うちの冷蔵庫にあったマヨネーズの容器を読んでみます。
「マヨネーズ」という響きからなんとなく想像がつくように、この言葉は元フランス語(sauce mayonnaise)です。
スペルは mayonnaise
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発音もほとんど同じですね。英語のスペルも同じです。今回は楽勝です。
英語
BRING OUT THE BEST 最高の品をお届け
HELLMANN’S ヘルマンズ これは商標
REAL 本物
MAYONNAISE マヨネーズ
これだけです。
BRING OUT THE BESTの隣に、
と小さく書いてあるのですが、これはREGISTERED ということで、登録商標してある、という意味です。
このマヨネーズの名前が「リアルマヨネーズ」なのです。
ちなみに、15ml 大さじ1杯)で100カロリーです。
フランス語
意味は同じなので書きません。
FAITES RESSORTIR LE MEILLEUR
faire ressortir ~ で ~を明白にする、強調する、ということ
faites < faire ~させる
ressortire 生じる
この単語は re + sortir で、もともとは「再び出る」という意味です。
le meilleur 最高のもの
VRAIE 本物
フランス語のほうはRマークの代わりに、MC とあります。 Marque de commerce の略で、ケベックで使われているマークです。
マヨネーズの起源
マヨネーズは、マヨネーズソースのことで、卵黄とサラダ油とお酢(またはレモン汁)を混ぜて、乳化させたソースです。
なぜ、マヨネーズというのか、諸説ありますが、一番有力なのは以下のもの:
18世紀の半ばごろ、当時、イギリス領だったスペインのメノルカ島という島をフランス軍が攻撃しました。軍を率いていたリシュリュー公爵がマオンという港町のレストランで、このソースに遭遇。
気に入ったので、パリに帰ってから「マオンのソースMahonnaise(マオンネーズ)」としてこのソースをみんなに紹介したそうです。それがMayonnaiseという名前になりました。公爵はレシピを聞いて、再現したのでしょうか?
では、このマオンのレストランにあったソースはどこから来たのかというと、それ以前にアイオリ(aïoli)ソースの一種として、西ヨーロッパのどこかで生まれたようです。アイオリソースはニンニクと卵黄をオリーブ油とレモン汁を混ぜて作るソースです。
mayonnaise は略して mayo とも呼ばれます。
マヨネーズの作り方
マヨネーズは食べる前に、家でちゃちゃっと作ったほうがおいしいです。
■家庭で作る簡単なマヨネーズの作り方
ボールがぐるぐる回っても気にせず、かきまぜます。
いくつか作っている動画を見てみたのですが、フランスの人はみんなマスタードを入れてました。マスタードが豊富な国だからでしょうね。
ヘルマンズ
HELLMANN’S はアメリカやヨーロッパ、オーストラリアやニュージーランドにシェアを持っているマヨネーズメーカーの老鋪です。
1905年にドイツ人のヘルマンという人が奥さんの作ったマヨネーズを売りだしたのが始まりです。
ヘルマンズのマヨネーズは日本のマヨネーズに比べると味がなるいというか、酸味が少ないです。最初はこれになじめなかったのですが、マヨネーズとは違う種類の何か、というふうにパラダイムシフトをしたら、そこそこおいしくいただけるようになりました。
■ヘルマンズのコマーシャル
■フランスではこのマーユというメーカーのマヨネーズが有名だと思います。
マーユのマヨネーズのコマーシャル
■このシリーズの目次はこちらです⇒「パッケージのフランス語」の記事の目次~その1
マヨネーズも国によって、微妙に味わいが違うようです。
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