きょうはミシェル・フュガンのLe printemps(春)という曲をご紹介します。1976年のヒット曲。40年ぐらい前ですね。
春の訪れの喜びを歌ったもの。ロシア民謡風です。
春:ミシェル・フュガン
それでは訳詞に挑戦!
Le printemps 春
Le printemps est arrivé, sors de ta maison
Le printemps est arrivé, la belle saison!
L´amour et la joie sont revenus chez toi
Vive la vie et vive le vent, vive les filles en tablier blanc !
Vive la vie et vive le vent et vive le printemps !
春が来た、家の外に出ろ
春が来た、美しい季節だ
君の家に、愛と喜びが戻ってきた
★人生バンザイ、風よ万歳、白いエプロンの女の子たちバンザイ
人生バンザイ、風よ万歳、春よバンザイ★
急いで、急いで、時を無駄にしちゃだめだ
木を刈って、畑に種をまいて、白パンを作ろう
ツバメとムシクイの鳴き声が森から聞こえる
ツバメとムシクイはもう巣を作ってしまった
春が来て君は目覚める 春よ、こんにちは x 2
春が来て君は光に満ちる ああ、お茶目な春さ x 2
春が来て美しいリラが咲く
春が来て僕たちは、はじけるように笑う
幸せいっぱいでこころが温かくなるね
★~★ 繰り返し
急いで、急いで、時を無駄にしちゃだめだ
元気をだして、血気盛んに子作りしよう
ツバメとムシクイの鳴き声が森から聞こえる
ツバメとムシクイはもう、ひな鳥をかえしたよ
春が来て君は目覚める 春よ、こんにちは x 2
春が来て君は光に満ちる ああ、お茶目な春さ x 2
春が来て君は目覚める 春よ、こんにちは
※歌詞はこちらを参照しました。
Le Printemps – Michel Fugain
単語メモ
tailler (形を整えるために)切る、刈る、削る
semer (種などを)まく
fauvette ムシクイ:ヒタキ科ウグイス亜科の小鳥、ヨーロッパ産
鳴き声はこんな感じ
これは頭が黒いタイプですね。可愛いです。
coquin いたずらっ子
sève 精気、活力、気力 ★精気という意味は小説などに出てくる使い方のようで、そもそもの意味は「樹液」
Il est plein de sève et de jeunesse.
彼は若くて元気いっぱいだ。
文法メモ
無生物主語
le printemps が主語になる無生物主語の文が、サビのところと、2番によく出てきます。動詞表現として訳してあります。
慣用表現になった接続法
Vive la vie et vive le vent, vive les filles en tablier blanc !
の、vive~は、Vive la France ! (フランス万歳)と同じ形。
vive は vivre (生きる、人生を享受する)の接続法で、前のqueが落ち、主語と動詞が倒置(逆になること)されています。意味は願望ですね。
人生を楽しもう⇒人生バンザイ
歌詞つきの動画
一緒に歌いたい方はこちらをどうぞ。
ちょっと歌詞の出てくるタイミングが遅いんですが。
ル・ビッグ・バザールはフュガンの結成した、グループというか、ミュージカルなどをする劇団です。
フュガンは歌手になる前は映画の助監督をやっていたので、演劇のようなものが好きなんでしょうね。
フュガンの曲では、は日本では「愛の歴史(Une belle histoire)」という歌が一番有名だと思います。昔、サーカス(というグループがあったのです)が、「Mr.サマータイム」というタイトルでカバーして大ヒットしました。
こちらで紹介しています⇒歌と訳詞:ミシェル・フュガンのUne Belle Histoire:邦題「愛の歴史」
★もっと歌の記事を見たい方はこちらから
⇒歌の訳詞を書いている記事の目次~その1
春って子作りの季節なんでしょうか?
そういえば、「愛の歴史」の歌詞でも、偶然出会った男女が麦畑で愛を交わすことを思わせる箇所があります。
田園の美しいフランスならではのことなのかもしれません。フランスには花粉症なんてないのかも。
それでは次回の歌の記事をお楽しみに。
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