イネス・ド・ラ・フレサンジュ(Ines de la Fressange)が2015年の春、夏にユニクロとコラボレーションしてコレクションを発表したことを伝えるニュースをお伝えします。
2015年1月22日の記事です。
イネスは、元モデルでファッションアイコン、今はおもにデザイナーとして活躍するフランス人、5月28日、パリに新しいブティックをオープンしました。
イネスとユニクロの春夏コレクション
記事のタイトルは
Inès de la Fressange et Uniqlo remettent le couvert avec une collection printemps été 2015
イネス・ド・ラ・フレサンジュとユニクロが再び共同で、2015年の春夏コレクションを発表
それでは和訳します。
Entre la marque Uniqlo et la créatrice Inès de la Fressange, c’est une histoire qui dure ! Pour la troisième fois, la styliste a imaginé une collection exclusive pour la griffe japonaise.
ユニクロとデザイナーのイネス・ド・ラ・フレサンジュのコラボレーションは続いています。
イネスは、ユニクロのために3度めの独自のコレクションをデザインしました。
2014年3月、同年9月のコラボレーションに続いてユニクロブランドとイネス・ド・ラ・フレサンジュは、再び、2015年春夏のためのコレクションを共同ですることを決めたのです。
イネスは、ベーシックアイテムだけをデザインすることで、ユニクロのスタイルラインを尊重することに徹しました。
« J’ai conçu des vêtements pensés pour être mélangés avec le reste de votre garde-robe, parce qu’il ne faut pas penser que la mode est compliquée, c’est le thème principal de cette collection. L’important, c’est de s’amuser. »
「手持ちのワードローブに合わせる服をデザインしました。というのも、ファッションを難しく考える必要はないと思うからです。これが今回のコレクションのメインテーマです。
大事なのは、楽しむことです。」
シンプルで気取らないコレクションで、どんな機会にも、1日のどんな時間にも着られる服です。
仕事用、リラックスするときのスポーツウエアと明確に分かれていますが、春らしいプリントのワンピースや、軽い素材の夏服もあります。
19.90ユーロのタンクトップから、79.90ユーロのジャケットまで、すべて手頃な値段です。
ユニクロとイネスのコレクションは、本日、ネットショップとユニクロマークのすべての店で、発売されます。
元記事 → Inès de la Fressange et Uniqlo remettent le couvert avec une collection printemps été 2015
単語メモ
couvert コレクション もともとは食器の一揃い、という意味。
griffe マーク、ブランド
tenir à ~に執着する、愛着を覚える
basique 基本的な、基礎の
anglais basique ベーシックイングリッシュ、基礎英語
conçu concevoir 着想する
garde-robe ワードローブ
fringues (口語で) 服
chichi 気取ること、もったいぶること
formel, formelle 明白な、はっきりとした
abordable 値段が手の届く、手頃な
prix abordable 手頃な値段
débardeur タンクトップ
enseigne 看板
le reste de votre garde-robe
あなたのワードローブの残り⇒すでに持っている服、手持ちのワードローブ
イネス・ド・ラ・フレサンジュとは?
イネスは名前からもわかるように、貴族の出。お父さんはフランスの名門貴族、フレサンジュ伯爵。お母さんはモデル。
1980年代にシャネルのカール・ラガーフェルドのミューズとして、8年ほどシャネルの専属モデルとして活躍しました。
1989年にフランスを象徴する女性像、マリアンヌのモデルに選ばれたのですが、カールはこれをよく思わず、この話をことわるよう、彼女に言いましたが、イネスはこれを拒否。カールは専属契約を解除しました。
☆シャネルの顔だったころのイネス
1990年に「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」というブランドを作り、パリにブティックをオープン。
既製服やデザインを提供。このブランドは、フランス、アメリカ、日本で成功しました。
ですが、そのうち経営が悪化したのか、1999年に、イネスは、役員に解雇されます。イネスが筆頭株主だったわけではないのです。
解雇の理由は、彼女が勝手にピルケースをデザインしたという理由でした。イネスは自分の名前や、イメージの権利を獲得するために、「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」を訴えて、5年かかって勝訴しました。
イネスはこの会社に戻らなかったので、ブランドはだんだん衰退。
2013年になって、「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」は新しい経営陣を迎え、イネスもこのブランドに戻ることにしました。そして、今年、2015年の5月の終わりに、パリに新しいブティックをオープンしました。
新しいブティックをオープンした様子を伝える動画
イネスは、日本でも人気があるので、そのうちデパートにイネスのブティックの商品を扱うコーナーができるかもしれないですね。最近、イネスのスタイルブックも出版されました。
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イネスは1957年生まれなので、今年58歳ですが、若々しいですね。もとがいいのと、いつも人の注目を浴びているからでしょうね。
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