12月の土曜の夜はクリスマスにちなんだ言葉をご紹介しています。
きょうは
bûche de Noël: ビュッシュ・ド・ノエル(ブッシュ・ド・ノエル)
フランスで、クリスマスの夜に食べる定番のデザート。
英語圏や日本でも売ってますけど。
bûche 薪(まき)発音はビシュとブシュの間の音です。
de ~の
Noël クリスマス
薪の形のクリスマスケーキです。
また、クリスマス・イブに燃やす大きな薪の意味でも使います。現在この習慣が残っている場所はそんなに多くないと思います。
そもそも薪を燃やすためには、暖炉が必要ですから。
では、きょうはこの薪の形をしたケーキの由来と作り方を見ていきましょう。
ビュッシュ・ド・ノエルの由来
その1
このタイプのロールケーキはずっと昔からあったそうです。特に、クリスマスに食べるようになったのは、前述の大きな薪を燃やす習慣がほぼすたれてから。
昔は、新年を迎えるまえに、ひいらぎや、松ぼっくり、ツタの葉などでかざった大きな薪を暖炉で燃やしました。
そして、残った灰をとっておき、翌年また燃やせば害虫がふせげる、とか、縁起がいいと考えられていました。
この薪を燃やさなくなった替りに今はケーキにして、食べているわけです。
その2
クリスマスプレゼントを買えない青年が、森から薪を切ってきて、恋人にささげた・・・という話もあります。
でもこれはなんとなく後づけという気がします。
クリスマスに薪をもらってうれしいですか?
貧乏で、薪がなかったら、大喜びするでしょうけど。
例文
Pour le dessert du repas de Noël, ma mère cuisine toujours sa fameuse bûche de Noël faite maison.
クリスマスの食事のデザート用に、母はいつも自慢の自家製ビュッシュ・ド・ノエルを焼きます。
Notre bûche de noël est au chocolat blanc cette année.
今年のうちのビッシュドノエルはホワイトチョコレート仕上げです。
ビュッシュ・ド・ノエルの作り方
伝統的なビュッシュ・ド・ノエルは、薪の形に見立てたロールケーキに、チョコレートソースでコーティングして、メレンゲで作ったきのこをのせます。また、マジパンで作ったひいらぎや赤い実をのせて豪華にしたてるものもあります。
こちらは簡単なチョコレートのビュッシュ・ド・ノエルの作り方
材料は
6 blancs d’œufs 卵の白身
125g de sucre 砂糖
60g de farine 小麦粉
60g de maïzena コーンスターチ
5 jaunes d’œufs 卵の黄身
2 c à s de cacao ココア
※c à s はcuillère à soupe の略で大さじ
ビュッシュ・ド・ノエルは要はロールケーキなので、難しくありません。巻くときに、生地が割れても、あとでチョコレートクリームや生クリームでコーティングするので大丈夫です。
これは数年前に私が作ったビュッシュ・ド・ノエルです。
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めんどくさい人はロールケーキを買ってきて、クリームを塗り、デコレーションだけお子さまとやってもいいですね。
それでは、次回のクリスマスの記事をお楽しみに。
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