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映画『シチズンフォー』のレビュー:なぜエドワード・スノーデンは告発したのか?

Euronewsから『シチズンフォー』という映画のレビューをご紹介します。タイトルのCitizenfourとはエドワード・スノーデン(Edward Snowden)のことです。

記事のタイトルは
CitizenFour : un Oscar contre la surveillance de masse des américains
シチズンフォー:アメリカの大がかりな監視をあばくオスカー受賞作



エドワード・スノーデンとは?

スノーデン(1983生)は、もと、NSA(アメリカ国家安全保障局)の従業員で、アメリカ政府がコンピュータ(インターネット)を使って、アメリカ国民を監視していることを暴露した内部告発者です。

彼はコンピュータの専門家で、CIAとNSAの局員として、アメリカ政府の情報収集活動に関与していました。政府が個人情報を入手していることに対して危機感を覚え、2013年6月に香港で複数の新聞社にこの件について暴露しました。

国家機密をばらしたわけです。スノーデンはその後、アメリカ政府から指名手配され、現在はロシアに滞在中です。

彼の話はこちらでも少し書いています⇒内部告発者になること

「シチズンフォー」を紹介するニュース

Citizenfourでは、香港のホテルで、スノーデンが、アメリカ政府の大規模な情報収集活動を、ジャーナリストにリークしている、まさにその様子が描かれています。

この映画は2015年にアカデミー賞(長編ドキュメンタリー賞)を受賞しています。

今回訳したニュースクリップは英語の音声の上に、フランス語のナレーションをかぶせているので、多少聞き取りにくいかもしれません。

☆追記:動画が削除されましたので、リンクを外しました☆

CitizenFour : un Oscar contre la surveillance de masse des américains シチズンフォー:アメリカの大がかりな監視がテーマのオスカー受賞作

CitizenFour, le documentaire récompensé aux Oscars de la réalisatrice américaine Laura Poitras, est le point culminant d’une trilogie post 11 Sept. 2001.

『シチズンフォー』は、アメリカの映画監督、ローラ・ポイトラス監督による、オスカー賞を受賞したドクメンタリーで、9-11のあとの悲劇の頂点に達する作品です。

この映画は、ポイトラス監督とスタッフが、香港のホテルの一室で、もとNSA(アメリカ国家安全保障局)の従業員で、内部告発者であるエドワード・スノーデンにインタビューする様子を写しだしています。

スノーデンは、アメリカ政府が、国内と国外において、大掛かりな監視をしていることを世界中に伝える準備ができていました。

ポイトラス監督自身、命をかけて、イラクで1人で映画をとったことがありますが、監督は、自分の信念から同様のことをしようとしている男性の心境を、うまく表現しています。

監督自身は、映画に姿を見せず、声も少ししか出てきませんが、彼女らしいスタイルである、ニュアンスに富んだ方法で、テーマを表現しています。

Quoi que vous pensiez de Snowden, héros ou traître, CitizenFour devrait être vu par tous ceux qui veulent se faire une opinion. Et comme tout bon film d’espionnage, je vous garantis que vous apprécierez. À la semaine prochaine.

スノーデンをヒーローと考えようが、裏切り者だと思おうが、『シチズンフォー』は自分自身で決めたいと思っている人すべてが見るべき映画です。

そして、よくできたスパイ映画と同様に、楽しめることうけあいです。それでは、また来週。

元記事 → CitizenFour : un Oscar contre la surveillance de masse des américains | euronews, cinema

スノーデンについて詳しく知りたい方には、彼が情報をリークしたジャーナリスト、ガーディアン紙のグレン・グリーンウォルドの書いたノンフィクションがあります。

単語メモ

récompenser 報いる、褒美を与える

ampleur (規模の)大きさ、広がり
ampleur des vues 視野の広さ

dresser 作成する;組み立てる

se faire une opinion 自分で決める、自分自身の意見を持つ、
se faire qc (観念、感情などを)持つ



映画 Citizenfour (シチズンフォー)について

エドワード・スノーデンは国家機密を暴露するジャーナリストを自分で慎重に選び、自分がジャーナリストに話している様子をドキュメンタリーにとってほしくて、ポイトラス監督にメールを送ったことが、この映画を作るきっかけになったのです。

ポイトラス監督はスノーデンの取材を始めてから1年間は、安全のため携帯電話を持ち歩かなかったそうです。

この映画は去年の秋、アメリカで公開されました。フランスでは、この春公開されるらしく、今回レビューがのったようです。日本でもそのうち公開されるでしょうか。アカデミー賞をとったのでたぶん公開されるでしょうね。

私はまだ見ていないのですが、映画のシーンのほとんどはホテルでしゃべっているスノーデンが写っているだけ。

しかし、彼が語るその内容も恐ろしいですし、彼自身、この密会が誰かに傍聴されていないか、カメラや電話に大変神経質になっています。

その様子は緊迫感にあふれ、ふつうのスパイ映画以上にサスペンスフルだとか。

映画の予告編はこちらです。

インターネット時代、自分の情報はもうみんな筒抜けだろうとは思っていましたが、その事実をこんなにはっきり見せられるとやっぱり怖いですね。

スノーデンは技術者だから、私には「そんなことできるの?」と思うことでも、「簡単にできるし、事実政府はやっているし、悪用すればこんな恐ろしいことになる」というのが身を持ってわかっているのでしょう。

クレジットカードや電話を使わないわけにもいきませんが、みんなもう少し危機感を持つべきかもしれません。






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コメント

    • ノリック007
    • 2016年 6月 24日

    米国政府は市民を盗聴している。

    「ということは、逆もまた可能ではないのかな」と思いました。

    市民は、米国政府が直面している課題に対する唯一の解決策を
    インターネットで公開できます。
    米国政府は、市民がインターネットに公開した唯一の解決策を盗聴し、
    採用せざる得ないということです。
    市民は米国政府を操ることも可能だと思いました。

    君は自分の手で歴史の歯車を回してみたいとは思わないのか?

      • フランス語愛好家
      • 2016年 6月 25日

      ノリック007さま

      はじめまして。penです。

      国民が、米国政府のインターネットでのやりとりを
      盗聴しているということですか?

      ハッカーならやってると思いますが、
      政府を操りたいとは思ってないのではないでしょうか。

      コメント、ありがとうございます。

      • 国民が、米国政府のインターネットを盗聴することはできません。

        国民がインターネットに、米国政府が直面している課題に対する
        唯一の解決策を公開し、米国政府に盗聴させ、米国政府を操り、
        支配するということです。

        具体的な例で説明してみましょう。
        私は、ビン・ラーディンを殺害したいと思っていました。
        私は、インターネット上にビン・ラーディンを殺害すること
        ほのめかした映画のレビュー(ブレイブ ワン、300)を
        公開しました。
        米国政府は、このレビューを盗聴し、ビン・ラーディンを殺害しました。

        他にも、知りたいのであれば”原作「エシュロンキラー」”で検索して
        私のサイトをご覧ください

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