10月1日は La Journée mondiale du chocolat(世界チョコレートの日)です。
世界といっても、 フランスのチョコレートと製菓アカデミーが提唱して、フランスの大統領が認可した日なので、フランス内だけで知られている記念日です。
この日にちなんで、チョコレートがどうやって作られるのか、簡単なフランス語で教えてくれる、1 jour 1 question の動画を紹介します。
タイトルは、Comment fabrique-t-on du chocolat ?(チョコレートはどうやった作るのか?)
チョレートってどうやって作るの?
1分42秒
トランスクリプション
Chaque année, plus de 4 millions de tonnes de chocolat sont produites dans le monde : une avalanche de gourmandise. En moyenne, un Français en consomme 6,5 kg par an, dont une bonne partie à Pâques et à Noël.
Mais au fait, les tablettes de chocolat, ça poussent dans les arbres ?
Pas tout à fait, mais tout commence avec un arbre originaire d’Amérique centrale, le cacaoyer. Son fruit s’appelle la cabosse.
A l’intérieur de la cabosse, il y a des graines fraîches de cacao que l’on récolte et que l’on rassemble dans de grandes caisses, c’est la fermentation, durant laquelle la graine change.
Sa pulpe est éliminée et elle se transforme en fèves de cacao.
Puis, les fèves sont rôties à plus de 100 degrés. On appelle cela la torréfaction. C’est là que se forme les bons arômes de chocolat.
Au terme d’une série de concassages et de broyages, on obtient une pâte de cacao amer.
Cette pâte connaît deux usages différents : dans un premier cas, la pâte est pressée. Par cette opération, on sépare le beurre de cacao, du cacao en poudre.
Mais dans le cas où on veut faire du chocolat noir, on garde la pâte de cacao et on y ajoute du sucre.
Avec de la poudre de lait en plus ça devient du chocolat au lait.
Le chocolat blanc, par contre, ne contient pas de cacao, juste du beurre de cacao, du sucre et du lait.
C’est le sucre, ajouté au cacao qui crée des déséquilibres alimentaires. Il y a moins de sucre dans les chocolats au pourcentage de cacao élevé.
Bénéfique pour le cœur, la tension et le moral, le pur chocolat noir est plein de vertus. Et quand c’est bon pour la santé, c’est encore meilleur…
☆トランスクリプションの引用元⇒Comment fabrique-t-on le chocolat ? – 1 jour, 1 question | Lumni
アニメーションだからわかりやすいですね。
チョコレート・和訳
毎年、400万トン以上のチョコレートが生産されています。雪崩のように甘いものが押し寄せます。
フランス人は1年間に平均6.5キロ、チョコレートを消費します。大部分はイースターとクリスマスに消費されます。
それにしても、板チョコは、木に生えるのでしょうか?
そうではありませんが、中南米が原産の木である、カカオノキ(cacaoyer)から始まります。この木の果実が、カカオノキの実(cabosse)です。
カカオノキの実の中にある、新鮮なカカオの種を収穫し、大きな木箱に集めます。この種を発酵すると、種が変化します。
果肉(パルプ)を取り除くと、カカオ豆になります。その後、豆を100度以上の熱にさらします。これを「焙煎」と呼びます。
ここで、チョコレートの香ばしい香りが生まれます。
一連の粉砕作業を経ると、苦いカカオペーストのできあがりです。
このペーストには2通りの違った使い方があります。
ひとつめは、ペーストを押して、カカオバターと、カカオパウダー(ココアパウダー)を作ります。
もうひとつの使い方は、ダークチョコレートを作る方法で、ペーストはそのままで、これに砂糖を加えます。
ミルクパウダーを加えるとミルクチョコレートになります。
一方、ホワイトチョコレートには、ココアは入っていません。カカオバターと砂糖、ミルクだけです。
栄養のバランスをくずすのは、カカオに加えられる砂糖です。ハイカカオチョコレート(カカオの割合が高いチョコレート)には砂糖はそんなに入っていません。
心臓、血圧、気分のためにいい100%のダークチョコレートには、メリットがいっぱいです。
健康にいいとなれば、なおさらですね。
単語メモ
une gourmandise 〈おもに複数形で〉おいしい料理、甘いもの
un cacaoyer カカオノキ
une cabosse カカオの木の実
une fève de cacao カカオ豆
une torréfaction 焙煎
au terme de ~の終わりに、~の果てに
un concassage 粉砕、クラッシング
un broyage 砕くこと、粉砕
une tension 血圧 = une tension artérielle
チョコレートの作り方・関連動画
Les étapes de fabrication du chocolat(チョコレートの製造過程)
高級チョコレートのメーカー、Valrhona(ヴァローナ)の製作した動画です。
2分
この動画には製造プロセスが10個出てきます。
1. la plantation 根付け、カカオノキの植林
2. récolte / écabossage 収穫 / カカオの果実からカカオ豆を取り出す(1つの果実に20~40、豆が入っています)
3. fermentation 発酵
4. séchage 乾燥、豆を太陽にさらす
ここでカカオはプランテーションから、チョコレート工場に送られる。
5. torréfaction 焙煎
6. concassage 粉砕、ローストしたカカオ豆を小さくくだくとカカオニブ(grué de cacao 胚乳)になります(大雑把に書いてます)。
7. assemblage 集める、ブレンド。 いろいろな種類のカカオニブを用途に合わせて、袋に集めます。
8. broyage / affinage 粉砕/精製 細かくくだいて、ペースト状にする?
9. conchage コンチング コンチェという名前の撹拌機(かくはんき)を使って、チョコレートをなめらかにします。
10. tempérage / moulage テンパリング(調温)/鋳造(型にとること)。
テンパリングはチョコレートを溶かしてから一定の温度まで下げることです。こうすると油脂の大きさが整って、きれいで口溶けのいいチョコレートになります。
作りたいチョコレートによって、テンパリングの方法は、さまざまです。
■チョコレートに関するほかの記事もどうぞ
どうしてイースターのとき、チョコレートを食べるのか?(子ども向けの簡単な説明)
『チョコレート女』La femme chocolat オリビア・ルイズ~歌と訳詞~命令文の練習に最適
チョコレートに関係のある単語:かわいいフランス語教えます(111)
ほかにもいろいろあります。昔書いたまとめ記事⇒バレンタインデーとチョコレート関連記事の目次
1918年(大正7年)の10月1日に、森永製菓が、森永ミルクチョコレートを発売しました。
これは、はじめての国産チョコレートとのこと。
森永は、国産チョコレートの製造のパイオニアですね。
私が子供のとき、森永ハイクラウンチョコレートというのがあり、当時の私は全く気づいていませんでしたが、輸入タバコを模した白いパッケージに入っていました。
チョコレートはたばこのように長い長方形で(幅は1センチぐらい)、1つひとつ銀紙に包まれていました。
これは、ちょっとお高い高級チョコレートだったので、なかなか食べられませんでした。
あるとき、がんになって死の床についているおばさん(まだ若かった)のお見舞いに家族で行ったとき、父か母か忘れましたが、誰かが、おばさんの口にこのチョコレートを入れてあげたのです。
私はまだ幼かったのですが、この光景、今でもよく覚えています。
この記事へのコメントはありません。