「フランスの国民的炭酸」オランジーナの日本の発売元であるサントリーのCMでフランス語を勉強しました。
このCMはシリーズになっていて、リチャード・ギア(1949年生まれ)が主演しています。「男はつらいよ」という映画のパロディで「ムッシュはつらいよ」。 彼はフランス近辺を茶色いスーツケースを持って放浪しているらしいことがわかっています。
そして行く先ざきでオランジーナを飲むのです。オランジーナというのはオレンジ炭酸飲料です。オレンジ、レモン、みかん、グレープフルーツの果汁入り。
オランジーナの歴史
この飲料は、1930年代に、トリゴ博士という化学者が開発して、マルセイユのトレードショーで発表しました。
博士はヴァレンシアの人です。ヴァレンシアオレンジがそのへんにごろごろしていたので、ジュースにすることを思いついたのかもしれません。
アルジェリア系フランス人のレオン・ベトンという人が、このジュースの作り方っていうんでしょうか、そういうのを買って、アルジェリアで販売開始、その後フランスでも発売されます。現在はヨーロッパや北米でひろく飲まれています。
1950年代のオランジーナのポスター、Bernard Villemot(ベルナール・ヴィレモ)の作品です。
ちなみに、スペインでは彼の名前をとってTriNaというジュースになっています。
2009年にサントリーがオランジーナブランドを購入し、ほとんどの国でサントリーが販売していますが、北米はドクターペッパーの会社が販売権を持っています。
私自身は、100%果汁のジュースは飲みますが、この手の清涼飲料水は飲まないので、実は飲んだことありません。
photo credit(トップの写真をお借りしました): numend1l Faut bien secouer… via photopin (license)
TORAさんシリーズの「別れのとき篇」
☆動画は削除されたのでリンクをはずしました☆
トラ、行かないでください!
Toraはギアの演じてるムッシュの名前
ne partez pas !
partir(行く、出発する)の vous (あなた)に対する命令法。
否定文なので、動詞をneとpasで はさんでいます。
tuに対する命令法じゃないので、ちょっと距離がある感じですね。恋人どうしだったら、Ne pars pas になると思います。
お互い好意をいだいてはいるものの、まだそこまで親しくはないってことなんでしょうね。
後藤久美子について
マドンナ役は後藤久美子(1975年生まれ)。相変わらずスレンダーですね。リチャード・ギアと一緒だからやけに小さく見えるけど、身長は161センチ。
昔「国民的美少女」と呼ばれた人です。90年代なかばにフランスのF1レーサーのアレジと結婚(事実婚だそうです)し、現在はスイスのジュネーブに住んでいますので、ふだんはフランス語をしゃべってると思います。
後藤久美子自身も昔「男はつらいよ」に何本か出演していますね。
これは14歳ぐらいのときの出演作。「男はつらいよ ぼくの伯父さん」です。
この映画を撮影した7年後の21歳のときアレジと結婚。21歳ってすごく若いのですが、きっと芸能界は竜宮城のように時が早く流れるのでしょう。
以来、基本は子育てや主婦業をしながら、たまにグラビアやCMの仕事をしているようです。
フランスのオランジーナのCM
最後にフランスのオランジーナのCMを3本ご紹介します。フランスではいろんな味のバリエーションがあり、それにあわせてさまざまなCMがあります。
最近は動物を使った、鳥獣戯画絵巻シリーズをやっているようです。
動物といっても、2本足で立っており、その行動は半分以上人間です。世に出ているCMのパロディになっているものも多く、なかなか興味深いです。
●ピューマ
なるほど、こういう使い方もありでしょうか。
●プードル。
プードルのヘアスタイル(?)をこういうふうに利用するアイデア、秀逸ですね。
●こちらは日本のCMのパロディ(笑
サムライ、ゲイシャ、わかりやすいです。
ほかにもセクシーなパンダとか、ロッカールームで脇の下にオランジーナをふりかけるバスケットボール選手のクマなど、たくさんの動物が登場しています。
YouTubeのコメント見てると、アメリカ人らしい人が「フランスだから、しかたないか」とか「このセンス、わからん・・」などという声もちらほら。
アメリカ人の反応がそうなのだから、日本人には受け入れ難いテイストのものが多いかもしれません。でも美術など、こっているし、動物の熱演に心を奪われます。
フランスで飲んだ時は美味しいと思わなかったけど、日本で売ってるのはおいしいよ。なんででしょう?
パリのカフェで頼んだら、ギャルソンが目の前で、ビンを股にはさんで栓を抜きました。セクハラちゃうのん?
私も、100%でないジュースはあまり飲みません。
アンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
日本のオランジーナはフランスのとは配合が少し違うそうです。
食品はやはりその国の食の嗜好にあわせて、味をちょっと変えると思います。
え?なんでそれがセクハラ?