りんごのグラタンを作っているレシピ動画を紹介します。
りんごのグラタンは、特にフランスのお菓子というわけでもないでしょうが、フランスのシェフが作っています。
Le gratin de pommes
2分。フランス語の字幕あり。
この人は、Jean-François Piègeという有名なシェフの方です。お菓子を作るのが専門ではなく、本来は肉などのメインディッシュを作る方。
彼は、しゃべるのが早いですね~。
トランスクリプション
Bonjour à tous. Aujourd’hui, on va faire une recette de dessert.
C’est un dessert que j’ai dans mon imaginaire depuis longtemps.
Je ne sais pas s’il existe en tous les cas, mais je rêvais de le faire, et je l’ai fait pour la première fois dans mon premier ouvrage de dessert : « Les desserts de Jean-François Piège pour tous ».
Cette recette, elle est extrêmement simple.
Des pommes clochardes, des œufs, du beurre, du lait, du sucre. C’est tout.
Allez, on y va ! Rapide.
On prend une pomme clocharde. On enlève les pédoncules.
On les épluche.
Donc on coupe nos pommes en deux. On va les couper en deux.
Alors suivant la taille du plat, on en fait cinq ou six.
On les recoupe encore en deux.
On fait de jolis quartiers et on enlève le pédoncule.
On fait attention qu’il ne reste rien, parce que c’est ça, à la dégustation, ce n’est pas très intéressant.
On va venir après les poêler dans du beurre.
On va saupoudrer légèrement de sucre.
C’est juste pour enrober les pommes de sucre et les caraméliser.
On va remettre un petit peu de beurre au milieu.
Et là, on les laisse dorer gentiment pendant quelques minutes.
Pendant ce temps, on a mélangé les jaunes d’œuf et le sucre, le lait.
Ça s’appelle un lait de poule. On fait ça à froid.
10 jaunes d’œuf, 50 g de sucre, 35 cl de lait.
Voilà, il faut qu’elles aient une belle couleur blonde pour qu’on ait envie de les manger.
J’ai beurré un plat. On va mettre les quartiers de pommes qu’on a caramélisés au beurre et au sucre.
On ne va pas les empiler. Les petits au milieu.
Pour vérifier qu’on en a fait assez, on a mis avant les pommes dans le plat, ça garnissait la totalité du plat, donc on ne devrait pas avoir de surprises.
Moi, j’aime bien tout ce qui est sucré, donc je ne laisse rien à perdre.
On va verser le lait de poule.
Pas totalement les immerger.
On va glisser ça dans le four qu’on a préchauffé à 180°.
10-15 minutes de cuisson. Le gratin est cuit.
Ça sent extrèmement bon.
On peut laisser comme ça, mais moi, j’aime bien quand il est gratiné.
On saupoudre de sucre. On met sous le gril.
Mon petit truc en plus, c’est de la flamber au calvados.
Voilà, ça sent quand même très bon.
Moi, je l’ai fait avec des pommes, mais ça peut se faire
avec des poires, et ça peut se faire avec pas mal de fruits.
Et c’est un dessert qui est vite fait, bien fait, et qui est très bon.
りんごのグラタン。和訳
みなさん、こんにちは。きょうはデザートのレシピです。
私が長いこと考えていたレシピですよ。
実際にあるのかどうかわかりませんが、ずっと作ることを夢見ていて、私の初めてのデザートの本である、「ジャン・フランソワ・ピエジュのみんなのためのデザート(Les desserts de Jean-François Piège pour tous)」という本で、初めて作りました。
このレシピはものすごく簡単です。
クロシャール(りんごの種類)、卵、バター、ミルク、砂糖。それだけです。
では行きましょう。すぐできます。
クロシャールりんごを手に取り、花柄(かへい、りんごの葉っぱがついているところ)を取り、皮をむきます。
それから2つに切ります。
リンゴを5つか6つ2つに切ります。
きれいに4つに切って、花柄を取ります。何も残さないように気をつけて。残っていると食べるとき、食感がよくありません(←おもしろくない)。
フライパンにバターをひき、砂糖を軽くまぶします。
りんごに砂糖をからめてキャラメリゼします。真ん中に少しバターをのせます。数分間、そのままにして焼き色をつけます。
そのあいだに、卵の黄身と砂糖、牛乳を混ぜます。
これはエッグノッグと呼ばれるものです。冷えたもので作ります。
卵黄10個、砂糖50グラム、牛乳350ミリリットル。
ほら、きれいなブロンドの色にして、食欲をそそります。
皿にバターを塗りました。バターと砂糖でキャラメリゼしたリンゴを4つに切ったものを並べます。
重ねることはしません。まんなかに小さいリンゴを置きます。
十分にあるかどうか調べるために、事前にリンゴを皿に並べてみたら、皿全体を覆い尽くしたので、意外なこと(りんごが足りなくなること)は起きません。
私は甘いものはなんでも好きなので、(砂糖は)無駄にしません。
エッグノッグを注ぎます。
完全に浸しはしません。
できあがったものを180度に予熱したオーブンに入れます。10分~15分焼くとグラタンの完成です。
とても良い香りです。
このままでもいいですが、私は焼き色をつけるのが好きです。
砂糖を振りかけて、グリルの下に入れます。
私独自のちょっとしたコツはカルバドスでフランベすることです。
ほら、とてもいい香りです。
リンゴで作りましたが、ナシでも、ほかのいろいろな果物でもできますよ。
すぐに上手にできてとてもおいしいデザートですよ。
単語メモ
pédoncule 花柄(かへい)
éplucher 皮をむく
tailler 飾り切りにする
lait de poule エッグノッグ
flamber フランベする 肉やお菓子などにブランデーをかけて表面を焦がすこと。
材料
動画によれば材料は
りんご:5~6個
卵黄:10個
砂糖:50グラム
牛乳:350ミリリットル
卵を10個も使うんですね。
まあ、エッグノッグの中身は適宜調節してください。グラタンはケーキではないので、卵とミルク溶液の内容や分量はそこまで重要ではないでしょう。
りんごのグラタン・関連動画
確かにりんごのグラタンはあまりないようで、YouTubeで探すと、じゃがいも(pomme de terre)のレシピばかり出てきます。
そんな中で見つけたのが、こちらの、りんごのグラタンだけどベーコンやチーズも入る、デザートではないっぽいグラタンです。
Recettes avec des pommes : gratin sucré-salé et gâteau facile(りんごを使ったレシピ:甘酸っぱいグラタンと簡単ケーキ)
1分40秒。
りんごを使ったグラタンと、薄切りにしたリンゴを入れたケーキの作り方が出てきます。
■関連記事もどうぞ
りんごのおいしさがギュッと凝縮~タルトタタンの作り方:フランスのお菓子(9)
りんごあめ(pommes d’amour)の作り方:フランスのお菓子(44)
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昔、「マドモアゼルいくこの秘密のケーキづくり」という本にのっていたヨーグルトポムポムというケーキをよく作りました。
これは、小麦粉とベーキングパウダーが入るふつうのケーキですが、今日紹介したりんごのグラタンのレシピの牛乳の代わりにプレーンヨーグルトを投入する感じでした(ネットで検索すればレシピが出てきます)。
りんごを入れたケーキは、バターではなくサラダ油を使うものが多いので作るのが簡単ですが、そもそも、小麦粉を入れるとめんどくさくなるので、今回のレシピのように、りんごを並べた上に卵とミルク溶液を流してオーブンで焼いてしまえばさらに簡単につくれます。
ものすごくまずいりんごを買ってしまったときはお試しください。
こんにちわ!
毎日いずみさんのメール楽しく読んでとっても勉強になってます!ありがとうございます。
この料理動画のtranscriptionの中に、2回 de sucre が出てきます。
On va saupoudrer légèrement de sucre.
On saupoudre de sucre.
Saupoudre は他動詞なので、このde は前置詞ではなく 部分冠詞のde なので、なんで du sucre にならないのか不思議に思いました。こんなことを気にするのは、いつも冠詞や前置詞の使い方で注意されることが多いので、どうしても気になっちゃうんです。de sucre が正しいのかどうか、お手数ですが教えてください。
Yayoi AKIBAさん
こんにちは。penです。
私は、このdeの品詞が何かとかあまり考えないタイプなんですが、
辞書には、
saupoudrer qc + de ~に~を振りかける
とあります。
たとえば、
saupoudrer de la viande de sel 肉に塩をかける
ここでは、実演しながら話をしているので、りんごに砂糖をふりかけるのはわかりきっているから
わざわざりんごという目的語は話していないのでは?
つまり、de sucre の de は前置詞だと思います。
冠詞や前置詞について、注意されることが多いんですね。誰に注意されるのかわかりませんが、
もしその方が先生ならば、その方に聞いてみるともっと親切に教えてくれるかもしれません。
コメントありがとうございました。
pen
ぺんぎんさん!
ごめんなさい。お名前をぺんぎんさんと書くべきところをいつも読んでるメルマガの「いずみさん」と間違えて書いてしまいました。
お名前を間違えるなんて、とっても失礼ですよね。ごめんなさい。
でも、いずれにせよこのりんごのグラタンは、簡単で美味しそうなので作ってみます!日本だと紅玉みたいな酸っぱいりんごで作るのが良さそうですね。
この中に出てくるりんごは黄色系の小さめ、どんな味なのかなあと想像してしまいます。
Yayoi AKIBAさん
名前を間違えたというより、私をいずみさんと思ったのですよね。
つまり、人違いしたわけです。
そういうこと、よくあるからべつに気にしなくていいですよ。
以前も、全然違う名前で呼ばれたことがあります。
厳密に言うと、私の名前は pen であり、「ぺんぎん」ではないです。
引き続きよろしくお願いいたします。
pen
ものすごく不味いリンゴ(笑)
maltさん
こんにちは。penです。
はい、まずいリンゴとか、ナシに当たったら作ってみるといいかと思います。
グラタンは量も調節できるので、リンゴの消費に便利でしょう。
コメントありがとうございます。
pen