ウォータースプレー

フランス語を読む練習

エビアン水を顔にスプレーする習慣に思うこと。

ARTEのKarambolageのシリーズから、ドイツ人女性が、ミネラルウォーター(エビアン水)を顔にスプレーする習慣について語っている動画を紹介します。

ドイツ人にとっては、ミネラルウォーターを顔に吹きかけるのは、ちょっと考えられないことのようです。

タイトルは、le brumisateur d’eau (肌用スプレー)



顔にミネラルウォーターを吹きかける

トランスクリプション

Dans 10 jours, ce sera l’été. Et l’été, en France, il arrive que les gens se rafraîchissent à l’aide d’un brumisateur d’eau minérale. Une chose incompréhensible pour Nikola Obermann.

La première fois que j’ai vu une femme se servir d’un brumisateur Evian, j’en avais le souffle coupé : j’ai cru qu’elle se mettait du déodorant en pleine figure !

Ma deuxième surprise, je l’ai eue lorsqu’on m’a expliqué ce qu’il y avait à l’intérieur de ce brumisateur : de l’eau minérale ! Ah. De l’eau minérale. J’étais sidérée.

Il faut comprendre d’où je venais : j’étais une jeune allemande qui avait reçu sa conscience écologique avec le lait maternel, pour ainsi dire. Je triais mes ordures, je faisais du vélo, je mangeais bio, et maintenant ça !

Eh oui, je trouvais hallucinant de fabriquer des bombes en aluminium pour de si petites quantités d’eau, puisque la production d’aluminium est vraiment très polluante.

Et puis, je n’en revenais pas du prix de l’objet : 50 ml à 3 euros, eh bien, ça vous fait le litre d’eau minérale à 60 euros ! Autant s’asperger avec du champagne ! Mes copines françaises ne comprenaient pas. «Mais ça rafraîchit et ça hydrate la peau !».

Eh ben, si ça rafraîchit et que ça hydrate la peau…

Et puis, comme pour se racheter une conscience, elles ajoutaient : «Tu sais, ce n’est pas uniquement un luxe pour la plage, ça s’utilise surtout pour les bébés ! Pour éviter qu’ils n’aient trop chaud l’été !»

Alors, les étés sont probablement beaucoup plus froids en Allemagne, car je n’avais jamais vu de bébé allemand se faire asperger d’eau minérale en brumisateur…

D’ailleurs, quand j’en parlais à Marion, une copine allemande, elle me disait juste : «Ils sont fous ces Français».

Bon, avec le temps, je me suis habituée à la vue du brumisateur sur les plages arrière des voitures, dans les sacs de plage et dans les landaus français.

J’ai même constaté l’avènement de la chose en Allemagne, certes dans une moindre mesure.

Là-bas c’est un objet de luxe très chic et très français, que l’on ne trouve évidemment pas dans n’importe quel supermarché, comme c’est le cas en France.

Bon, lorsque j’ai appris que le brumisateur Evian, inventé en 1962 par deux pharmaciens, était à l’origine destiné à un usage clinique pour traiter des gens avec des problèmes dermatologiques graves et des grands brûlés, j’ai arrêté de le considérer uniquement comme une lubie superflue.

Et je me suis presque rabibochée avec l’objet de mon courroux. Mais pas au point d’en acheter, bien sûr.

Quoique… Il y a eu un moment, où même moi, j’ai éprouvé le besoin de m’acheter un brumisateur Evian : pendant la grande canicule en 2003. Mais, dans mon supermarché, vous vous en doutez, il n’en restait plus un seul !

Pas de la marque Evian, ni Vittel, ni d’aucune autre marque.

C’était tout simplement la pénurie !

Alors j’ai pris mon bon vieux vaporisateur pour plantes, je l’ai rempli d’eau et je me suis aspergée avec. Et figurez-vous, ça rafraîchit et ça hydrate la peau merveilleusement bien.

☆トランスクリプションの引用元⇒Parler français: Karambolage : gâteau aux fraises allemand et brumisateur français

エビアン水のスプレー・和訳

あと10日もすれば夏です。夏になると、フランスでは、ミネラルウォーターをスプレーして、涼をとることがあります。ニコラ・オベルマンにとっては、理解できないことです。

はじめて、女性がエビアンのミスター(霧吹き)を使っているのを見た時、息を呑みました。顔にデオドラントを吹きかけているのかと思ったのです。

2度めにびっくりしたのは、ミスターの中身を聞いたとき。ミネラルウォーターなんです。ああ、ミネラルウォーター。仰天しました。

私の育ちをわかっていただかなければ。私は、若いドイツ人の娘でした。言うなれば、生まれるやいなや(←母乳とともに)エコロジーに意識を向ける教育を受けてきました。

私はゴミを分別し、自転車に乗り、オーガニックフードを食べていました。そんなところにこれです。

ええ、ほんの少しの水のために、アルミニウム爆弾を作るようなものだと錯覚したほどです。アルミニウムの製造は、とても環境を汚染しますから。

その後、値段を知って、またもや驚きました。50ml、3ユーロ。このミネラルウォーター、1リットルで60ユーロ!

シャンパンをふりかけているようなものです。

でも、フランスの女友達は、わかってくれませんでした。「だって、さっぱりするし、肌にうるおいを与えてくれるのよ」と言って。

でも、さっぱりして、肌にうるおいを与えるのなら……

その後、彼女は気がとがめたのか、こう付け加えました。「海岸でする贅沢だけじゃなくて、赤ちゃんにも使えるのよ。夏、暑くなりすぎないようにね」と。

ドイツの夏は、たぶん、ずっと涼しいのでしょう。というのも、ドイツ人の赤ちゃんが、ミネラルウォーターをスプレーされているところなんて見たことがありませんから。

ちなみに、この話をドイツの友人のマリオンにしたら、彼女は、「狂ってるのよ、フランス人って」と言っただけです。

時間がたつにつれ、海岸に停めた車の後部、海岸にあるバッグの中、フランス製の乳母車の中にスプレーがある光景に見慣れていきました。

ドイツでも使っているのを見たことがあることを認めます。もちろんずっと少ない頻度ですが。

ドイツでは、とてもシックな贅沢で、とてもフランス的なものです。当然、フランスのように、どこのスーパーにでもあるわけではありません。

エビアンスプレーは、もともとは、1962年、2人の薬剤師が、深刻な皮膚の病気や、ひどい火傷の治療のため、臨床で使うことを意図して開発したことを知ってからは、このスプレーを、単なる、余計な気まぐれの産物とは考えなくなりました。

そして、怒りの対象(エビアンスプレーのこと)と、ほぼ、仲直りしました。でも、もちろん、買うほどではありません。

とはいえ、私にも、エビアンスプレーを買いたいと感じた瞬間があります。2003年の猛暑のときです。

でも、行きつけのスーパーには、想像つくでしょうが、1本も残っていませんでした。

エビアンもなければ、ヴィッテルも、ほかのどんなブランドのスプレーも。

どこにもありません(←単なる欠乏でした)。

そこで、古い植物用の霧吹きに水を入れ、自分に吹きかけてみました。

そうしたら、なんと、さっぱりして、肌もすばらしく潤ったんですよ。

単語メモ

un brumisateur  肌用のスプレー

sidéré (話)唖然とした、呆然とした

le lait maternel  母乳

hallucinant  幻覚を起こさせる;錯覚させる、ほうふつとさせる、強烈な印象を与える

n’en pas revenir de  ~の驚きから立ち直っていない⇒ひじょうに驚く

se racheter  過ちを償う、立ち直る、名誉を挽回する

un landau  (フードのついた)乳母車

un avènement (新事象の)到来、出現

une lubie  気まぐれ、思いつき

superflue  余分な、無益な

rabibocher  (話)仲直りさせる

un courroux  怒り、憤怒

quoique  とはいえ、であるけれども ☆動詞は接続法

se douter  ~ではないかと思いあたる、を予想する

une pénurie  (食料、物資などの)不足、欠乏

un vaporisateur  霧吹き

Figurez-vous… / Figure-toi… (話)~は本当ですよ。~なんですよ。



エビアンフェイシャルスプレー

エビアンのスプレーを想像できない人は、このCMをごらんください。発話はなくキャプションだけです。

1分37秒。

なんと、赤ちゃん専用のスプレーもあるのですね。

日本のアマゾンでも購入できます。

50グラムは600円ほど。輸入品だから高いですね。

■ミネラルウォーターに関するほかの記事

SPA レーヌ『王妃の水』は何もかも浄化する?

エビアンのフェイシャルスプレーは10年ぐらい前に、日本でも流行っていたような気がします。

私も、1度、買ったことがあります。自分用としてではなく、日本に里帰りするとき、お土産用として、50ミリリットルのボトルの3本入りとかを、空港で買ったのです。

ぜいたくすぎて、自分用には買えないものも、お土産用だとなんとなく買ったりすることがありますよね。

自分が使うときは、3本数ドルで買った小さいアトマイザーに水を入れて、スプレーします。

確かに涼しくなるので、暑いときにはおすすめです。






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