4月の魚

フランスの暦、年中行事

4月の魚(フランスのエープリル・フール)の起源

4月1日はエープリル・フール。全国的に嘘をついて楽しむ日ですね。

フランスでは、この日は le Poisson d’avril (4月の魚)と呼ばれます。やはり人をかつぎあうのですが、小道具として紙の魚が登場します。

きょうはこの日の起源について書いた記事を読んでみました。実は諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。

広く知られている説は、古い暦では現在の4月1日が1年の最初の日であり、お祝いをする日だったのが、新暦の採用以後、ふつうの日になったから、というものです。

「もう4月1日にお祝いを贈り合ってはならぬ」、という御ふれが出たのに、みんなあいかわらずお祝いを贈っていて、これがいつしか冗談を言い合うようになったとか。

記事の最後に、私の好きなエープリル・フールの動画もご紹介しています。



Poisson d’avril : origine de la traditionnelle blague du 1er avril 4月の魚:伝統的に悪ふざけをしてもい日の起源

なぜ4月1日に生徒が先生の背中に紙の魚をくっつけるのでしょうか?なぜ、この日メディアでは、冗談ニュースを流し続けるのをやめられないでしょうか?

この日の起源は定かではありませんが、1つだけはっきりしていることがあります。それは、1年の4番目の月の最初の日に、悪ふざけの堰(せき)が切って落とされることです。

一番広まっている説は「4月の魚」の起源は王様の意志によるものだというものです。「4月の魚」は1564年の8月9日、シャルル9世が「ルシヨンの勅令」を出した時、生まれました。

この勅令で、1年の最初の日はもう4月1日ではなく、1月1日となったのです。

この考え方に疑いの種をまくためか、それとも穏やかな抵抗の印だったのでしょうか?いずれにせよ、4月1日に親類に新年の贈り物をする習慣が続きました。時間がたつにつれ、お年玉の交換が悪ふざけをしあうことになったのです。

なぜ4月の魚を交換するのでしょうか?
魚の起源はカソリックの四旬節によります。この時期は40日間、断食をすることになっていますが、食べ物を贈り合う習慣がありました。

肉を食べることは禁止されているので、魚を贈り合ったのはごく自然なことでしょう。年が経るにつれて、この日、嘘の魚を贈るという冗談が最も広まりました。

フランスの伝統がほぼ世界中に
4月1日が「公式の、人をだましてもいい日」なのは、フランスに限ったことではありません。

フランスでは1日中、冗談を言ってもいいのですが、イギリスの「エープリル・フールズ・デー」は午前中だけです。

フランスでは、すっかりかつがれてしまった人は、nouille(ヌイユ)と呼ばれます。魚には関係ありませんが。

メキシコの冗談の日は3月31日です。スコットランドでは、4月1日と2日の2日間。

魚は出てきませんが、この習慣はデンマーク、オランダ、ベルギー、カナダ、イタリア、ポーランド、ポルトガル、アメリカ、スイス、スエーデン、フィンランド、そして日本にもあります。

元記事 → Poisson d'avril : origine de la traditionnelle blague du 1er avril – Terrafemina

単語メモ

fausse  faux 偽物の の女性形

farce  悪ふざけ、冗談

vanne  水門
ouvrir les vannes 水門を開く、制限を取り払う、(話)とめどなく話す

édit  (昔のフランス王の)勅令
Édit de Nantes ナントの勅令

pacifique  平和を好む、穏健な⇔belliqueux 好戦的な

quoi qu’il en soit  ともかく、いずれにせよ

proches  (複数で)近親、側近

semer  種をまく

étrennes  (複数で) お年玉、年末の心づけ
詳しくは⇒年末年始にまつわる単語~花火、ヤドリギ、元旦、お年玉をフランス語でどう言う?

canular  人をかつぐこと、悪ふざけ、デマ

carême  四旬節

jeûne  絶食

(être) de rigueur  (規則や習慣によって)課せられている、要求される、ぜひとも必要な
happy-end de rigueur お決まりのハッピーエンド

proscrit  禁止された

courante  流通している、ふつうの、日常の

devint  devenir (~になる)の3人称単数の単純過去形

nouilles   複数でヌードル、単数では、口語で 間抜け、ふぬけ
日本語で言うところの「かも」みたいなものです。



penの好きなエープリールフールの動画

4月1日には、欧米でいろんな冗談ニュースや、動画が流れます。
数年前、今はなきブログに貼っていたのですが、私が一番好きなエープリールフールの動画を最後に紹介しますね。

※YouTubeで見る方はこちらから⇒BBCのペンギン

いかがでしたか?

フランスの「4月の魚」の習慣が世界中のエープリル・フールの起源であるという説もわりと有力のようです。

フランス人って意外に冗談が好きなようです。有名なメディアが大々的にやるわけですから。日本の新聞やテレビはそういうことをしませんね。

イギリスのブラックユーモアも有名です。

エープリールフールにうまい嘘をつくのってなかなか難しいのですが、罪のないジョークを楽しむユーモア精神は大切にしたいものです。

関連記事:以前、子ども新聞の記事を訳したものです。
「4月の魚」とは何でしょうか?

●トップページ⇒フランス語の扉を開こう~ペンギンと
●自己紹介⇒penはこんな人
●ご質問などはこちらから⇒お問い合わせフォーム

★トップの写真をお借りしました:
photo credit: Beer Bergman via photopin cc






関連記事

  1. 野菜サラダ

    フランス語を読む練習

    ベジタリアンがホリデーシーズンを乗り切るために その1

    ごちそうが並ぶ年末年始に、ベジタリアンはどう対応したらいいのかという記…

  2. ヴェルサイユ宮殿の庭園

    フランスにまつわるあれこれ

    造園家・アンドレ・ル・ノートル生誕400周年

    2013年はアンドレ・ル・ノートルというフランスの著名な造園家の生誕4…

  3. チョコレート

    フランスの暦、年中行事

    バレンタインデーとその神秘~その3

    フランスのWebマガジンにのっている、バレンタインデーの記事を読んでい…

  4. 果樹園

    フランスの暦、年中行事

    12ヶ月の言い方、総復習~フランス語の暦(10)

    1月から12月までの12ヶ月の呼び方の復習です。動画を2つつけました。…

  5. ガレット・デ・ロワ
  6. フランスの暦、年中行事

    歌と訳詞:故郷の九月~ジルベール・ベコー その1

    きょうはジルベール・ベコーの「故郷の9月」をご紹介します。…

コメント

  1. http://fr.wikipedia.org/wiki/Poisson_d%27avril
    にもうひとつの説が書かれています。Orgine の中の une autre origine です。

      • フランス語愛好家
      • 2014年 4月 04日

      樋沼さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      また、サイトのご紹介、ありがとうございます。

      もう1つの説は魚の産卵期に関係していますね。
      でも、どうしてニシンを漁師にプレゼントするのか今1つわかりませんでした。

  2. 魚の産卵期に入るので禁漁とした、ところまでは分かります。その先ですが
    漁に出られない漁師を慰めるための魚をプレゼントしたのでしょうか。
    どうしてニシンなのか、わかりません。ニシンはフランスより北のオランダで酢漬けにして食べますますが、これに匹敵するの大衆魚はフランスでは鯖で事実、4月1日にプレゼントしたのは鯖であるという説もあるようです。
    日本でプレゼントするとすれば、ボラかな、「ほら」の二乗ですから。

      • フランス語愛好家
      • 2014年 4月 05日

      樋沼さん、こんにちは。
      なるほど、仕事のない漁師をなぐさめるためのプレゼントかもしれませんね。

      ボラが「ほら」の二乗なんて、初めて聞きましたね。
      いつもありがとうございます。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

お気に入りに登録してね♪

CTL+D でお気に入りに登録。

Feedlyで確実に更新をチェックしよう。

follow us in feedly

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

おすすめ記事いろいろ

  1. 序数(3)~フランス語の数字【第44回】
  2. フランス語の会話で日本人が1番苦手なこととは?~『不思議の国…
  3. 誕生日に関する言葉:かわいいフランス語教えます(112)
  4. ペンギンの夢を歌う『パパ・ペンギン』:歌と訳詞
  5. パピヨットはクリスマスのお楽しみ:フランスのお菓子(13)
  6. まぎらわしい近接未来と単純未来の違いをマスターしよう
  7. レペットでダンス用の靴を買う~「虎と小鳥のフランス日記」第6…
  8. なぜ赤いケシの花(ポピー)を身につけるのか?11月11日はリ…
  9. フォーチュン・クッキーとは~作り方つき
  10. 「彼は秘密の女ともだち」(Une Nouvelle Amie…

新しく書いた記事です。

  1. 「美女と野獣」(2014)予告編のフランス語
  2. 「渚の想い出」ミッシェル・ポルナレフ:歌と訳詞
  3. パリ祭(フランスの革命記念日)とは?どんなふうにお祝いするの…
  4. ちあきなおみ「夜間飛行」に出てくるフランス語
  5. 時間や時計に関する言葉:かわいいフランス語教えます(116)…
  6. お知らせ:常時SSLに対応したのでブログのURLが変わりまし…
  7. 第104回、ツール・ド・フランスが始まった。
  8. 「星の王子さま」の作者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ…
  9. クロード・フランソワ、「陽のあたる月曜日」の訳詞
  10. 2017年フランス国民議会選挙は、マクロン大統領の政党が過半…

おすすめのまとめ記事

  1. フランス語のニュースの記事のまとめ(3)
  2. 『百合のFranceウォッチング』~目次 その2(L26~L…
  3. 歌の訳詞を書いている記事の目次~その3
  4. 歌の訳詞を書いている記事の目次~その1
  5. フレンチポップスの訳詞をしている記事のまとめ:その5
  6. フランス語入門日記~目次を作りました
  7. フランス語の名言の記事の目次
  8. かわいいフランス語、教えます~目次 その2
  9. 数字の記事のまとめ その2 19から1兆まで
  10. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(4)

フランス語の勉強法とか

  1. ペンディクテ中
  2. penのイラスト
  3. 星の王子さまの本
  4. 黒板
  5. 黒板

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

  1. 色とりどりの花

    かわいいフランス語

    続・ガーデニング、庭に関係のある単語:かわいいフランス語教えます(114)
  2. パリセーヌ川

    虎と小鳥のフランス日記

    出発~ピアノレッスン「虎と小鳥のフランス日記」第1話 その2
  3. フランス映画

    『サラの鍵』(3)~映画の予告編のフランス語
  4. バレンタインデー

    フランスの暦、年中行事

    バレンタインデーとその神秘~その6(終)いつもと何ら変わらないカップル
  5. ココ・シャネル

    フランス映画

    ドレスがカーテンのように見えていたココ・シャネル~映画『ココ・アヴァン・シャネル…
PAGE TOP