戦士の休息

数字

フランス語の数字【第38回】6桁の数字

慣れるまで大変なフランス語の数字を少しずつ見ています。3桁以降の大きな数字は、まとめて書いていますが、要領は同じです。

今回は、100 000~999 999 10万~99万9千999、つまり6桁の数字です。関連情報として、後半で、フリーダ・ボッカラのCent mille chansons という曲と、ブリジット・バルドー主演の『戦士の休息』という映画を紹介しています。

100 000 は cent mille 千が100個、というふうに数えます。千の位のところ(milleの前)に3桁の数字をつけるだけなので、これまで書いた4桁、5桁の数字と同じ要領です。

こちらを参照
【第35回】1000から9999 

【第37回】5桁の数字

milleは複数形になりません。

cent mille は千円札が100枚で10万円、neuf cent quatre-vingt-dix-neuf mille は 千円札が999枚で99万円という感じです。

つまり、桁の区切りが「千」ということです。日本語は、1万、10万、100万と進んでいきます、フランス語や英語は、10千、100千、1000千(=100万=un million)と進んでいくので混乱しがちです。

6桁の数字の例

ランダムに数字を5つ書いておきます。

100 001  cent mille un* 

331 425  trois cent trente et un mille quatre cent vingt-cinq

600 600  six cent mille six cents

720 080  sept cent vingt mille quatre-vingts

999 999  neuf cent quatre-vingt-dix-neuf mille neuf cent quatre-vingt-dix-neuf

* 100 001 cent mille un ;1 001 は mille un ですが、 名詞が後ろにくるときしばしばmille et un(e)となる、というルールがあるので、100 001もそうだと思います。

* 数字の読み方がわからなくなったら、Le Conjugueur – Les nombresを使うといいです⇒Le Conjugueur – Les nombres

☆この続きはこちら⇒7桁から9桁までの数字:フランス語の数字【第39回】

★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)

歌 Cent Mille Chansons – Frida Boccara 1968

歌詞やタイトルに cent mille (10万)が出てくる曲をご紹介します。

フリーダ・ボッカラの Cent Mille Chansons 
この歌、邦題あるんですかね?直訳は「10万の歌、10万曲」という感じ。

とてもいい曲です。

冒頭の歌詞

Il y aura cent mille chansons
Quand viendra le temps des cent mille saisons
Cent mille maisons
Gravées à ton nom
Parmi les moissons de la terre
Cent mille chansons rien qu’à nous

10万の歌が生まれることでしょう
10万の季節がめぐれば
10万の家に
あなたの名前が刻まれる
大地から収穫したもののうち
10万の歌が私たちだけのものとなる

これだけだと意味がわからないと思いますが、要するに「私達の愛は永遠に続く」「悠久の愛」を歌っているのではないかと思います。

以下、cent mille が何度も出てきます。

☆こちらの記事で最後まで訳しました⇒フリーダ・ボッカラ、Cent mille chansons (サン・ミル・シャンソン)の訳詞。

フリーダ・ボッカラ

Frida Boccara フリーダ・ボッカラ(1940-1996)はモロッコ出身のシャンソン歌手です。

1960年ぐらいからミュージック・ホールで活躍を始め、1969年にユーロビジョン・ソング・コンテストで«Un jour, un enfant(リラの季節)»という歌で1位を獲得し、国際的に知られるようになりました。

最盛期はその前後。1970年代はロックの時代だったので、彼女のような正統的なシャンソン歌手には不遇の時だったのではないかと思います。

1996年に病気で55歳で亡くなりました。

戦士の休息 Le Repos du guerrier

Cent mille chansons はロジェ・バディム監督の『戦士の休息』という1962年の映画のテーマ音楽に歌詞をつけたものです。

とてもクラシカルな曲調で、バッハふうなのは、バディム監督が、作曲家のミシェル・マーニュに、『マタイ受難曲』のような曲を作ってほしいと頼んだからです。

映画はブリジット・バルドー主演。バルドー扮する金持ちのジュヌヴィエーヴが、ホテルで自殺をしようとしていた男性を助け、彼を好きになり、自分のお屋敷で一緒に暮らし始めます。

ジュヌヴィエーヴは自分勝手で、何を考えているのかわからない、誠実さのかけらもないその男性に翻弄されます。

この男性は一応「自由の戦士」ということになっています。そんなふうに見えませんが。彼を受け入れてくれるジュヌヴィエーヴは戦士にとって休息の場所なのです。

ふだんは、男性を翻弄する役が多いバルドーが、この映画では、逆の立場。しかし最後には・・・。

予告編はこちら。
美しいバルドーを鑑賞する映画です。

Le Repos du Guerrier

古い映画はセリフ回しがゆっくりなので、比較的聞き取りやすいと思います。






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