赤いバラ

フランス語を読む練習

バレンタインデーに贈るバラが環境によくない理由(前編)

フランスでは、バレンタインデーに、よく男性が女性にバラをプレゼントします。

このバラの生産のために、環境に負荷がかかっていると伝えるル・モンドの動画を紹介します。

タイトルは、Pourquoi les roses de la Saint-Valentin sont un cadeau empoisonné(なぜ、バレンタインデーのバラが毒のある贈り物なのか?)



un cadeau empoisonné

5分24秒。フランス語の字幕付き。

前編は、2分44秒あたりまで訳します。

Les roses de la Saint-Valentin

On achète des roses rouges à la Saint-Valentin. Pour moi, c’est une aberration.

Aujourd’hui, quand vous achetez des fleurs, vous avez l’impression qu’elles viennent de fermes florales, comme il y a derrière moi, des fleurs qui poussent à même le sol en France. Et pourtant, dans la réalité, ce n’est pas vraiment ça.

C’est un grand terrain de jeu. Je peux choisir un petit peu ce que je veux.

Elle, c’est Emeline Declerck. Et toutes les fleurs que vous voyez ici viennent de la ferme installée à Plouigneau dans le Finistère.

Ici, cette horticultrice produit des fleurs coupées à la fois sous serre ou en extérieur.

C’est une petite ferme de seulement un hectare, mais tout y est cultivé dans le respect de l’environnement.

Alors, pour comprendre pourquoi les fleurs d’Emeline Declerck sont plus respectueuses de l’environnement, il faut déjà que je vous explique comment les fleurs que vous achetez sont généralement produites.

Plus de 80 % des fleurs achetées chez les fleuristes sont en fait importées, dont un tiers sont des fleurs fraîches coupées.

Ces fleurs viennent principalement des Pays-Bas, car depuis l’émergence de l’art floral au 16e siècle, ce petit État est devenu une plaque tournante du business de fleurs.

La France, elle, n’est que quinzième des exportateurs mondiaux.

Et les fleurs hollandaises sont souvent, elles aussi, importées, du Kenya, d’Éthiopie ou d’Amérique du Sud, là où la main-d’oeuvre est bon marché et le soleil brille.

Car le but, c’est d’en avoir toute l’année.

Et là, difficile pour des petits producteurs français, comme Emeline, de les concurrencer.

Avec le marché hollandais, les gens commencent à avoir des tulipes à partir de décembre, alors que ce n’est pas du tout la saison de la tulipe. Tu te dis : “Je fais des fleurs de saison, donc est-ce que j’arrive avec des tulipes au mois d’avril ?”

Cette production étrangère, même si elle est disponible tout le temps, a des effets négatifs sur l’environnement.

D’abord car elle consomme de l’énergie.

Aux Pays-Bas, il faut par exemple souvent chauffer les serres et les éclairer pour produire des fleurs.

Ensuite, cette production pollue, car une fois produites, les fleurs doivent parcourir des centaines de kilomètres avant d’arriver dans nos vases.

Et ça, le plus souvent en avion.

Résultat, la production et le transport d’une rose, par exemple, représenteraient l’émission d’environ un kilogramme de CO2.

バラの栽培事情・和訳

– みな、バレンタインデーには赤いバラを買います。私にとっては、これは異常なことです。

今日、花を買うとき、それは花畑から来たような印象を受けます。私の後ろにあるような畑で、フランスで育った花なんだと。でも、実際は、そうではないんです。

– ここは、大きな遊び場ですよ。好きなものを少しずつ選べます。

こちらはエムリーヌ・デクレック。ここにある花はすべて、フィニステール地方のプルイノーの農場かやってきたものです。

ここで、この園芸家(エムリーヌのこと)は、温室や屋外で、切り花を生産しています。

わずか1ヘクタールの小さな農場ですが、すべて、環境に配慮して栽培されています。

エムリーヌ・デクレックの花が、より環境にやさしい理由を理解するためには、皆さんが買う花が、通常、どんなふうに栽培されているのか、説明しなければなりません。

花屋で買う花の80%は輸入品で、そのうち3分の1が生花の切り花です。

大半が、オランダからやってきます。というのも、16世紀に花のアート( l’art floral)が始まってからずっと、この小さな国がフラワービジネスの中心地だからです。

フランスは、世界で15番目の輸出国に過ぎません。

オランダの花も、ケニア、エチオピア、南米から輸入されることが多いのです。人件費が安く、太陽がふりそそぐ場所から。

その目的は、通年で花を手に入れることです。

この点で、エムリーヌのような、フランスの小規模な生産者は、彼らに対抗するのは大変です。

– オランダの市場で、人々は、12月の始めからチューリップを買い始めます。チューリップの季節ではまったくないのにもかかわらず。

「季節の花作りをしているから、4月にチューリップが出てくるのかな?」とみな、思っているんです。

外国から来た花は、通年で入手可能ですが、環境に悪影響を及ぼしています。

第一に、エネルギーを消費します。

たとえば、オランダでは、花を栽培するために、温室に暖房を入れ、照明を当てることがよくあります。

さに、この栽培は環境を汚染します。いったん栽培が終わると、花は、私たちの花瓶に届くまで、何百キロも、輸送されなければなりません。

通常それは、飛行機で行われます。

その結果、1本のバラを栽培し輸送するのに、およそ1キロのCO2が排出されるのです。

☆この続きはこちら⇒バレンタインデーに贈るバラが環境によくない理由(後編)

単語メモ

une aberration 常軌逸脱

une plaque tournante   ターンテーブル、中心地

représenter  相当する



外国産の花・関連動画

外国から花を輸入している事情がわかる動画です。

Fleurs coupées : ce qui se cache derrière leur beauté…(切り花:その美しさの裏に隠れているもの)

6分

食品と同じで、通年で店に並べることができるよう生産する花には、殺虫剤がたくさん使われています。

■関連記事もどうぞ

いわくつきの贈り物:大量生産・大量消費がもたらす問題

バレンタインデーの歴史とフランスの愛の日の事情。

バレンタインデーに関する言葉:かわいいフランス語教えます~その55 

2分でわかる食べ物、健康、環境のこと。

*****

Le Mondeの動画によれば、フランスの店で買うバラの大半が外国産ですが、日本は違いますよね?

日本は、国内でけっこう生産している印象です。

それとも、ケニアから来ているんでしょうか?






アロマディフューザーセンサリーマーケティング(五感を刺激するマーケティング)とは?前のページ

Nous ne le savions pas(僕たちは知らなかった):パトリック・フィオリ(歌と訳詞)次のページ古い町並み

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」

関連記事

  1. 虹のかかった湖

    フランス語を読む練習

    虹はどうやってできるのか?(子供むけの説明)

    虹が見える理由を、子供向けに2分半で説明している動画を紹介します。…

  2. スマホを見ている女の子

    フランス語を読む練習

    スクリーンへの依存とは? なぜ依存してしまうのか?

    高校生のスクリーン(デジタル機器、モニター)への依存について2分半で説…

  3. 夜のパリ

    フランス語を読む練習

    社会は病んでいる~他人に対する無関心(前編)。

    パリの真ん中で、倒れていたのに、9時間、誰にも助けてもらえず死亡したカ…

  4. アロマディフューザー

    フランス語を読む練習

    センサリーマーケティング(五感を刺激するマーケティング)とは?

    ここ数年話題になっているセンサリーマーケティングをルポしている4分のニ…

  5. 著作権について学ぶpen

    フランス語を読む練習

    ブログと著作権法について その4

    著作権について考えるきっかけになる、こども新聞の記事の和訳の続きです。…

  6. 笑う女性

    フランス語を読む練習

    時代や社会によって違うユーモアの使い方。

    ユーモアに関する1分半のインフォグラフィックス動画を紹介します。…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク



更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP