きょうから、クリスマスまで土曜の夜はクリスマスにちなんだ単語をご紹介していきます。
そもそもクリスマスとは何ぞや?
キリストの降誕祭、つまり誕生日で、12月25日ということは皆さんご存知ですね。
フランスはカソリックの国ですから、クリスマスはとても大事な行事です。
地方や各家庭によって祝い方が少しずつ違うのですが、たいてい、家族全員が集まって、プレゼントを交換したり、クリスマスのごちそうをたらふく食べたり、真夜中のミサに出かけたり、と日本のお正月のように祝います。
初回のきょうはフランス語の「クリスマス」と「メリークリスマス」の言い方をご紹介します。
クリスマスはフランス語で
Noël ノエル
男性名詞です。
Noëlはラテン語で (jour) de naissance (生まれた日)を意味する、natalisという言葉が語源。
生まれた日、つまり誕生日ですね。
ちなみに英語のChristmasの語源は古い英語でChristes+maesse(キリストのミサ)です。
Noëlは大文字で始め、通常冠詞をつけません。形容詞がついたり、複数形になったときは、冠詞がつきます。
ëの上の点々はトレマと呼ばれるもので、「これがついている母音とその前の母音を切り離して読む」、というマークです。
ほかの例:naïf お人好しの
トレマはつづり字記号の一種です。つづり字記号についてはこちらの記事に書いています⇒フランス語のアクサン(つづり字記号)と句読点のまとめ
また、La fête de Noël という言い方もします。口語でこれを略して、la Noël ということもあります。fête deが略されているので、fête(女性名詞)につく定冠詞、laがついています。
Noël はクリスマスのほかに、クリスマスパーティ/クリスマスのお祝い、クリスマスの休暇/クリスマスの頃、口語でクリスマスプレゼントという意味もあります。
Noëlの例文
C’est Noël !
クリスマスだよ!
Nos avons passé un bon Noël.
わたしたちは楽しいクリスマスの夜を過ごしました。
Le Noël de cette année sera beaucoup plus gai !
今年のクリスマスは盛り上がるぞ!
Tous les Noëls, nous partons ensemble au ski.
毎年、クリスマスには僕たち一緒にスキーに行くんだ。
Qu’est-ce que tu as eu pour ton petit Noël ?
クリスマスプレゼントには何をもらったの?
フランス語で、メリークリスマスは?
口頭で伝えたり、カードに書く言葉ですが、これはフランス語では
Joyeux Noël !
発音は
三角マークを押すと音が聞こえます。
カタカナで書くとジョワイユ・ノエル
joyeux は「うれしい、楽しい、めでたい」という形容詞。
この単語を使う、お祝いの言葉に
Joyeux anniversaire !
お誕生日おめでとう!
というのもあります。
Noël au balcon, Pâques au tison.
クリスマスがバルコニーならイースターは暖炉の前
Noël の入ったことわざです。このことわざについては、こちらの記事で書いています⇒フランス語のことわざ6~クリスマスがバルコニーならイースターは暖炉の前
その2はこちら⇒クリスマスの単語 その2「クリスマスツリー」
いかがでしたか?
日本ではクリスマスはカップルがプレゼントを交換してデートをする日、あるいは子どもたちがプレゼントをもらう日、そして友人知人、職場関係でパーティをする日でしょうか?
クリスマスにちなんだ言葉には「26日のクリスマスケーキ」(今どき、こんな言い方はしないでしょうか?)とか「シングルベル」など、ろくなものがありません。
欧米ではいつにもまして、チャリティ精神にあふれる愛のある日です。
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