毎週届く、フランス語の教材「虎と小鳥のフランス日記」。バックナンバーも週に1本のペースで見ています。
きょうは第41話を学習しました。2012年の2月にニースのカーニバルで撮影されたものです。
ニースのカーニバル
前回の第40話、グラン・ブルバールの回がとても盛りだくさんだったんですが、この回は、短いです。
2分半ぐらいですが、カーニバルの様子を映していて、しゃべりは少なかったです。雰囲気を楽しむ回と言えるでしょうか。
ではサンプルビデオをごらんください。発話の半分以上がこのサンプルビデオに入っています。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
サンプルに入っていたフランス語のスクリプトと和訳を書きます。
Alors, nous sommes au mois de février qui est le mois du carnaval. Alors, y’a le carnaval au Brésil, y’a le carnaval euh… à Venise. Et là on est à Nice. Et le carnaval de Nice, ici…qui est plus une fête pour les enfants. Mais du coup nous, comme on est des grands enfants, on va y aller.
Moi je me suis pas déguisée. C’est pas grave ?
Non, c’est pas grave.
C’est pas grave ?
さて、今は2月です。カーニバルの月です。え~、カーニバルはブラジルであるし、ベニスでもあります。
私たちは今ニースにいるんです。ニースのカーニバルです。これはどちらかというと子どもむけなんです。でも、結局のところ、私たちは大きな子どもですから、行きましょう。
私、仮装してないけど。大丈夫かしら?
うん、大丈夫だよ。
大丈夫?
カーニバルはみんな仮装するもの、という暗黙の了解があるようで、カミーユはちょっと気にしてますね。
たまたまこのカーニバルに遭遇したので、仮装をしてないのです。
3つのキーフレーズ
その1
さて、今は2月です。
その2
仮装してないけど、大丈夫かしら、という質問に対して、
うん、大丈夫だよ
その3
観客席で応援合戦をやっているのを見て
どっちが勝つと思う?(←どっちに投票する?)
1. Alors, nous sommes au mois de février.
2. Non, c’est pas grave.
3. Tu votes pour qui, toi ?
覚えておくと使えそうなフランス語の表現
1.月の言い方。
今は○月です。というときは「私たちは、今○月の中に存在する」と表現します。
Nous sommes au mois de 月の名前
mois は(暦の)月
たとえば今なら Nous sommes au mois de juin.
※12ヶ月の言い方は数字、曜日などの記事へのリンク集~「まいにちフランス語」4:初級編L10-12のページの下のほうにあるリンクからチェックしてください。
2.Non, c’est pas grave ?
カミーユの C’est pas grave ? 直訳:(仮装していないことが)重大なことではないか? (否定のneは省略されています)という、る否定の疑問文に対して、
Non いや、重大なことではない、と答えていますので、
日本語では「うん、大丈夫だよ」という訳がついています。
否定疑問文に対する答え方は日本語と逆なので、間違えやすいです。
混乱するようなら、Nonは、これから否定文が続きますよ、という印であると理解しておけばいいでしょう。
否定疑問文についてはこちらでもう少し詳しく説明しています⇒パリでもお花見「虎と小鳥のフランス日記」第98話
きょうの豆知識:フランス、ニースのカーニバル
ニースのカーニバルは、イタリアのヴェネチアとヴィアレッジョのカーニバルとあわせて、ヨーロッパの三大カーニバルの一つと呼ばれています。毎年2月半ばに15日間、開催されます。
冬のニースの観光の目玉であり、たくさんの観光客が外国から訪れます。
ものすごく大きな張りぼて(?)の王様や、その年のテーマにあった人形がパレードに登場します。この人形が私的には全然かわいくないのですが、べつに顔なんかどうでもいいのかもしれません。
昼間に花のパレードというのがあり、派手な山車に乗った、これまた派手な衣装のお姉さんたちが、ミモザ、ガーベラ、ユリなどのお花を気前よくばんばん投げてくれます。
カーニバルの入場料はそれほど安くはなく、多分に観光客むけのものではありますが、お祭り好きの人々や子どもたちにとっては楽しいものでしょう。
昼間は今回のビデオで見られるように子どもむけですが、夜は花火があがり、きらびやかです。すぐそばに海があるのがいいですね。
こちらは2013年のカーニバルの様子です。
2分24秒
ニースの観光局が作ったプロモーションビデオなので、ひじょうに魅力的な仕上がりです。
その年によって、あたりはずれがあると思いますが、2013年のはなかなかよかったみたいですね。
カーニバルの起源についてはこちらを⇒マルディグラ(カーニバル)の起源とお祝いの仕方。 | フランス語の扉
では、次回のバックナンバーの回をお楽しみに。
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