フランスの若い女性向けWebマガジンで2014年の春夏ファッションのトレンドの記事を読んでいます。
最終回のきょうはソフトなレザーファッションです。
前回はヒッピーシックでした⇒2014年春夏ファッションのトレンドその5~ヒッピーシック
ヒッピーシックが60年代~70年代ファッションのリバイバルなら、このレザーファッションは50年代のロックンロールの服装のリバイバルです。
秋冬に皮ジャンが登場することは多いのですが、今回は春夏なので、皮は皮でも薄くて柔らかい素材です。
では、さっそく読んでいきましょう。
La tendance biker tendre やさしいバイクファッション
この冬同様、ロックンロールスタイルがたくさんリバイバルします。ゴーゴースタイルの黒い皮ジャンや鋲付きのアクセサリーなどがこの夏は絶対、人気ですが、そんなにハードなものではありません。
ブルゾンは少し薄く、フェミニンです。うすいドレスの上に袖ありか袖なしの皮ジャンをはおり、少しばかりファンキーなアクセサリーをつけます。
Les points forts
Les perfectos et les vestes en cuir fin et souple Les robes courtes et légères en dentelle, en mousseline ou en voile Les doublures imprimées avec des fleurs ou des motifs animaliers Les tops bustiers pour un esprit années 90 Les tops en dentelle et les jupes crayons Les robes de soirée à noeud, plissées ou drapées portées sous un perfecto sans manches Les chaînes, les clous, les boucles, les lacets et les rivets argentés Les tops et les mini shorts frangés façon biker américain Les sandales en cuir et les chaussures cloutées
特徴
Les couleurs: Noir, Bleu nuit, Argent
The Place to Be:Au QG des Hells Angels
Ton binôme: Johnny Halliday
色:黒、ミッドナイトブルー、シルバー
行く所:ヘルスエンジェルスの司令部
あなたのパートナー:ジョニー・アリディ
※元記事 → Les tendances mode printemps-été 2014
単語メモ
perfecto ライダーの着ている皮のジャケット
motarde バイク乗り、ライダー
badass これは英語のbadassだと思います。「タフな」「こわもての」「最高の」などなど意味がありますが、ここでは「はやりだ」だというふうに解釈しました。
en force たくさん、大挙して
un poil (話)ほんの少し、わずかの
par-dessous ~の下から
se parer de ~で着飾る
fin 薄い
animalier, animalière 動物の
doubleure 裏地
plisser ひだをつける
laucet (衣服や靴の)ひも
QG = quartier général 司令部
補足
ヘルス・エンジェルス
アメリカのバイクのクラブ。1948年発足。白人しかメンバーになれません。非合法な活動もしているので、悪名高いです。
ジョニー・アリディ(1943生)
フランスを代表するロック・シンガー。デビュー当時はフランスのエルビス・プレスリーのような存在でしたから、皮ジャンを着ている人ということでパートナーとしてあげられているのでしょう。
彼のことはこちらで詳しく紹介しています。
⇒ジョニー・アリディって知ってます?
⇒歌と訳詞:とどかぬ愛~ジョニー・アリディ
関連動画
レザーファッションがテーマのデフィレを2つご紹介します。
ゴルチエのプレタポルテ
このコレクションは近年流行りのスターになるオーディション番組を模していておもしろい趣向ですね。
サンローラン
☆サンローランの映画の予告編を紹介しています⇒モードの帝王、イヴ・サンローラン:予告編のフランス語
皮ジャンの下には、薄い女性っぽいドレスをあわせるのが今年ふうのようです。いわゆるミスマッチですね。
ヨーロッパではいいかもしれませんが、日本で夏場に皮ジャンなんて暑くて着られないのではないでしょうか。たとえ袖がなくても。
さて、2014年春夏ファッションのトレンドの記事はこれが最終回です。おつきあいありがとうございました。次回のファッションの記事をお楽しみに。
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