ブルーベリーベーグルの袋を読んでみました。
ブルーベリーもベーグルも私の子どものころにはなかったです。考えてみると市販のパンを食べだしたのはかなり大きくなってから。
うちは朝は和食でしたし、パンは母がパン教室で習ったパンを家でおさらいしながら作ったのを食べるぐらいでした。
通信機器ほどではありませんが、食生活も昔と比べてずいぶん変わりましたね。
ベーグルとは?
ベーグルはポーランド発祥の真ん中に穴があいているドーナツのようなパン。
通常、卵も油も入っておらずヘルシー。もちもちした食感は焼く前にちょっとゆでるからです。
もともとは東欧でよく食べられていたパンでしたが、ユダヤ系の移民からアメリカやイギリスに広がり、近年の健康ブームにのってここ20年ぐらいで人気のあるパンの仲間入りをしました。
シンプルで味わい深いパンです。
ブルーベリーとは?
ブルーベリーはもともとは北米のネイティブインディアンが食べていた小さな青紫色のベリーです。
20世紀始めから品種改良がスタートし、今や世界のあちこちで栽培され、150種類以上のブルーベリーがあるそうです。
最近、ブルーベリーが大人気です。
その秘密はアントシアニン。
これは紫外線から実を守るためにこの木が実の皮にたくわえている色素です。
アントシアニンは目の健康にいいし、体をさびつかせる活性酸素の働きをおさえてくれます。
私は日本にいたときはそうでもなかったんですが、こっちに来てからブルーベリーをよく食べるようになりました。
ま、値段も安いですし。
目を酷使しているのでこれからも食べ続けなければなりません。
そんな、健康にいいパンと果物がドッキングしたのがブルーベリーベーグル。
味覚的にもいい組み合わせでおいしいですよ。
では袋の大きい字を読んでいきます。
英語のラベル
blueberry ブルーベリー
その下の細かい文字は英語の説明のみなので省略。
NATURE’S BLEND 商標
TRANS FAT FREE トランスファット不使用
トランスファットはトランス脂肪酸(後述)です。
これは健康によくないとされていますので、
これが入っていないよ、と書いてあります。
PREMIUM BAGELS 上等なベーグル
フランス語のラベル
商標など、同じ箇所は飛ばします。
bleuet ブルーベリー
これは特に北米産のbleuetという品種のブルーベリーです。
フランスで一般的にブルーベリーは myrtille といいます。
SANS GRAS TRANS トランスファット不使用
sans 「~がない」という意味の前置詞。
歌と訳詞:ノンノン人形~ミッシェル・ポルナレフの歌詞にも出て来ました。ひじょうに重要、商品の容器にはよく出てくる前置詞です。
gras 油
マルディグラのグラです。
マルディグラについてはこちらを⇒マルディグラ(カーニバル)の起源とお祝いの仕方。 | フランス語の扉
trans トランス型
Bagels de luxe 上等なベーグル
ベーグルのスペルは同じですが、フランスでは
ベギュウルみたいな発音をしています。
ケーキミックスをフランス語で?で書きましたが、
luxe は「ぜいたく」という意味の名詞
de luxe の二語でデラックスな、豪華な、という意味です。
最後にトランス脂肪酸について少し書いておきます。ちょっと漢字多めですが興味のある方はごらんください↓
脂肪酸は脂質(油)を構成しているものですが、これが2種類にわかれます。
1.飽和脂肪酸 炭素間の結合に二重結合を含まない。
例:動物性脂肪(乳製品、肉など)ココナツ油
2.不飽和脂肪酸 炭素間の結合に二重結合(不飽和結合)がある。
例:植物油や魚
2の不飽和脂肪酸が
シス型とトランス型に分かれます。
トランス型は水素の結合が互い違いになっています。
トランス型脂肪酸は植物油に水素を添加して固形にするときにできます。マーガリンやショートニングに入っています。
これが心臓病をひきおこすとして、特に欧米では、食品にこのトランス脂肪酸の量を表示する義務や、加工品にどれだけ入れていいのか、勧告や規定があります。
よって「トランス脂肪酸は入っていません」という表示が食品のパッケージによく見られるのです。
penさん、こんばんはー。
ベーグルってポーランド発祥のパンだったんですね!
アメリカのイメージが強かったので(何かでニューヨーカーはベーグルを朝食だか昼食だかに食べる的なものを読んで)、意外でした。
食べ物ネタにはついつい食いつく当方でございます(笑)
スギハラさん、こんにちは。
ベーグルがどこからきたかいろいろと説があるんですが、今、アメリカでみんなが食べてるベーグルは
ポーランドや東欧諸国のユダヤ系の移民がもたらしたものです。
おいしいですよね。