今週の「虎と小鳥のフランス日記」は第150話。
きりがいいですね。
この記念すべき回には、またまたパリ在住の受講生さんが登場。
カフェでカミーユとおしゃべりをします。
以前、新年会の動画にも出ておられた、オペラ歌手のサユリさんです。
サユリさんもカミーユもCRR(Conservatoire à Rayonnement Régional パリ地方音楽院)にかよっており、ともに音楽を学び、それでキャリアを築きつつあります。
会話は学校のこと、この日の夜行われるサユリさんのコンサートのことです。
サンプルビデオをごらん下さい。
今週のキーフレーズが、2つとも入っています。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
きょうのメニュー
それでは、復習行ってみよう!
サンプルビデオのスクリプトと和訳
Bon, on va boire un café là, maintenant ? OK ?
Oui, Avec plaisir.
Moi j’ai eu des super master classes cette année.
Ah oui ?
Ah ouais, c’était génial !
Jazz ?
De jazz, ouais. On a participé, euh… Moi j’ai participé à…
Mais, toi tu es seule ? Euh, tu es toute seule dans le, dans la classe, non ?
J’suis euh… on est que deux chanteuses dans tout euh…
Oui.
Toute la section jazz.
さて、今からお茶を飲みに行きましょうか?いい?
はい、喜んで。
今年、私はマスタークラスを取ったわ。
そうですか。
はい、すごくよかった。
ジャズですか?
はい、ジャズです、私たち。。。えっと私が参加したのは
1人ですよね?クラスで歌手はあなた、1人だけですよね?
私は。。。歌手は2人だけです。
はい。
ジャズ部門全体で。
〈和訳ここまで〉
あいづちの打ち方なんか、参考になりますね。
今週の表現3つ
喜んで Avec plaisir
ビデオの冒頭の会話です。30秒あたり。
お茶にさそわれて、承諾するとき。
はい、喜んで。
Avec plaisir.
これは決まり文句です。
Ouiのあとに、これをつけると感じがいいです。
Avec grand plaisir.
という言い方もできます。
~しか・・・ない ne … que ~
ジャズのクラスには歌手は2人しかいない、というくだり。
1分20秒のあたり。
歌手は2人だけです。
on est que deux chanteuses dans tout
ne … que ~ の neが省略された形です。
参考書などには限定表現と書かれていますが、
「que 以下のものしかない」という意味。
ne … que をはずしても文章が成立します。
はずした後の文の意味を強調しているとも言えますね。
例文
Je n’ai que 10 euros.
私は10ユーロしか持っていません。
Il ne mange que des nouilles.
彼はヌードルしか食べなかった。
個人的には「ヌクのヌを抜くんだね」といつも思っています。
※ne … que ~についてはこちらでも書いています。
⇒フランス語のことわざ27~片手落ち
~しか・・・ない ne … que ~
学校の授業時間の話です。
週1時間ですか?
Une heure par semaine ?
par は ~につき という意味の前置詞。
頻度を聞くのに使えます。
par jour 日に
par semaine 週に
par an 年に
Les conférences auront lieu un lundi par mois.
会議は月に1回、月曜に行われる。
発音ワンポイント
je suis と j’suis
je suis (私は~です)は、日常会話では、よくjeのeが落ちて発音されます。スペルはj’suis
あえて発音をカタカナで書くと
je suis ジョ スイ
j’suis シュイ
という感じです。
j’suis は、ビデオの1分9秒あたりで、カミーユが話していますので、音を聞いてみてください。
deux ans と douze ans
サユリさんは歌い始めて12年だそうですが、カミーユは「2年?」と聞き返しました。
2年と12年、発音が似ていて難しいです。
deux とdouze 単独なら全然違いますが、そのあとに母音が続くとdeux がリエゾンしますので、ともに、カタカナで書くと ドゥゾンになってしまいます。
deux ダ
douze ドゥーズ
deux ans ダゾン
douze ans ドゥーゾン
という感じ。
母音 eu と ou はともに「う」なんですが、ouのほうが「う~」に近いというか強い音です。あるいは、eu が弱い音。
口の形と舌の位置が違います。
eu は日本語の「エ」に近いけど、そこまで口を横に開けず、唇は丸める。
ouは唇を丸めて突き出せって書いてありますね。
こちらで音を聞き比べてください。
Avec plaisir ! と言えるとかっこいいですね。
plaisir の ai はこの2つの文字で「え」と読むので、プレジール(最後のRは軽くのどをふるわせる)という発音になります。
英語の pleasure ですね。
昔、PLAISIR(プレジール)という名前のお香を持っていました。
どうしてこのつづりがプレジールなのか謎だったんです。
でもフランス語脳プロジェクトに入って、つづりと発音の関係のビデオを見たら、謎がとけてすっきりしました。
2011年の夏のことです。
(☆2015年10月18日:プレジールの画像はDaikoshopという店から借りたのですが、サイトがなくなってしまったので、リンクをはずしました)。
それにしても、サユリさんは、舞台で歌うオペラ歌手だそうですが、こんなビデオに出るなんて、ほんと勇気があります。
人に見られる商売だから大丈夫なのでしょうか?
私なんて、スカイプの録音音声で自分の声聞くのもいやですからね。
もちろん日本語をしゃべっているのですが。
最近、諸般の事情からよくスカイプしてますけど、慣れませんね。
人前に出るのが好きなあなたは、フランス語脳プロジェクトに参加して、ぜひ未来の「虎と小鳥のフランス日記」のエピソードに登場してくださいね。
私のように人見知りの方は、雑貨のフランス語を読めるようになってしまいましょう。
それでは、次回の「虎と小鳥のフランス日記」の記事をお楽しみに。
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