フランス語を始めたばかりの頃の地味な日記をご紹介するシリーズ、第17回はポッドキャストを聞き始めた話です。
学習を初めて3ヶ月ぐらいたったころですね。この頃、フランス語を学ぶポッドキャストを聞き始めました。
聞き取り練習を始めた頃の日記
2009年7月31日
聞く練習をするためにポッドキャストを利用することにした。探してみたらフランス語を学ぶポッドキャストを提供しているサイトはいくつかある。
その中からたぶんダイヤローグが一番短いと思われるFrenchPodというサイトのNewbie(入門者)むけの放送を一つずつきいていく予定。
はじめはディクテーション(フランス語ではディクテというらしい)しようと思ったが、ちょっとまだ無理なので、ダイヤローグを数回聞いて、わかるところはフランス語で、わからないところはカタカナで書いておき、すぐに答えを見て表現を覚えていく、というやり方をすることにした。
このサイトは多くの語学ポッドキャストサイトがそうであるように、一部の音声は無料、スクリプトや語彙リスト、練習問題と一部の音声が有料。
無料で聞けるダイヤローグはiTunesの歌詞のところでスクリプトが見られる。
ちなみに英語の放送で、英語が母国語のアメリカ人女性とフランス語が母国語の男性が番組をすすめている。ひじょうにカジュアルな雰囲気で、ダイヤローグは効果音をうまく使っていて、それらしくしゃべっているので楽しい。
NHKの「まいにちフランス語」のダイヤローグがあまりに淡々としているので、フランス語ってみんなこんな感じなんだろうか、と思っていたのだが、そんなことはなかったようだ。
一番初めの放送は番組の紹介できょうのは二回目のもの。
I am American
Je suis américaine.
Ah oui ? Tu viens de quel état ?
De Californie.
Comme ma copine !
だいたいの訳:
女:私、アメリカ人なの。
男:え、そう?どこの州出身?
女:カリフォルニア。
男:僕のガールフレンドと一緒だ。
女:(がっかり・・・)
この放送の説明中、cognates というものが出てきた。英語とフランス語で語源が同じで発音、スペル、意味などが似ている単語のことである。
このダイヤローグの中のcognates は américaine, état、Californieの三つだそうだ。確かに英語とフランス語はよく似ているとは思う。少なくとも日本語とくらべれば。
番組の最後のほうで、cognates を5つ紹介しますと単語が5つ読まれた。
ケスチィオン、アンテリジヨン、ストゥピイド、ソリション、の4つはわかったのだが グベルノモン、とか言ってるのがわからない。何度か再生してみたけどわからない。
「キーッ!!」
と思っていたのだが、コメント欄をクリックしたら書いてあった。そういえば番組内で、「わからなくても気にしなくていいわよ、答え、サイトに書いとくから」と女性キャスターが言っていたっけ。
5つのcognates
une question, un gouvernement, intelligent, stupide, une solution
はー、勉強になったよ。
楽しい番組だが、二人の語学に関係のないくだらないしゃべりが長い。今回の放送でいえば、ダイヤローグの紹介のあと、「彼女、がっかりねー、かわいそう、フランスでロンリー、でもすぐに彼氏を見つけるわね」、などという部分。
これが日本語だったらぶちっとラジオ(パソコンだけど)を切っているところだ。でもこういう部分が意外に記憶の助けになるのかもしれないなぁ~~いや、ならないか。
・・・昔の日記ここまで・・・
Frenchpodは終了してしまった
残念ながら、Frenchpodはもうなくなってしまいました。
引越し先は、こちらのようです。
Learn English, Spanish, French, Italian, Arabic & Russian Online and with Mobile Apps · OpenLanguage
OpenLanguageは無料で登録できるので、登録してみました。メールアドレスとパスワードの入力をし、確認のメールにのっているURLをクリックして登録完了。
フランス語は無料コンテンツとして13課試せるようになっています。少しやってみましたが、ダイヤローグではなく、一つ一つの文ごとに聞くようになっていました。
これだと、退屈すぎて私は勉強できません。
有料コンテンツは見ていないので、確かなことは言えませんが、あの楽しいダイヤローグという形ではもう聞けないのだとしたら、残念です。
本当にすごくこった作りでしたから。
ちょっと探したらlast.fmにこの番組のチャンネルがありました。
frenchpod.com – Discover music, concerts, stats, & pictures at Last.fm
もしかしたら、ここで聞けるのかもしれません。last.fmも有料ですね。お試しで30曲聞けますが。
入門日記第18回はこちらから⇒代名詞の地獄にはまる~入門日記第18回
★入門日記を最初から読む場合はこちらから⇒フランス語の学習を始めたばかりの頃
★入門日記シリーズの目次はこちらから⇒フランス語入門日記~目次を作りました
フランス語を学ぶのに英語は関係ない
たまに英語に関する質問をもらいます。
たとえば、
このブログには、これまでのところ、英語のことはあまり書いていません。
その理由は2つあります。
1.「英語ができないのに、フランス語を勉強するのはおかしい」という考え方はおかしいと思うから。
2.英語を知っていること前提で文法の説明などを書くと、忘れた人や知らない人には、ひじょうにわかりにくい説明となり、何も伝わらないから。
ただ、私自身が勉強を始めたばかりのときは、仏和辞書を持っておらず、英仏辞書を使っていましたし、ギリスのBBCのサイトを利用していました。
英語を使って勉強している部分がありましたし、今も使っています。
きょうの日記に出てくるポッドキャストのサイトも、説明は英語でした。
1人はフランス語のネイティブで、も1人は英語のネイティブ。だから、当然英語と比較しています。
ですから、今回の日記には英語の話がたくさん出てきます。
「英語といっしょにフランス語を勉強していきたい」という人はこういったサイトを利用するのも一つの手だと思います。
英語を嫌いすぎるのも疲れる
フランス語を学習している人の中に
「私は英語は嫌いっ!」
と強い姿勢を見せる人がたまにいらっしゃいます。憎しみを感じさせるような・・。
その人は、本当に英語という言語が嫌いなのでしょうか?
もしかしたら、学校でやった英語の授業が嫌いなのかもしれないし、アメリカの外交が嫌いなのかもしれません。
そのような人には「罪を憎んで人を憎まず」ということわざを教えてあげたい、と思うことがあります。
英語もフランス語も勉強してみるといろいろと楽しい発見があります。
それはほかの言語もそうでしょう。
けっきょく、語学はその言葉を使っている人たちの文化を学ぶことです。
「この文化はよくて、こっちはだめ」とは言えません。好みの問題はあると思いますが、どの文化もそれぞれに興味深いものなのです。
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