アンリ・リヴィエール 『エッフェル塔三十六景』

百合のFranceウォッチング

L58 フランスの浮世絵師 アンリ・リヴィエール

藤田先生のラジオ講座、『百合のFranceウォッチング』第58課の受講メモです。この講座では文法は軽く流して、ポーズカフェの聞き取り中心に記事を書いています。

今週もカンカルのレストランで食事中の会話です。

きょうはソフィーという女性のことが話題になってました。ジュリアンの元カノのようです。彼女は浮世絵の研究をしていて、今は京都で日本人の浮世絵師と暮らしています。

私は藤田先生の前の講座の『ジュリアンとさくらのJaponウォッチング』を聞いたことがないので、よく知らないのですが。

きょうのメニュー

  • 複合過去と現在の対比
  • フランスの浮世絵師 アンリ・リヴィエール
  • それでは復習、行ってみよう!

    複合過去と現在の対比

    Elle est repartie au Japon, et elle vit maintenant à Kyoto.
    彼女はまた日本に行って、今は京都で暮らしています。

    昔は~(複合過去)、今は~(現在形)
    という言い方がよくある、というのがきょうのポイントでした。

    複合過去を勉強するときに、出てくる基本的な例文ですね。

    複合過去について、詳しくはこちらの記事をどうぞ
    pen-boat ec

    ⇒「まいにちフランス語」30:L52 複合過去その1
    「まいにちフランス語」31:L53 複合過去その2

    フランスの浮世絵師 アンリ・リヴィエール

    書き取り

    現代もフランスに浮世絵師がいるのは新鮮な驚きでした。

    Oui, il y a quelques années, une exposition d’un peintre français d’ukiyo-e a été organisé au Japon.

    Eh bien, il s’agit d’Henri Rivière né en 1864 à Paris et mort en 1951. Cet artiste fût très influencé par le japonisme de la fin du dix-neuf siècle.

    Parallèlement à ses recherches sur l’ukiyo-e il créa lui-même des gravures sur bois selon la méthode japonaise. Au début de vingtième siècle il réalisa une série de lithographies, «Les 36 vues de la Tour Eiffel» présentant la Tour Eiffel sous différents angles.

    要約

    数年前、日本でアンリ・リヴィエール(1864-1951)というフランスの浮世絵師の展覧会があった。

    彼はパリ生まれで、19世紀末のジャポニズムにひじょうに影響を受けている。

    彼は浮世絵の研究と並行して、自分でも日本の浮世絵の手法を取り入れて、木版画を制作。20世紀はじめに、エッフェル塔をいろいろな角度から描いた『エッフェル塔三十六景』というリトグラフ(石版画)のシリーズを制作した。

    単語メモ

    parallèlement à 平行して *この単語、発音難しいですね。
    Le train marche parallèlement à la Seine.
    列車はセーヌ川に平行している。

    sous cet angle, sous un certain angle, sous l’angle de qc
    この角度(観点)から、ある角度から、~の角度から
    Il faut envisager la questions sous tous ses angles.
    この問題はあらゆる角度から検討しなければならない。

    アンリ・リヴィエール(Henri Rivière)の展覧会

    『エッフェル塔三十六景』というのは、葛飾北斎の『富嶽三十六景』にちなんで作られました。

    勝手に画像を引用できないので、この記事の一番上の、Wikipediaにあった解像度の低いものだけ、1枚貼りましたが、ふだん見慣れたパリの景色が浮世絵ふうの木版画になっていておもしろいです。

    興味のある方は、『エッフェル塔三十六景』や«Les 36 vues de la Tour Eiffel» で画像検索をすれば、いくつか見られると思います。

    こちらは5年前にパリで行われたアンリ・リヴィエールの展覧会の様子です。

    こちらは2009年に神奈川県近代美術館であった展覧会の告知のページ。彼のプロフィールを日本語で読めます⇒フランスの浮世絵師 アンリ・リヴィエール:神奈川県立近代美術館<葉山館>

    たぶんパリの展覧会と同じものが日本でも展示されたのだと思いますが、ごらんになった方、いらっしゃるでしょうか。

    フランスの村の絵の木も浮世絵風でおもしろいですね。

    ★第26課以降の記事の目次はこちらです。
    『百合のFranceウォッチング』~目次 その2(L26~)

    アンリ・リヴィエールのポートレイトを見ると、画家というより学者、という感じですね。実際、浮世絵の研究をしていたわけですが。

    それでは次回のラジオ講座の記事をお楽しみに。






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    コメント

      • かぢゅ*
      • 2014年 3月 04日 10:12pm

      こんばんは~(*^。^*)

      フランスの浮世絵師!珍しいですね。
      浮世絵じゃないですが、『フランス印象派の陶磁器』という展覧会にも行って、
      それもジャポニズムの影響を受けた作品だったので、どこか似たような部分が見られました。
      日本とフランスの融合が何とも言えませんね!

      その浮世絵の展覧会にも行ってみたかったです^^;

        • フランス語愛好家
        • 2014年 3月 05日 8:59pm

        かぢゅ*さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

        アンリ・リヴィエールの作品、見慣れたパリの風景が浮世絵の手法で描かれていてとても新鮮ですね。
        田舎の風景も浮世絵ふうなのがおもしろいとおもいます。

        陶磁器の展覧会にも行かれたのですね。
        催しものに行きまくってますね(笑

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