きょうから週末はバレンタインデーにちなんだフランス語について書いていきます。本日は、かわいい愛の詩を見つけたので、それを訳してみますね。
動物のハートの大きさにたとえて、好きな気持がどのくらいなのかわかるようになっています。子どもむけの詩なのでシンプルです。
タイトルはUne histoire de cœurs(ハートの物語)
Une histoire de cœurs
それでは和訳に挑戦!
Une histoire de cœurs ハートの物語
Cœur d’oiseau bleu,
Je t’aime un peu.
Je suis heureux !
青い鳥のハート
あなたのこと、少し好き
僕、幸せ
Cœur de poulet,
Je t’aime assez.
Je suis flatté.
ひな鶏のハート
あなたのこと、わりと好き
僕、うれしいよ
Cœur de lapin,
Je t’aime bien.
Nous sommes copains !
ウサギのハート
あなたのこと気に入ってる
僕たち、友達だ
Cœur de loup-garou,
Je t’aime beaucoup.
Je suis jaloux !
オオカミ男のハート
あなたのこと、まあまあ好き
やけるね
Cœur d’éléphant,
Je t’aime vraiment.
Je suis content !
ゾウのハート
あなたのこと本当に好きよ
僕、満足だよ
Cœur d’alligator,
Je t’adore !
Encore ! Encore !
ワニのハート
大好き!
もっと、もっと!
Cœur de lion,
C’est la passion !
Quelle émotion !
ライオンのハート
熱い思いなの
何たる感動!
Cœur de zébu,
Je ne t’aime plus.
Je suis déçu !
コブウシのハート
もう愛していないわ
がっかりだ
Cœur de souris,
C’est fini !
Je suis guéri !
ネズミのハート
もう終わりよ
うんざりだな
単語メモ
flatté 満足した、気を良くした
Je suis flatté de votre invitation.
ご招待をうれしく思います。
zébu コブウシ
その名のとおり背中にこぶのあるウシ属の動物。インド原産。アジア、アフリカの熱帯、亜熱帯に住んでいます。
guéri (話)興味を失った、嫌になった
Il est guéri de ses hobbies stupide
彼はばかばかしい道楽から卒業した。
補足:Je t’aime. (ジュ・テーム)
その前に、フランス語で「愛してる」は Je t’aime. (ジュ・テーム)である、ということは、フランス語を学習していなくてもご存知の方が多いかと思います。
この言葉は、かなり真剣に恋愛の対象として愛しているときに使います。まあ、親子などでも使うと思いますが。
でも、Je t’aim beaucoup.(ジュテームボクー)と、「たいへん、大いに」という意味の beaucoup という副詞をつけると、「とっても好きだよ」と、何もつけない Je t’t’aime. とニュアンスが変わり、「好きだけど恋愛の対象じゃないよ」、という雰囲気になります。
Je t’aime bien. と bien をつけると beaucoup より、さらに恋愛から遠くなります。
このあたり、使う機会のある方は、注意してください。
レイモン・ペイネについて
動画を作られた、Jeanne de la Lune という方はフランス語の先生で、イギリスとフランスで3歳~16歳までの子どもにフランス語を長く教えていらっしゃるそうです。
この動画はレイモン・ペイネにインスピレーションを受けているとのこと。
Raymond Peyne レイモン・ペイネ (1908-1999)はフランスのイラストレーターで、愛をテーマにしたメルヘンなイラストで70年代に世界で一世を風靡した方です。
こちらはペイネのサイト。作品を見ることができます。人物はシンプルなのですが、背景のディテールはかなり細かく描き込まれています。ペイネの香水まであってびっくり。
日本でも1974年に制作された「ペイネ 愛の世界旅行」というアニメーション映画が大ヒットしました。
これは若い恋人たちが時代を超えて旅をするというロマンチックかつ、シュールなものです。
制作はイタリア。フランス語のタイトルは Le tour du monde des amoureux
最後にエンニオ・モリコーネの書いた、この映画の美しいテーマソングを聞いて、きょうは終わりにいたしましょう。
★「ペイネ・愛の世界旅行」のDVDは中古で入手可能です。
★バレンタインデーのフランス語、その2はこちらから⇒バレンタインデーのフランス語~その2 プレゼント
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