2018年の秋に、欧州連合で、1回しか使わないプラスチック製品の使用を禁止することが決まりました。
その中に、プラスチックのストローが入っています。
2022年までには、すべてのEU諸国で、プラスチックのストローの使用が禁止されます。
この決定がなされたの理由を説明している、1jour1questionの動画(子供むけのビデオ)を紹介します。
なぜ、プラスチックのストローは使わないほうがいいのか?
タイトルは、Pourquoi veut-on interdire les pailles en plastique ? (なぜ私たちはプラスチックのストローを禁止したいのか?)
1分42秒。
トランスクリプト
C’est pratique les pailles, et ça donne un petit côté festif !
Mais elles devraient bientôt être interdites dans tous les pays de l’Union européenne. Pourquoi ?
D’abord en raison de leur nombre : 1 milliard de pailles sont utilisées et jetées chaque jour dans le monde. Quel gâchis !
Ensuite parce qu’on ne peut pas recycler le plastique de ces objets.
Enfin, et surtout, parce qu’elles polluent gravement les océans.
Mais pourquoi de simples pailles représentent-elles une menace jusqu’au fond des mers ?
Une paille, c’est petit et léger : alors, un coup de vent, ou une forte pluie, et hop, la voilà poussée jusque dans les rivières, ou directement sur les côtes.
Cela enlaidit les plages… et pour longtemps ! Le plastique met entre 100 et 1 000 ans à disparaître.
Mais il y a pire que ça !
Car des millions d’animaux et d’oiseaux marins confondent les pailles avec de la nourriture, ce qui est très dangereux : le plastique, qui s’accumule dans leur estomac, n’est pas du tout comestible.
Et comme les hommes mangent du poisson, le plastique finit aussi dans nos propres estomacs.
Sur 10 déchets marins retrouvés en Europe, plus de 7 sont des objets en plastique qu’on n’utilise qu’une seule fois comme les pailles, les gobelets, les cotons tiges…
Alors pour sauver les oceans, changeons nos habitudes et disons « non merci » quand on nous sert une boisson avec une paille dedans !
☆トランスクリプトはこちらを参考にしました⇒Pourquoi veut-on interdire les pailles en plastique ? – Vidéo – France tv Éducation
和訳
ストローは便利です。ちょっとしたお祝い気分も味わえます。
ですが、プラスチックのストローは、もうすぐ、欧州連合すべての国で禁止されます。
なぜでしょうか?
第1の理由は、世界中で毎日、10億本のストローが使われ、捨てられているからです。なんてもったいない!
次に、このタイプのプラスチックはリサイクルできません。
最後に、特に問題なのは、ストローが海をひどく汚染しているからです。
でも、なぜ、ごくシンプルなストローが海の底にまで脅威を与えているのでしょうか?
ストローは、小さくて軽いので、風が吹いたり、雨が降ったりすれば、すぐに川まで運ばれ、そこから海に流れ込みます。
すると、海の景観を害します。それもずっと長い間。プラスチックはなくなるまでに100年から1000年かかります。
ですが、それよりもっとひどいことがあるのす。
何百万という動物や海鳥が、食べ物とストローを間違えるので、とても危険なのです。動物たちの胃の中にたまるプラスチックは、まったく食べられないものです。
人間が魚を食べると、人間の胃の中にもプラスチックが入り込みます。
ヨーロッパの海にある10のゴミのうち、7以上がプラスチックです。ストローや、コップ、綿棒のようにたった1回しか使わないプラスチックなのです。
海を救うために、習慣を変えましょう。そして、プラスチックのストローがついてくる飲み物が出されたら、「いりません」と言いましょう。
単語メモ
milliard 10億
gâchis 無駄、浪費
enlaidir 醜くする、醜く見せる
confondre 混同する
comestible 食べられる、食用の
たった1回使っただけで、すぐに捨ててしまうプラスチックが、海洋をはなはだしく汚染しているから、この使用を全面的に禁止しよう、というわけですね。
ストローの使用禁止、関連動画
Pourquoi les pailles en plastique sont un désastre(なぜプラスチックのストローは災厄なのか?)
ストローの歴史と、プラスチックのストローの問題点がわかる動画です。フランス語の字幕を表示させることができます。
4分9秒
とうもろこしのでんぷんで作った、バイオディグレータブルなストローが出てきましたね。
こちらは、1回しか使わないプラスチック製品の禁止が決まったことを伝える CGTN Françaisのニュース。
1分51秒。
CGTNは、China Global Television Network のことで、中国の、国際ニュースなどを流す放送局です。
こちらはどんなものが禁止されるのかよくわかるニュースクリップ。
2分20秒。
■環境に関するほかの記事もどうぞ■
EUだけでなく、アメリカの州でも、プラスチックのストローの使用をやめるところがでてきていますし、スターバックスも2020年までには、プラスチックのストローを使うのをやめる、と発表しています。
ただ、ストローを使うのをやめても、たいして環境のためにはならない、という声もあります。
というのも、地球への負荷をトータルで考えると、バイオディレータブルなストローを使うより、プラスチックのストローを使うほうが、土地や水を使わなくてすむし、二酸化炭素排出量も少ないからです。
けれども、このままほっておくと、ますます海がプラスチックだらけになるので、使用を控えるのは致し方ない、と思います。鳥や動物たちががプラスチックを食べていますからね。
私も、自宅ではガラスのストローを使っています。
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