ヴィンテージのミシン

ファッション

孤児院を出たガブリエル・シャネルは、シンプルな帽子を作った(2)

フランスを代表するデザイナー、ココ・シャネルの生涯を3分でまとめた美しいアニメーション、Coco のトランスクリプション(フランス語)を紹介しています。

今回は2回め。成人し孤児院を出たシャネルが、恋人の力を借りて、起業するまで。



ガブリエル・シャネルがココ・シャネルになるまで(2)

今回は1分4秒から2分まで。

Il était une fois une ravissante jeune fille qui le jour pousse l’aiguille et le soir la chansonnette dans un cabaret devant des cavaliers en garnison. On la surnomme Coco parce qu’elle chante souvent : « Qui qu’a vu Coco dans le Trocadéro » ? Elle préféra toujours prétendre que Coco était le surnom que son père lui donnait.

昔むかし、昼はお針子をし、夜はキャバレーで、駐留部隊の騎兵たちの前で歌を歌う若くて美しい女性がいました。

人は、彼女に「ココ」というあだ名をつけました。なぜなら、彼女はよく、「トロカデロでココを見たのは誰?」と歌っていたからです。

彼女はいつも、「ココ」は父親につけてもらったあだ名ということにしていました。

Il était une fois une jeune femme aux allures de garçon qui refuse de monter en amazone les chevaux d’un cavalier de bonne famille : Etienne Balsan.
Elle s’habille comme personne, s’inspire du vestiaire masculin et confectionne des chapeaux qu’elle décoiffe de leurs plumes et de leurs oiseaux pour les rendre plus simples, plus légers, plus chics.

昔むかし、若くてボーイッシュな女性が、良家の騎手、エティエンヌ・バルザンの馬に横座りに乗ることを拒否しました。

彼女の格好は誰とも違っていました。紳士服にヒントを得た装いをし、帽子作りをしていました。羽や鳥の飾りを取り去り、よりシンプルで、軽くてシックな帽子です。

Ses premières clientes sont les Cocottes, mais très vite, les élégantes se précipitent.

彼女の最初のお客さんは、商売女たちでしたが、すぐに貴婦人たちの間でも大人気になりました。

Il était une fois un grand amour qui s’appelle Boy Capel, il est anglais, riche et cultivé. Il sera l’homme de sa vie, il lui fait découvrir les grands textes, l’orient et l’ésotérisme.

Il aide Coco à devenir Chanel. Il lui permet d’ouvrir ses premières boutiques à Paris, Deauville et Biarritz. Elle veut travailler pour obtenir sa liberté.

昔むかし、ボーイ・カペルと大恋愛をしました。彼はイギリス人で、金持ち、そして教養がありました。彼は彼女が生涯を託せる男性でした。

カペルは彼女に文学や東洋のこと、秘教を教えました。彼はココがシャネルになるのを助けました。パリ、ドーヴィル、ビアリッツにブティックをオープンする援助をしたのです。

自由になるために働きたいと彼女は願っていたのです。

※トランスクリプションはこちらを参考にしました⇒Biographie de Coco Chanel |

※初回はこちら⇒孤児、ガブリエル・シャネルはいかにしてココ・シャネルになったのか?(1) | フランス語の扉

☆この続きはこちら⇒シャネルは女性の服に革命を起こした:シャネルの物語(3)

単語メモ

ravissant, ravissante  美しい 動詞 ravir(~の心を奪う、~を魅了する)の現在分詞よりできた形容詞

pousser l’aiguille   針を運ぶ

chansonnette  小粋で滑稽な内容の歌謡、小唄
pousser la chansonnette  でたらめな話をする

cavaliers  騎兵

garnison  要塞の守備隊、警備隊、街の駐留隊

allure  態度、振る舞い;外観、様子

monter en amazone  女性が馬に横座りに乗る

vestiaire  衣装、持ち服、ワードローブ

cocotte  妾(めかけ)、娼婦、売春婦

se précipiter  飛び込む、落ちる;急いでいく、突進する

ésotérisme  秘教、秘教的な教説、秘伝;作品などの難解さ



今回のお話

オーバジーンの孤児院にいたガブリエルですが、18歳のときノートルダムのやはり修道院みたいなところに移ります。そこは、オーバジーンの大修道院と関係のある施設でした。

すでにここには、ガブリエルのおばさんがいました。おばさんといっても、ガブリエルより1歳年上なので、ほとんど姉妹のようなものです。

2人は、ノートルダムでさらに縫い物を学び、その後、ある服屋さんの売り子兼お針子の職を得ます。

2人はその店の屋根裏部屋に一緒に住んでいました。週末には別の服屋さんでアルバイト。その店は、騎兵隊の将校の服をお直ししていました。

ここでガブリエルとおばさん(アドリエンヌ)は、将校たちと親しくなり、誘われてミュージックホールなどに出入りするようになります。

ガブリエルは自分は歌手になろうと思い、実際、ミュージックホールで歌っていました。

« Qui qu’a vu Coco dans le Trocadéro »という歌のCocoはニワトリではなく、犬です。私の大事な犬がどっかへ行ってしまったわ、という歌です。

こちらは、Coco Avant Chanel 『ココ・アヴァン・シャネル』という映画から、オドレィ・トトゥ扮するCocoが歌うシーンです。

>

この店で、エティエンヌ・バルザンという金持ちのプレイボーイと知り合ったココは、彼の家に住むことになります。愛人になったわけです。彼はすごく大きな家と、厩舎(きゅうしゃ)を持っていました。

ここで馬に乗る楽しみを見つけたココですが、他の女性みたいに男性の後ろで横座りになって乗ることはしませんでした。

当時の女性は、長いスカートを着用していたので、馬に乗るときは、横座りしていたのです。ココは男性のような格好をし、またがって馬に乗ることを好みました。

ココは1883年生まれなので、当時20歳だとして、1903年頃の話です。ベル・エポックの時代ですね。1903年は明治36年です。

ココはバルザンの家で、やはり金持ちでプレイボーイのボーイ・カペルと知り合います。カペルはバルザンの友達でした。

2人は恋愛関係に陥り、しばらくバルザンと三角関係でした。バルザンはほかにもたくさん恋人がいたので、くっきり三角形だったわけではないと思いますが。

バルザンは本当にココが好きだったのか、男性としてのメンツがあったのか、後に、ココがシャネルとなり有名になったとき、ココとの関係を聞かれても、ほとんど何も語らなかったそうです。

ココが最初に帽子のブティックを開いた時、お金を出したのは、カペルですが、バルザンも、自分の土地を提供するなどしています。

その後、ココは、バルザンよりカペルを選び、バルザンの家を出ました。

こちらの記事の最後に、ドーヴィルで帽子屋を開いた頃のシャネルを題材にしたショートフィルムを紹介しています⇒ココ・シャネルの名言~その1 上品な服装

ココは、男性の力を借りて、ビジネスを始めましたが、もともと、自分の仕事を持ちたいと強く願っていました。

この点で、「家で綺麗にしていてくれるだけでいい。時々お客の前で歌を歌ったり、踊ったりしてくれると尚いい」という考えのバルザンと合わなかったようです。






ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2018年版、フランス語と英語の勉強用カレンダーのご紹介。
  3. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選

関連記事

  1. サンダル ピンク

    ファッション

    2013年春夏ファッション、靴のトレンド~カラフルな靴

    フランスの若い女性向けのWebマガジン Magazine fémini…

  2. 海岸

    ファッション

    2013年夏、あなたに似合う水着って?その3(終)

    2013年夏のはやりの水着の記事、3回目です。きょうはヒョウ柄…

  3. ヤシの木

    ファッション

    2013年春夏ファッション、靴のトレンド~ハワイアン

    2013年春夏の靴のトレンド、二回目はハワイアン(La tendanc…

  4. 若い女性

    ファッション

    2013年、春夏流行のヘアスタイル~前編~ボブとオンブレヘア

    ファッションの記事、きょうから髪形です。もう夏も終わりですけど、今年の…

  5. 和柄

    ファッション

    2013年春夏ファッションのトレンドその1~和柄

    フランスの若い女性向けのWebマガジンMagazine féminin…

  6. オードリー・ヘップバーンの傘

    ファッション

    ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(5)

    フランスのファッショントレンド、モード、おしゃれに関する記事のまとめ、…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

お気に入りに登録してね♪

CTL+D でお気に入りに登録。

Feedlyで確実に更新をチェックしよう。

follow us in feedly

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

新しく書いた記事です。

  1. 思い出・記憶に関係のある言葉:かわいいフランス語(123)
  2. マルディグラ(カーニバル)の起源とお祝いの仕方。
  3. Je vous trouve tres beau(素敵ですね…
  4. ヤウンデ(カメルーン)の心のレストラン。カメルーンの歴史つき…
  5. ラ・シャンドルール(聖燭祭でありクレープの日)ってどんな日?…
  6. 小さな物(語尾にetteがつく言葉その1):かわいいフランス…
  7. ペッパピッグ(Peppa Pig)で学ぶフランス語:どろんこ…
  8. 愛の告白:フランス・ギャル(歌と訳詞)
  9. 60年代のアイドル、フランス・ギャル、70歳で亡くなる。
  10. ビットコイン入門。仮想通貨について何も知らない人のための記事…

おすすめ記事いろいろ

  1. カーニバルに関する単語:かわいいフランス語教えます~その56…
  2. フランスのコスメブランドの名前~かわいいフランス語教えます(…
  3. クロード・フランソワの代表曲、いつものように/ マイウエイ(…
  4. ハロウィン・コスチュームのアイデア その2~『アダムス・ファ…
  5. これだけは知っておきたい。フランス語でネーミングするとき考慮…
  6. 2014年春夏ファッションのトレンドその5~ヒッピー・シック…
  7. 歌と訳詞:カーラ・ブルーニの『ケルカン・マ・ディ ~ 風のう…
  8. わたしの好きなフランス語~Système D(システム・デー…
  9. L7 フランスのホテル事情
  10. 男性形と女性形がある名詞リスト

おすすめのまとめ記事

  1. フレンチポップスと訳詞の記事のまとめ:その4
  2. 歌の訳詞を書いている記事の目次~その2
  3. ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2(1課…
  4. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(3)
  5. かわいいフランス語、教えます~目次 その4
  6. ニュースの記事のまとめ(1)
  7. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(1)
  8. 「パッケージのフランス語」の記事の目次~その1
  9. フランス映画の予告編の記事のまとめ
  10. かわいいフランス語、教えます~目次 その1

フランス語の勉強法とか

  1. 2018年フランス語日めくりカレンダー
  2. 黒板
  3. 星の王子さまの本

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

  1. 父親

    フランスの暦、年中行事

    フランスの父の日の由来とよくある贈り物
  2. vintage style

    名言

    名言その4~ココ・シャネル~「ぜいたく」の反対語は?
  3. ブランコ

    フランス語脳プロジェクト

    あなたのすぐそばにいる偉大な哲学者
  4. 野菜サラダ

    フランスの広告

    もう少し成長しないとね:CMのフランス語
  5. 猫

    時事ニュース

    フランスで初めての猫カフェがオープン その3(終)
PAGE TOP