6月の第3日曜日は、日本でもフランスでも父の日です。2017年は6月18日です。
父の日はフランス語で Fête des pères (フェット デ ペール)といいます。
この記事では、フランスの父の日の由来や、どんなふうに父の日のお祝いをするのか、やさしいフランス語で説明している動画をご紹介します。
フランス語学習用動画なのでとっつきやすいです。フランス語と、その英訳の字幕つきです。
父の日 Fête des pères
3分4秒
和訳します(ところどころ意訳しています)。
皆さん、こんにちは。イングリッドです。
あなたの国では、父の日のお祝いをしますか?
父の日は毎年、6月の第3日曜日に、子どもたちが、お父さんに敬意を払う日です。
このレッスンでは、フランス人がどんなふうに父の日を祝うのか学んでいきます。
クイズタイム:
Savez-vous quelle fleur en France est le symbole de la fête des Pères ?
「フランスで、父の日を象徴するのは何の花か知っていますか?」
答えは動画の最後にお伝えします。
ローマ時代に、毎年2月に、亡くなったお父さんを追悼する日がありました。
カトリックの国では、中世に宗教の儀式の1つとして父の日を祝いました。3月19日は、聖ヤコブの日でした。彼はキリストの義理の父親です。
フランスでは、母の日はありましたが、父の日のようなものは何もありませんでした。そこで、1949年にライターのブランドである、ブルターニュのフラミネールが父の日を作りました。
当時、父親の典型的なイメージはタバコを吸っている男性だったのです。というのも、タバコは男性のものとして見られていたからです。
フラミネールはアメリカに習って、6月の第3日曜日を父の日に選びました。自社のブランドを広めると同時に、この日がこの会社にとって重要なものとなるようにという意図がありました。
母の日とは違い、父の日は法律では制定されていません。
フランスの子どもたちは、幼稚園に入ると、父親のためにプレゼントを作ります。
もっと大きくなると、市販の贈り物をします。フランスで、お父さんにあげる典型的な品は、洋服、文化的なもの、それに香水です。
フランス人は贈り物に平均40ユーロ使います
出版社がこの日を利用して売上を倍増を狙います。実際、たくさんの本がこの時期に発売されますが、その唯一の目的は、父の日の贈り物として使ってもらうためです。
たとえば、「すばらしいパパの本(Le livre des pères formidables)」とか、「パパにあげるちょっとした本(Peut livre à offrir à son papa)」といった本が出版されます。
では、最初に出した問題の答えを言います。
「フランスで、父の日を象徴するのは何の花か知っていますか?」
バラが父の日のシンボルです。花の色には意味があります。赤いバラは、生きているお父さんへ、白いバラは亡くなったお父さんへ贈られます。
このレッスンはどうでしたか?何かおもしろいことを学びましたか? あなたはお父さんに何か贈りますか?FrenchPod101.com にコメントしてください。それではまたお会いしましょう。
単語メモ
rendre hommage à ~に敬意を表す
diffuser 広める
imposer 命じる、課する、強制する
en même temps que ~と同時に、~の一方で
tenir à cœur à qn ~の心にかかる、にとって重要である
dès ~からすぐ、早くも~に
maternelle 幼稚園 = école maternelle
贈り物として、produits culturels(文化的な製品)という単語が出てきましたが、これはたとえばDVDとか本とかCDなど、文化を楽しむ製品です。
ライターの会社が父の日を始めたことは過去記事にも書いています⇒父の日に、ミルクのCMでフランス語を勉強 アメリカの父の日の起源も書いていますよ。
日本もフランスもアメリカと同じ日を父の日にしました。フランスでは、亡くなったお父さんに白いバラをささげると動画に出てきましたが、アメリカのドッド夫人がお父さんの墓に白いバラをささげたのが、父の日の歴史の始まりなので、その影響かもしれません。
父の日の典型的な贈り物は何?
Intern@uteが作った父の日の動画に、どんな物が贈り物に使われるのか紹介されています。1分12秒。
これによると、
Vin et alcools ワインやお酒
Livre 書籍
Film 映画
Musique 音楽
Vêtements 衣料品
parfums 香水
Cosmétiques (頭髪用)化粧品
Restaurant レストラン
このあたりが典型的な贈り物のようです。もちろんレストランをあげるのではなく、レストランに食事に行く、という意味です。
これらは成人した子どもからお父さんへのプレゼントかもしれません。小さな子どもは詩やカード、手作りのものを贈ることが多いですから。
私の娘も子どものとき、何か不思議なキャンドルのようなものを作って、父親にあげていました。
父の日のプレゼントとして出てきそうな単語を集めています⇒父の日の贈り物のアイデア~かわいいフランス語教えます(73)
Un père という歌を紹介しています⇒歌と訳詩:Un pere (父) シメーヌ・バディ | フランス語の扉
日本の父の日では、特定のお花をあげたりはしないと思いますが、どうでしょうか? 今なら多肉植物なんてあげると喜ぶお父さんもいるかもしれませんね。それでは Bonne fête des Pères !
この記事へのコメントはありません。