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フランス語の扉を開こう~ペンギンと

パリでライブ・デビュー~TIPAZBAND 虎と小鳥のフランス日記第97話

歌うカミーユ

今週の「虎と小鳥のフランス日記」は4月9日に行われたカミーユがボーカルをとっているジャズバンドのライブの様子でした。

カミーユとは私が受けているフランス語の教材の「虎と小鳥のフランス日記に出演しているパリ在住の女性です。

この方はコンセルバトワールの学生であると同時に、アントワーヌとTIPAというディオを組んだり、同じ学校の学生とバンドを組んだり、クラブでスイングを歌ったりと多彩な音楽活動をしているのですが、今回はTIPAZBANDというジャズバンドの一員として、パリの有名なジャズクラブでデビューしました。

★ライブの数日前の本人による告知ビデオはこちら
約40秒

いつものように三つのキーフレーズをご紹介します。

シーン1
歌うまえの挨拶です。

皆さん、今夜はお越し下さり、ありがとうございます。

TIPAZBAND

Merci beaucoup d’être venus tous ce soir.

シーン2
今から歌う歌の説明です。

実際、さまざまなジャズのスタンダードに私が(フランス語で)歌詞をつけました。

TIPAZBAND

En fait c’est que des textes que j’ai écrits sur des standards de jazz divers et variés.

シーン3
«Jitterbug Waltz»という曲を歌っています。

繰り返しても無駄だったわ、繰り返し覚えても無駄だったの。

TIPAZBAND

J’ai beau les répéter, j’ai beau les rabâcher.

★こちらはサンプルビデオです。
演奏前のバンドのメンバーの紹介の一部が入っています。
40秒 フランス語字幕

キーワードからさらに厳選
【覚えておくと使えそうな単語と表現】

本日も文法にふれますので、興味のない方は飛ばしてください。

●助動詞にavoirをとる複合過去形で、直接目的語が過去分詞の前に置かれた場合、性数一致する⇒仏検2級のディクテ問題の落とし穴。

des textes que j’ai écrits sur des standards de jazz divers et variés

私がさまざまなジャズのスタンダードに書いた歌詞。

queは関係代名詞です
ai écrits は écrire(書く) の複合過去形

複合過去形は 助動詞+過去分詞
écrire の過去分詞は écrit

écrire(ai écrits)の目的語は関係代名詞の前にあるdes textes

des textesが複数形だから過去分詞のécritも複数形になっています。

●avoir beau + 不定法:~しても意味がない、いくら~しても無駄である。

★一般にどうして無駄なのかを説明する文が続く。

J’ai beau essayer de lui expliquer. Il ne comprend pas.
いくら彼に説明しようとしても無駄だ。彼にはわからないんだよ。

beau は「美しい」という意味の形容詞です。

avoir beau の直訳は「美しい」を「持つ」⇒ただ美しいだけ⇒無意味
という流れでできた表現だそうです。

***************************************************

さて、このステージでカミーユはジャズのスタンダードを20曲歌いました。すべてに、自分でフランス語の歌詞をつけたそうです。

動画では、ファッツ・ウォーラーの作曲した«Jitterbug Waltz»を歌っていました。

彼女のつけた歌詞を先生が訳したPDFが配布されましたが、またしても「直訳に近い訳をつけてあるから、ブログを書いている人は自分で訳してみましょう」という課題が出ました。

というわけで、後日、訳を書いてみたいと思います。

きょうはファッツ・ウォーラー(1904-1943)について少しだけご紹介します。彼はアメリカのジャズ・ピアニストです。ニューヨーク生まれで、お父さんは牧師。教会のオルガン演奏をお母さんに習ったそうです。

才能がありコンテストで優勝。お父さんの反対を押し切って、15歳からキャバレーやクラブでピアノの演奏を始めました。

1920年代~30年代にとても活躍したピアニストです。たいへん人気があり、一度、アル・カポネの誕生日パーティで演奏するために誘拐され、三日三晩ピアノを弾いたという逸話があります。

彼は歌もうたい、またたくさんの曲を書きました。そのうち何曲かはジャズのスタンダードになっており、今も愛されています。

レコーディングは1926年から始めたそうです。たぶんレコーディング、ツアーとずっと忙しく働いていたせいでしょう。1943年、39歳のときに肺炎にかかって亡くなりました。

きょうはストーミー・ウエザーという1943年の映画の1シーンから彼の演奏をご紹介します。

この映画はキャストがすべて黒人のミュージカルで、この時代のすぐれたジャズミュージシャンをたくさん見ることのできる映画です。

Fats Waller – Ain’t Misbehavin’ – Stormy Weather (1943)
2分47秒



    • 樋沼達雄
    • 2013年 4月 24日

    ファッツ・ウオーラーのこと教えて頂いてありがとうございました。 Pen さんの取材力はすごいですね。
    Camille の歌詞を私用に訳しました。まだ不十分な第一稿ですのでこれから推敲します。ご笑覧ください。

    ピーナツがガサガサ、ゴソゴソ喋ってる
    何言っているのかわからない、くやしいけど。。、
    つかまえて、じっくり聞こうとしても、
    いやだいやだと逃げたがる。

    あのおしゃべりはむずむずさせる
    なぜキチンとしゃべらないのだろう
    体を揺すって激しく動くだけ

    あちこち動きまわるのが楽しみみたい、
    追いかけても、
    私の網にはかからない

    バレダンサーのように空中で跳ね、
    あかんべして、私を嘲る
    この行儀の悪さ、私のことなど
    まるで無視

    でもなぜこうムズムズさせるのだろう
    なせキチンとしゃべらないのだろう
    激しく動きまわるだけが楽しみなのか

      • フランス語愛好家
      • 2013年 4月 25日

      樋沼達雄さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      あ、恐れいります。過分なお言葉を頂戴いたしまして恐縮です。
      私、たいした取材してないです・・

      ジターバグワルツの歌詞、拝見しました。
      ちゃんと歌の歌詞になっててさすがですね。
      私もやってみたんですけど、単語が難しくて
      とりあえず訳しただけという結果に終わりました。

      もう少し勉強してから、再挑戦しなければ。

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