バレンタインデーのティーセット

フランスの暦、年中行事

バレンタインデーの歴史とフランスの愛の日の事情。

なぜ2月14日がバレンタインデーなのか、簡単なフランス語でその由来を説明している、FrenchPod101の動画とその和訳を紹介します。

フランス語でバレンタインデーは la Saint Valentin (ラサンヴァロンタン)です。



Fête des amoureux バレンタインデーは愛の日

バレンタインデーはカップルのための日

みなさん、こんにちは。イングリッドです。

バレンタインデーをご存知ですか?この日は愛の祝日で、2月14日です。

フランスではこの日はカップルのみのためのものです。このレッスンではなぜバレンタインデーをお祝いするのか、どうやってお祝いするのか学びます。

[クイズタイム]
恋人たちの絵で有名なフランスのイラストレーターを知っていますか?

動画の最後で答えをお教えします。

バレンタインデーの起源は異教徒のお祭りにさかのぼります。ローマ人はルペルクスという豊穣の神を祀っていました。

後に、ローマ教皇のゲラシウスが498年に、2月14日をバロンタンという名前の3人の殉教者を讃えるバレンタインデーと制定しました。

しかし現在でも歴史学者は、なぜ愛の祝日が、この3人の殉教者に関係づけられたのか解明していません。

今日、バレンタインデーとして知られているものは、15世紀に、シャルル・オルレアンが伝えました。彼は、イギリスで囚われていたとき、この日の歴史を発見したのです。

バレンタインは商業的すぎる?

フランスでは毎年バレンタインデーは議論を引き起こしています。この日に賛成している人もいれば反対している人もいます。

この日は、しばしば、商業的な日にすぎないと批判されています。

さらに独身の人は肩身の狭い思いをします。この時期、ジャーナリストはこの日に関する意見を記事に書きます。テレビやラジオのパーソナリティたちも同様です。

この日について語るフランス人は皆、自分の意見を表明します。

それにもかかわらず、このお祝いはとても人気があります。

たくさんの店が愛の色である赤とピンクをディスプレイします。世論調査によると、フランスの半分以上の人がバレンタインデーをお祝いすると言っています。

バレンタインデーのよくある贈り物

通常、カップルは、一緒に過ごす週末や旅行をお互いにプレゼントします。香水もとても人気のある贈り物です。赤いバラは装飾に欠かすことができません。

フランスには、サン・バロンタンという名前の村があります。フランスの観光客だけでなく、中国や日本の旅行客がたくさんこの村に訪れ、恋人たちの日を祝います。

参加した人はこのコミューンの村長の手から愛の修了証を受け取ることができます。

では、最初に出したクイズの答えです。

質問:恋人たちの絵で有名なフランスのイラストレーターを知っていますか?

レイモン・ペイネというフランスの有名なイラストレーターです。彼は1908年に生まれ、1999年に亡くなりました。

ペイネは恋人たちの絵で有名になりました。今でも、カードや切手など数々の媒体で彼の作品を見ることができます。

このレッスンはどうでしたか? 何かおもしろいことを学びましたか?あなたはバレンタインデーをお祝いしますか?それともこの日は商業的すぎると思いますか?

FrenchPod101にコメントを残してください。それではまた。

単語メモ

païen, païenne (キリスト教から見て) 異教の、異教徒の

Lupercus ルペルクス 神様の名前。森や家畜の神様とも言われています。

fécondité 生殖能力、多産生

Gélase ゲラシウス(ローマ教皇の名前)

débat  議論

stigmatisé 公然と非難された、汚名を着せられた

quant à ~に関しては、~はといえば

remettre ~を手渡す

support 媒体

☆きょうの表現
Il y a ceux qui sont pour et ceux qui sont contre.
賛成している人も反対している人もいる。

バレンタインデーの由来・愛の修道士バロンタン

実はバレンタインデーの由来は諸説あり、本当のところはよくわかっていません。土着のお祝いがキリスト教のイベントに置き換えられたので、宗派によって、考え方が違います。

現在好んで語られる説は、3世紀にローマのテルニ出身の修道士バロンタンにちなんだ日である、というものです。このあたりのことを説明した動画を紹介します。フランス語がわからなくても絵を見ていればだいたいわかります。

この時代のローマはクロード2世という皇帝が統治していました。

皇帝は兵士たちに結婚を禁じました。結婚すると思い切って戦えないから、というのがその理由です。

バロンタンは、愛や結婚は大事なものだと考えており、こっそりとたくさんのカップルを結婚させました。

この件が皇帝の耳に入り、彼は牢獄に入れられます。牢獄では、看守(庭番という説もある)の盲目の娘の目を治したとか、その娘と恋に落ちた、とも言われています。

そんな楽しいこともありましたが、結局、バロンタンは皇帝に処刑されました。

彼が首をはねられた日が270年(268年という説もあり)の2月14日。毎年この日に彼をしのんでいるうちに、次第に恋人たちの愛の日になった、と言われています。

もともとルペルクスの祭り(ルペルカリア祭り)は、くじ引きで恋人を決める、愛の日ともいえなくもない楽しいお祭でした。

現在のようにバレンタインデーに愛の言葉を書き送るようになったのは、イングリッドが言っていたように、オルレアン公(シャルル・ド・ヴァロア)の功績(?)だと言われています。

彼は、アジャンクールの戦いでイギリスの捕虜となり、ロンドン塔の牢獄にいたとき、妻にラブレターを書きました。1415年のことです。このラブレターは大英博物館にあり、これが世界最古のバレンタインカードだと考えられています。



ヴィラージュ・サン・バロンタン(セントバレンタイン村)

最後に、Saint-Valentin という村について伝える2分ほどのニュースを紹介します。毎年、バレンタインデーには世界各国からこの村にカップルが訪れて、愛のディプロマを村長からもらっています。

ニュースには日本人カップルも登場します。

この村は Centre-Val de Loire (サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏)のIndre(アンドル県)にあるコミューン。面積は24.9平方キロメートル。人口は283人(2014年)。

たまたまSaint-Valentinという名前だったので、1967年から、2月14日に特別なイベントをするようになりました。

村おこしの一環でしょうか?

レイモン・ペイネの切手に特別な消印。ロマンチックです。自分たちの名前が入ったハードのメダルをぶらさげるのは、おみくじを木に結ぶのに似ています。

日本からのお客さんが多いせいか、村長さん、日本語をちらりとしゃべっていますね。

この村はひじょうに小さいため、店といえば、郵便局の売店しかありません。そこでペイネの素敵なカードを購入できます。

このイベントが成功した後、村に初めてのレストラン、AU 14 FÉVRIER (オ キャトーズ フェブリエ 意味は「2月14日に」)というのができたのですが、なんとこのレストランの従業員、すべて日本人なんだそうです。

びっくりですね。

レイモン・ペイネのことはこちらの記事で紹介しています。

もっとバレンタインデー関係の記事を読みたい方はまとめをご利用ください⇒バレンタインデーとチョコレート関連記事の目次

ハートのチョコレート

ニュースでインタビューをうけていた女性が、「日本人にとってバレンタインデーはすごく大事」と言っていたようです。

いつからそうなったのでしょうか?

「ある特定の日本人にとって」と言い換えるべきです。ある人達にとっては、義理チョコや友チョコを用意しなければならない苦しい日かもしれないし、ある男性にとっては、チョコレートをもらうことができず、自己肯定感が著しく下がる日かもしれません。

私はここ数年バレンタインのお祝いはしていません。娘にちょっとしたお菓子やカードをあげることもありますが。

バレンタインデーはフランスではカップルの日ですが、北米では子どもたちがバレンタインカードを交換する日でもあります。

家族や友だちにカードをあげる人もいます。






ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選
  3. 2019年版、フランス語と英語が勉強できるカレンダーの紹介。

関連記事

  1. 木曜日

    フランスの暦、年中行事

    木曜はユピテルの日:フランス語の暦(14)

    フランス語の初心者でもたぶん大丈夫な暦シリーズ。今回は木曜日です。フラ…

  2. クレープ

    フランスのお菓子

    シャンドルールの起源~なぜクレープを食べるの? クレープのレシピつき

    2月2日はフランスでChandeleur(シャンドルール)と呼ばれる日…

  3. アドベントカレンダー

    フランス語の語彙

    クリスマスの単語 その3 アドベントカレンダー

    11月半ばから土曜日の夜は、クリスマスにちなむ単語をご紹介しています。…

  4. おにぎり

    フランスにまつわるあれこれ

    おにぎりの作り方をフランス語で説明するには?

    フランス語でおにぎりの作り方を説明しているYouTubeの動画を紹介し…

  5. パリ

    時事ニュース

    社会党の候補者は誰に?2017フランス大統領選

    JDEというフランスの子ども新聞から、大統領選挙に関する記事を紹介しま…

  6. ルクセンブルグ公園

    フランスにまつわるあれこれ

    パリの20の行政区~第2回

    パリの20の行政区めぐり、第2回です。前回はパリには20個の行…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

お気に入りに登録してね♪

CTL+D でお気に入りに登録。

Feedlyで確実に更新をチェックしよう。

follow us in feedly

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

新しく書いた記事です。

  1. プラスチックの海を掃除する船、オーシャンクリーンアップ
  2. レオナルド・ダ・ヴィンチ、天才のひらめき
  3. 8月13日は左利きの日。なぜ左利きの人がいるのか?
  4. ベーキング・お菓子作りに関係のある言葉:かわいいフランス語教…
  5. ムッシュ・アンリと私の秘密:予告編のフランス語
  6. アルフォンス・ミュシャ、ベル・エポックのイコン。
  7. ガレット・ブルトンヌ(厚焼きクッキー)の作り方:フランスのお…
  8. Pupille(後見人のいる孤児):予告編のフランス語
  9. そこへ行くために(Pour en arriver là):ダ…
  10. なぜプラスチックのストローの使用が禁止されるのか?

おすすめ記事いろいろ

  1. かわいいフランス語、教えます~その18 花言葉【第3回】
  2. 1月から3月をフランス語で言うと?~フランス語の暦(6)
  3. 「まいにちフランス語」37:L59 単純未来その2
  4. 12ヶ月の言い方、総復習~フランス語の暦(10)
  5. 2013年秋冬ファッションのトレンド その4 カモフラージュ…
  6. フランス語の数字【第21回】~19(ディズヌフ)
  7. Le pouvoir des fleurs(花のちから)ロラ…
  8. マッチ売りの少女のフランス語のタイトルは?(6)
  9. 祖母の日はいつで、どんなことをするのでしょうか?
  10. かわいいフランス語教えます~その50 クリスマスの単語(2)…

おすすめのまとめ記事

  1. かわいいフランス語、教えます~目次 その1
  2. フランス語の名言の記事の目次
  3. 2013年4月開講のNHKのラジオ講座のラインナップ
  4. フランス語入門日記~目次を作りました
  5. フランス語のことわざ~目次 その3
  6. ニュースの記事のまとめ(2)
  7. 『百合のFranceウォッチング』~目次 その3(L51~L…
  8. かわいいフランス語、教えます~目次 その2
  9. クリスマス関連記事の目次 2013年版
  10. 『タイトルのフランス語』の記事の目次

フランス語の勉強法とか

  1. 星の王子さまの本
  2. フランス語の日めくり
  3. 黒板

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP