La Famille Bélierというフランス映画の予告編のスクリプトのフランス語で学習しています。邦題は『エール!』。今年のフランス映画祭のオープニング作品です。今回は4回め(最終回)。記事タイトルのBélier は文字化け防止のため、アクサンを抜いています。
映画の概要は初回の記事で⇒『エール!』La Famille Belier(1)~予告編のフランス語
自分以外の家族全員(両親と弟)が耳が聞こえない、話せないという一家の長女、ポーラ(ルアンヌ・エメラ)が主人公。
ポーラは歌がうまいので、パリの音楽学校行きを先生にすすめられますが、家族の反対にあいます。耳の聞こえない家族はポーラの歌を聞くことができないし、この家にとってポーラは唯一の手話通訳者ですから、なくてはならない存在なのです。
家族思いのポーラはパリ行きを迷います。
La Famille Bélier (エール)予告編
今回は1分40秒から予告編の最後まで
スクリプトと和訳
Tu sais ce que ça représente ? Putain, tu es ma meilleure amie et tu as un don.
J’arrête !
Pourquoi ça ?
Je fais ce que je veux, non ? C’est ma vie.
Vous êtes sûre que c’est votre vie ?Tu peux me chanter ta chanson ?
Maintenant, là, tout de suite ? ♪Mes chers parents, je vole.
Ça n’excuse pas tout d’être sourds. Je vous déteste !
♪Je vous aime mais je pars.
J’ai pas été une bonne mère pour toi.
♪Vous n’aurez plus d’enfant ce soir.
Tu es pas une mauvaise mère. Au contraire. Tu es la mère dont tout le monde rêve.
♪Je ne m’enfuis pas, je vole. Comprenez bien, je vole, sans fumer, sans alcool. Je vole, je vole.
La famille.
Merci.
De rien.
それがどういうことかわかる?あなたは私の親友よ。才能があるのよ。
やめます。
どうして?
自分のしたいようにしていいですよね?自分の人生ですから。
本当にそれが、きみのやりたいことなのかな?
[歌を聞かせてくれないかな]
今、ここで?
♪親愛なるパパとママ、私は飛び立ちます♪
耳が聞こえないからって、何でも許されるわけじゃないわ。みんな、大嫌い!
♪パパもママも大好きですが、旅立ちます。今晩、パパとママの子どもはいないのです♪
[私、いい母親じゃなかったわ]
悪いママじゃなかったわ、その反対よ。ママはみんなが夢に見るようなママよ。
♪逃げるんじゃないの。飛び立つの。わかってください。飛び立つんです。お酒もタバコもやらないで、飛び立つんです♪
[家族]
[ありがとう。]
[どういたしまして。]
スクリプトはこちら⇒Bande-annonce: La famille Bélier
単語メモ
sourd 耳が聞こえない
s’enfuir 逃げる
今回のお話
パリの音楽学校に行くことを反対する両親。家のことを考えて、ポーラは合唱団をやめると先生に言いに行きます。
でも、それはポーラの本当にやりたいことなのか?
あとは映像を見ればわかりますね。
日本語版の予告編(2015/08/08追加)
日本では2015年10月31日にロードショーが決定
Je vole. Michel Sardou ミシェル・サルドゥ
この映画にはミシェル・サルドゥの歌がたくさん使われています。今回は、予告編のおしまいのほうで流れている Je vole をご紹介します。
☆歌詞はこちら⇒Paroles Je Vole – Michel Sardou
☆La Famille Bélierのシーンからルアンヌ・エメラの歌うバージョン。
両親は耳が聞こえないから、手話で歌詞を伝えるんですね。
この曲の歌詞はこちらで訳しています⇒ルアンヌ・エメラの歌うJe vole の訳詞~『エール!』挿入歌
いかがでしたか?
茶色のベルベッドのジャケットにスカーフを巻いた音楽の先生。いい味だしてますね
さて、予告編の冒頭で流れているのは、The Ting Tings(ザティンティングス) の That’s not my name という歌です。
The Ting Tingsはイギリスのポップ・デュオです。日本で人気があるのかどうかさっぱりわかりませんが、かっこいい曲なので動画を貼っておきます。ちょっと80年代ふうですね。
それでは次の映画の予告編の記事をお楽しみに。
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