「虎と小鳥のフランス日記」最新エピソードではレフェ・ビュルという素敵な雑貨屋さんが登場します。
いわゆるセレクトショップなのですが、ひとつひとつの商品がとてもかわいいのです。
まずはサンプルビデオをごらんください。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
■きょうのメニュー
それでは復習行ってみよう!
サンプル部分のスクリプトと和訳
Bonjour à tous.
Nous sommes dans le passage Choiseul. le passage le plus long de Paris, cent quatre-vingt dix mètres très exactement. Il a été construit entre 1825 et 1827.
Et il faut savoir que le romancier Louis-Ferdinand Céline y a vécu avec sa mère, qui tenait une boutique de nouveautés.
A présent nous nous dirigions vers une petite boutique qui s’appelle l’Effet bulles, vous allez voir ce que c’est.
皆さん、こんにちは。
パサージュ・ショワズールにいます。パリで一番長いパサージュです。厳密にいうと190メートルです。
1825年から27年にかけて建設されました。
ここには、作家のルイ=フェルディナンド・セリーヌが« nouveautés »というブティックをやっていた母親と住んでいました。
これから「エフェ・ビュル」という可愛いブティックに行きます。
3つのキーフレーズ
遠慮しないで
店の人の言葉。
何かありましたら、遠慮せず、声をかけてください。
Si je peux vous renseigner, n’hésitez pas.
直訳は、「もし私があなたに情報を与えることができれば、遠慮しないでください。」
これは店員の言う決まり文句です。カミーユはこの言葉に、D’accord, merci. と答えていました。
いつの間にか
店について聞かれたときに。
いつの間にか古物商とちょっとしたツテができました。
…j’ai établi au fil du temps une petite filière de brocanteurs…
filière 手順、段階、ルート
au fil de ~の流れに(沿って)、~に連れて
au fil du temps 時間に連れて⇒いつの間にか
命令、願望を表すque
店が小さいので、できるだけ適切なセレクションをしたいという店の人。
商品が響きあってくれればいいと思います。お互いに結びつきあって小さな物語を作ってくれるように。
Que les objets se répondent.Qu’il y ait une petite histoire qui les relie, quoi.
・・・ネイティブならではのフランス語の使い方ですね。
se répondre (音が)響きあう、呼応しあう
このqueはあとに接続法が続いて、願望を表しています。
Que je réussisse.
成功しますように。
こちらにも同じ用法のqueが出てきます。
⇒歌と訳詞:プレヴェールに捧ぐ~セルジュ・ゲンズブール 後編
⇒歌と訳詞:エリック・サティ~Je Te Veux(ジュ・トゥ・ヴ)
⇒年末年始の単語 その2~フランス語で新年のあいさつはどう言う?
パサージュ・ショワズール
パリの2区、オペラ地区にあるパサージュ。冒頭でカミーユが話しているように、パリで最長のパサージュです。
ルイ=フェルディナンド・セリーヌ(1894-1961)という作家は子どものころ(20世紀のはじめ)、8年間(1899-1907)、ここに住んでいました。セリーヌの代表作は「夜の果てへの旅(Voyage au bout de la nuit)」「なしくずしの死(Mort à crédit)」など。
この2冊で、セリーヌは、パサージュの名前は変えていますが、パサージュ・ショワズールの描写をしており、ガス灯はよどんだ空気のように臭かった、などと書いているそうです。
ここは、20世紀になって少ししてからすたれたのですが、1970年代にケンゾーのブティックができてからまたにぎわうように。
現在はカフェやレストラン、さまざまなブティック、雑貨屋さんなど入っており、旅行者にも人気です。ギャラリー・ヴィヴィエンヌのすぐ西です。
こちらはパサージュ・ショワズールのビデオです。
今回の舞台になったレフェ・ビュルはケンとティファニーのお気に入りの店だそうです。古物と現代アーティストの手作りの作品がうまく融合して、すてきな世界を作り上げていますね。メディアにもよく取り上げられているお店です。
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