かぐや姫

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『かぐや姫の物語』~その4

『かぐや姫の物語』について書かれた記事の和訳の4回めです。

記事のタイトルは
Le magnifique « Conte de la princesse Kaguya », le nouveau Ghibli
素晴らしい『かぐや姫の物語』、ジブリの新作

フランスでは6月25日から公開されています。

きょうは、監督の高畑勲について書かれた箇所の最後と、音楽の部分です。



素晴らしい『かぐや姫の物語』、ジブリの新作

Le magnifique « Conte de la princesse Kaguya », le nouveau Ghibli

Isao Takahata : un réalisateur, pas un dessinateur 高畑勲:監督であり、漫画家ではない

Isao Takahata a presque 80 ans et ça ne l’empêche pas de proposer des mises en scène travaillées avec originalité : la gestion des travellings dans la forêt de bambou, avec le rendu de l’effet de profondeur par la gestion des plans, était particulièrement adroite.

Il y a aussi beaucoup de vigueur dans la réalisation ; je pense à la scène de course dont la bande-annonce vous livre un extrait et où le crayon noir en déchirerait presque l’écran.

Tant de violence dans un film d’animation, ça force le respect !

そろそろ80歳になる高畑勲ですが、監督としてのオリジナリティのある手腕を見ると、その年齢を感じさせません(←その年令は、オリジナリティのある監督の仕事を見せることの障害にはなりません)。

3次元空間の高さを感じさせる構図を使った、竹林の移動撮影は、とりわけ巧みです。

また、とても力強い演出が多数見られます。これからご紹介する予告編の黒い鉛筆で描かれた走るシーンは、スクリーンを引き裂くかのようです。

ひとつのアニメーション映画に、このような激しいものがあるなんて、尊敬せずにはいられませんね。

※「走るシーン」はこの予告編の4分40秒ぐらいから、5分ぐらいまでのところです。

久石譲の音楽の話をしましょう。ふつう、彼は宮﨑駿監督と仕事をしています。今回が初めての、高畑監督とのコレボレーションですが、素晴らしいの一言です。

使われている音楽は伝統的なものです。時に、西洋人には耳ざわりなこともある、アジアの歌声をあなたはすっかり気に入ってしまうことでしょう。

もうこれ以上は語りません。映画を見ている間中、聞こえてくる琴(弦楽器)の音や、ラストシーンの音楽をただ楽しんでください。

元記事 → Le magnifique « Conte de la princesse Kaguya », le nouveau Ghibli

映画の概要については、初回の記事をどうぞ⇒『かぐや姫の物語』~その1

単語メモ

gestion 運営、取り扱い

travelling 移動撮影

plan 図面、構想 ※よくわからなかったので、ここでは「構図」と訳してみました。

livrer 渡す、届ける

déchirer  引き裂く

sublime 卓越した、感嘆すべき

réconcilier 和解する、融和する



高畑監督とフランス語

高畑監督は1935年10月生まれで78歳です。

東京大学文学部仏文科卒業で、学生時代からジャック・プレヴェールが好きでした。

ジャック・プレヴェールはフランスの庶民派の詩人であり、脚本家。

このブログでも彼の詩をとりあげています⇒Le Jardin(ジャック・プレヴェール)という詩を読んでみた

プレヴェールの «Paroles» という詩集の日本で初めての完訳本も作りました。フランス語が堪能なんですね。

ジブリの『虹の豚』のパンフレットにのった、劇中で使われた『さくらんぼの実る頃』(Le Temps des cerises)の訳詞も彼がしました。

また、音楽に造詣が深く、ピアノも演奏し、『かぐや姫の物語』の挿入歌である、「わらべ唄」と「天女の唄」を作曲しています。

高畑監督は、78歳でも、みずみずしい感覚や、チャレンジ精神を持っています。

私もそうありたいと思います。
それでは、この続きをお楽しみに。






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