2022年9月8日(現地時間)にイギリスの女王、エリザベス2世がなくなりました。
女王が在位していた70年のできごとを3分にまとめた動画を紹介します。
タイトルは、Élisabeth II : 70 ans de règne(エリザベス2世:君主としての70年)
女王が亡くなった日に、Radio-Canadaが制作したニュースクリップです。
エリザベス2世の70年の在位をふりかえる
フランス語の字幕がありますが、タイミングがずれているので表示させないほうがいいです。
2分53秒。
トランスクリプション
C’est le terme d’une vie guidée par le devoir.
Élisabeth II s’est éteinte aujourd’hui.Elle aura régné sur deux siècles, le plus long règne d’un monarque.
C’est dès l’âge de 21 ans, en 1947, qu’elle prête serment à la vie publique.
(en anglais) Elle dit alors dévouer sa vie à ses sujets et à la grande famille impériale.
Cette même année, elle épouse Philippe Mountbatten, prince de Grèce et de Danemark.
Puis, c’est la naissance de Charles et d’Anne.
En 1952, alors qu’elle est au Kenya, son père, le roi George VI, meurt des suites d’une longue maladie.
Et comme le veut la Constitution, elle devient automatiquement reine.
Le 2 juin 1953, c’est le couronnement, retransmis pour la première fois en direct sur les télévisions et les radios du monde entier.
À 26 ans, la princesse devient désormais reine Élisabeth II.
Le peuple se réjouit.
Durant son règne, elle aura connu 14 présidents américains, 15 premiers ministres britanniques et de nombreux chefs d’État des pays du Commonwealth.
Elle verra aussi l’éclatement de l’empire britannique et l’indépendance des colonies.
On lui connaît deux passions : les chevaux et les chiens.
Son parcours de monarque aura été sans fautes, mais sa vie privée aura été ébranlée par les trois divorces très publics de ses enfants, notamment celui du prince Charles avec la princesse Diana.
En 1997, à son décès, la monarchie est très impopulaire.
On lui reproche d’être détachée du peuple par rapport à une princesse Diana qui avait gagné le cœur des Anglais.
Avec les années, la monarchie se montre plus accessible.
La cote de popularité de la reine remonte peu à peu, surtout après le décès de sa mère, la reine mère,
en 2002, suivi du décès de sa sœur, la princesse Margaret.
En juin 2016, la reine est fêtée en grandes pompes pour ses 90 ans au palais de Buckingham Palace.
1500 soldats en uniforme, 300 chevaux ont défilé pour cette cérémonie baptisée “Trooping the Colour”.
La reine salue ses sujets, entourée de toute la famille royale.Un ensemble vert pomme pour bien marquer l’occasion.
Plus de 60 coups de canons sont tirés de la Tour de Londres, pour rendre hommage à son règne.
Le 9 avril 2021, elle perd son compagnon de toujours, le prince Philippe, qui a été à ses côtés pendant 74 ans.
Aujourd’hui, les Britanniques se retrouvent orphelins de celle qui aura régné plus de 60 ans en Grande-Bretagne.
Durant son règne, la reine n’aura jamais accordé d’entrevue.Elle aura gardé cette réserve qui l’aura finalement préservée.
Ici Azeb Wolde-Giorghis, Radio-Canada, Montréal
和訳
義務を果たしてきた人生が終わりました。
きょう、エリザベス2世が亡くなりました。女王は2世紀にまたがって君主でした。君主の中で最長の在位期間です。
1947年、21歳のとき、エリザベスは公の場で、誓いました。
国民と王室のために、生涯を捧げると誓ったのです。
同じ年、エリザベスはギリシャとデンマークの王子であるフィリップ・マウントバッテンと結婚しました。
ついで、チャールズとアンが生まれました。
1952年、彼女がケニアに滞在中、父親である国王ジョージ6世が長い闘病の末、亡くなりました。
憲法の定めにしたがって、彼女は自動的に女王となりました。
1953年の6月2日、戴冠式が行われ、はじめて世界中のテレビとラジオに生中継されました。
26歳で、王女は、女王エリザベス2世となりました。人々は歓喜しました。
在位中に女王は、14人のアメリカ大統領と15人のイギリスの首相、そして、英連邦諸国のたくさんの国家元首と知り合いました。
女王はまた、大英帝国の崩壊と、植民地の独立を見てきました。
女王には2つ大好きなものがありました。馬と犬です。
女王の君主としての道はゆるぎませんでしたが、プライベードでは、3人の子どもたちの離婚が大きく取りざたされ、揺れました。特に、チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚です。
1997年、ダイアナ妃が亡くなったとき、王室の人気は地に落ちました。
英国国民の心をつかんだダイアナ妃に比べ、女王は国民から離れたところにいると、人々は女王を批判しました。
長い年月をかけて、王室はより身近になっていきました。
女王の人気は少しずつ高まっていきました。特に、母親のクイーン・マザーが亡くなり、ついで2002年、妹のマーガレット王女が亡くなって以降は。
2016年の6月、女王は90歳になり、バッキンガム宮殿で盛大なお祝いがありました。
1500人の軍服を着た兵士と、300頭の馬が、Trooping the Colourと名付けられた祝典でパレードしました。
女王は、王室のメンバー全員に囲まれ、国民に挨拶しました。アップルグリーンのアンサンブルスーツが、この機会をとても印象付けました。
ロンドン塔から60発以上の大砲が発射され、女王の治世に敬意が捧げられました。
2021年の4月9日、女王は、74年にわたる伴侶であったフィリップ殿下を亡くしました。
今日、イギリス国民は60年以上統治した女王を失って孤児になりました。
在位中、女王は決して、インタビューを受けませんでした。
女王は慎み深さを貫き、結果的にそれが彼女を守ってきたのです。
ラジオカナダの、アゼブ・ウォルデ・ギオルギスがモントリオールよりお送りしました。
単語メモ
prêter serment 宣誓する
ébranler 揺り動かす、ぐらつかせる
une pompe (儀式、行列などの)盛大さ
une entrevue 会見、会談
エリザベス情報・関連動画
Une vie : Elizabeth II(ある人生:エリザベス2世)
5分50秒
エリザベス2世は、もともとは女王になる予定のない人でしたが、10歳の頃、国王であったおじのエドワード8世が、ウォリス・シンプソンと結婚するために退位してから、運命が変わりました。
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エリザベス2世は、アイゼンハワーやチャーチルに会っていて、第二次世界大戦や冷戦を経験し、イギリスがEUに加盟するのも、そこから出るのも見て、何より大英帝国が凋落し、世界がどんどん変わっていく中で女王を勤めました。
いつもどんなときも、役割を全うして国民に奉仕し続けた人でしたね。
王族の中には、自分優先で公務をほったらす人もいますが、エリザベス2世はそういう人ではなかったので、多くの人の尊敬を集め続けました。
こんな君主はもう出てこないでしょう。
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