フランスダイレクトスクールの動画教材、「不思議の国のFrance」の受講メモです。第49回は、ディノさんのホームパーティのエピソードでした。
タイトルは Une soirée qui nous lie par la musique (音楽でつながるパーティ)
ディノさんのミュージシャン友だちが集まって演奏しながらパーティをしていました。国籍も人種もさまざまな人たちですが、「音楽」という共通言語を持っています。
きょうのメニュー:
●3つのキーフレーズ
●文法ワンポイント plus の発音の使い分け
3つのキーフレーズ
~以上
Je l’ai pas vue depuis plus de seize ans.
彼女にはもう16年以上会っていない。
plus de + 数量表現 ~以上の
Il y avait plus de 50 personnes à la réunion.
会議には50人以上の人が出席していた。
Il est plus de neuf heures.
もう9時を過ぎています。
enfant de plus de six ans
6歳以上の子ども
depuis plus d’une année
1年以上前から
plus は プリュとプリュスの2通りの発音があります。この使い分けは「きょうの文法ワンポイント」で説明します。
Youtubeが動かない
Youtube, il déconne.
ユーチューブが動かない。
déconner は con(ばかな)からできた動詞で会話で使われます。おもな意味は以下の3つ。
1.ばかなことを言う、ふざける
2.羽目をはずす、うかれる
3.(器具が機械が)こわれる、不調である
ここでは3の意味で使われています。YouTubeの再生がすごく遅い、ということ。fonctionner, marcher という動詞を使うのがごく普通の言い方。
déconner の例文
Faut pas déconner. ふざけるなよ。
友だちの輪に入るのは難しい
パリにはさまざまな民族の人がいますが、外国から来た人がパリジャンの友だちを作るのは難しいと語るディノさん。
Ce mélange de culture, il est juste superficiel. …on dit que à ¨Paris c’est difficile de se faire des amis. Parce que les parisiens ont déjà un cercle d’amis, donc il y a des cercles d’amis qui sont déjà en place, quand on vient de l’extérieur, c’est difficile d’entrer dans un cercle.
パリでは文化が混じりあっているけれどそれは表面的なものです。パリでは、友だちを作るのが難しいと言われています。パリ市民はすでに友だちの輪を持っていて、外からその輪にはいるのは難しいのです。
On dit que ~.ということだ、~らしい、~といううわさだ
これは外国に住む人がみんな感じることだと思います。
文法ワンポイント plus の発音の使い分け
plus にはプリュとプリュスの2つの発音があり、使う場所、意味によって、文末のS(エス)が発音されたりされなかったりします。
そのルールをまとめておきます。大部分はプリュという発音です。
プリュと発音するとき
否定表現
Je n’en veux plus. もういりません。
Moi non plus. 私も~ではない。(セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの歌のタイトルでもあります)。
後につづく単語(形容詞や副詞)が子音で始まるとき
Il est plus grand que moi. 彼は私よりおおきい。
・・・いわゆるふつうの比較の文章です。
Plus rapidement. もっと早く。 プリュ ラピドゥモン
プリュスとなるとき
母音が続く時はリエゾン
後に続く単語が母音(または無音のHで始まるとき)は、Sを発音し、そのSがリエゾンして、「ズ」となります。
Le dauphin est plus intelligent que le mouton. イルカは羊より賢い。
Tu n’as plus à t’inquiéter. もう心配いらないよ。
・・・否定表現ですが、 à が続いているので、チュナプルザタンキエテ となります。
プラスして、という意味で使うときはプリュス
Je dois plus que toi. 私はきみよりよく寝るんだ。
plus que プリュスク と聞こえたら「~以上」ということ。
もし plus que プリュク と聞こえたら 「~だけ」
Plus qu’un, et ce sera fini. プリュカン、エ ス スラ フィニ あと1つだけ、それでおしまいよ。
Deux plus trois font cinq. 2足す3は5.「プラスして」という意味なのでSを発音。ドゥ プリュス トロワ フォン サンク。
以上のことをフレンチアクセントの強い英語で説明している動画があるので紹介します。
☆1つの覚え方
プリュス:「より多く、プラスして」という意味のときは、plus プリュス とSを発音する。しかし、あとに子音が続くときはこのSは落ちるのでプリュ、母音が続くときはリエゾンする。
プリュ:否定表現のときはプリュと発音する。会話ではneが落ちるので、plusの発音を間違えると逆の意味になりかねない。
この説明をしているのがこちらの動画です。ブリティッシュアクセントの英語での説明。
☆辞書(ロベール仏和大辞典)の説明
●一般に子音の前でプリュ、
●母音(と無声のHの前で)プリュZ(リエゾン)
●deやque が続くときや、文末はプリュス
●否定表現は常にプリュ
●前置詞の場合(1足す1は2、の「足す」のplusは前置詞)、「プラス(して)」の意味ではプリュス
最後にフランス語の説明を聞いてください。
次の「不思議の国のFrance」はこちら⇒映画「エデン」のモデル、DJのスヴェン・ハンセン=ラブへのインタビュー(前半)
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plusの発音、ルールを覚えようとすると混乱するので、やはり音読やシャドーイングをして、よく出てくる表現を覚えてしまうほうがいいと思います。
シャドーイングのやり方はこちら⇒会話力をつけるシャドーイングのやり方とは?
3つの動画のうちでは、私は最初のパスカル先生の説明が好きです。文法の説明がわかりやすいと思います。
先生という生業(なりわい)についている人でも、説明がうまい人とへたな人がいます。まあ、相性の問題かもしれません。
☆スヴェンさん、すごくハンサムな人なのですが、有名人なので、動画のキャプチャはやめておきました。
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