プチ・ブール

フランスのお菓子

LU(リュ)のビスケット、プチ・ブール:フランスのお菓子(25)

フランスで人気の市販のお菓子、プチ・ブール(Petit Beurre)をご存知でしょうか?

プチ・ブールはフランスのお菓子のブランド、LU(リュ)という会社を代表するビスケット。

この記事ではプチ・ブールの歴史、そして家庭で作るプチ・ブールのレシピを紹介しますね。



プチ・ブールとは?

Petit Beurre プチ・ブール 「バターを使った長方形のビスケット」・・・とプチ・ロワイヤル仏和辞典にのっているぐらい、フランスでは一般的なお菓子です。

PETIT BEURRE は直訳すると「小さいバター」です。バターがたっぷりはいっているビスケット、というわけですね。

知らない方のためにCMを紹介します。

最後に出てくるビスケットの画像からわかるように、表面にLU/ PETIT BEURRE /NANTES と刻印されています。

LU はこのビスケットを19世紀の終わりに開発した Louis Lefèvre-Utile というパティシエの苗字のイニシャルです。イニシャルがそのままこのビスケットを作る工場の名前になり、のちにブランド名になりました。

そのため、プチ・ブールはPetit LU(プチ・リュ)とも呼ばれます。

Nantesとあるように、このお菓子はナントの工場で作っています。

ナントは、フランス西部、ロアール川下流にある河港(かこう)都市です。

ジャック・ドゥミ監督の生まれ故郷でもあります⇒ジャック・ドゥミ監督の回顧展@パリ

プチ・ブールの歴史

1846年、Jean-Romain Lefèvre(ジャン=ロマン ルフェーブル)という人が、故郷のムーズ県(Meuse)を出て、ナントに住み着きました。

ルフェーブルさんは、Pauline-Isabelle Utile(ポリーヌ=イザベル ユティル)という名前の奥さんとパティスリー(お菓子屋さん)を作ります。

1886年、Louis Lefèvre-Utile(ルイ・リュフェーブル・ユティル)が、プチ・ブールを作ります。ルイさんは、ジャン=ロマンとポリーヌ・イザベルの息子です。

LUは、両親の名字のイニシャルです。

プチ・ブールは当時流行っていた、イギリス産のビスケットからインスピレーションを得たお菓子。

周囲のなみなみのデザインは、ルイさんのお祖母さんが持っていたドイリーからヒントを得た、という言い伝えがあります。

これはプチ・ブールの古いラジオのCMです。

LUと書いてあるカゴを持っている少年は、古くからあるプチ・ブールのキャラクターです。

プチ・ブールは大人気で、LUは今やとても大きなブランド(une grande marque française)になりました。ナントを代表するメーカーでもあります。

フランスのスーパーの食料品の棚ではLUというマークが目立っています。

日本のアマゾンでも売っています。

LUの歴史は、ホームページを参考にしました⇒LU Créateur de biscuits depuis 1846 : biscuits LU

シンプルだけどおいしいプチ・ブール

プチ・ブールの材料はとてもシンプルです。

  • 73.4% farine de blé 小麦粉
  • 13.6% beurre バター
  • のこり sucre, lait écrémé en poudre, sel, poudre à lever, acide citrique et arôme 砂糖、スキムミルクパウダー、塩、ベーキングパウダー、クエン酸、香料
  • ようするにほとんど小麦粉とバターです。

    ちょっと固めのビスケットなので、紅茶にひたしたり、くだいてヨーグルトに入れて食べたりもします。手作りお菓子の材料にも使われます。

    LU社は、プロモーションのためにいろいろなグッズを作っています。プチ・ブールは完成されたデザインなので、ビスケットを入れる缶やビスケットを入れる容器、コースター、ポスター、絵はがきなど色々な雑貨が出ています。

    プチ・ブールやLUのグッズをコレクションしている人もたくさんいるそうです。

    家庭で作るプチ・ブール

    では、家で作るプチ・ブールのレシピを750gに教えてもらいましょう。

    バタークッキーを作ってプチブール風の形にして焼きます。

    プチ・ブールの材料

  • 250g de farine  小麦粉 250グラム
  • 100g de sucre  砂糖 100グラム
  • 100g de beurre salé  有塩バター 100グラム (室温)
  • 4g de levure chimique ベーキングパウダー 4グラム
  • 5 cl d’eau  水、5センチリットル=50cc
  • 1g de sel  塩 1グラム
  • ※ 1センチリットルは100分の1リットルです。

    作り方

    1. オーブンを180度に予熱
    2. バターをボールに入れ、ポマード状にのばし、砂糖を入れかき混ぜる
    3. 小麦粉を半分ぐらい入れてかきまぜる
    4. ベーキングパウダーと塩を入れる。水も少し入れてかき混ぜる
    5. 残りの半分の小麦粉を入れ、水を少しいれてかき混ぜる
    6. 水の残りを少しずつ入れながらかき混ぜる⇒生地のできあがり
    7. 生地の上にベーキングシートをのせて、綿棒で伸ばし、ナイフで四角く切り、周囲になみなみ模様(レース模様)をつける
    8. 180度で12分ほど焼く

    プチ・ブール風のクッキー型があれば、それで抜いてもいいです。

    生地はくっつくので、動画のようにクッキングシートの上で延ばすと扱いやすいでしょう。



    プチ・ブールで作るチョコレートケーキ

    プチ・ブールとチョコレートを重ねて作るチョコレートケーキも人気があります。ノンベイク(焼かない)お菓子なので簡単です。

    材料

  • 300g de chocolat noir de cuisine 製菓用チョコレート(無糖)
  • 150g de beurre バター150グラム
  • 40 véritables Petits Beurre  プチ・ブール 40個
  • 作り方

    1. 四角い型全体にラップを敷く(動画参照)
    2. チョコレートとバターをあわせて、電子レンジで溶かして、かき混ぜてなめらかにする
    3. ラップを敷いた型にプチ・ブールを並べる
    4. 並べたプチ・ブールの上にコーヒーかココアをぬる
    5. その上にチョコレートを流す
    6. その上にプチ・ブールを並べ、同じように層を作っていき、最後はチョコレートで終わる
    7. 冷蔵庫で3時間ぐらい冷やし、チョコレートを固める
    8. お皿に開けて、表面にアイシングシュガーをふりかけて、四角く切ってできあがり

    最初にシェフ・ダミアンが Le gâgeau mercredi (水曜日のケーキ)と言っています。水曜日に子供のおやつに作るのに最適なケーキ、という意味です。数年前まで、フランスでは水曜日、全国的に小学校がお休みでした。

    ☆きょうのフランス語:faire des petits dentelles 小さなレース状の模様(なみなみ模様)をつける

    dentelle ドンテル(ダンテル)はレース、レース状のもの、という意味です。

    こちらはプチ・ブールを使ったレシピ集です。

    日本語のビスケット/クッキーはフランス語では、biscuit ビスキュイと呼ばれます。自家製クッキーは biscuit maison ビスキュイ・メゾンです。






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