今週の「虎と小鳥のフランス日記」のバックナンバーは第18話、ニース編のその2です。
ニース編・その1では何をやったか覚えていますか?ニースの紹介と、エピスリでスパイスを見て、石けんのスタンドをチェックしたのでした。
今回は、マルシェをひやかしてから、ニース名物のソカを食べに行きます。
きょうのメニュー
それでは、復習、行ってみよう!
3つのキーフレーズ
どうやら
ニースにはソカ(後述)のレストランや、スタンドがたくさんあります。カミーユはこの場所では有名な「テレザのソカ」の店(といっても野外)にやってきました。
どうやら、ソカが来るみたいね。
Apparement la socca va arriver.
ソカは店のそばのどこかで焼かれて、バイクで配達されます。
何からできていますか
配達されたソカにタバスコをかけているテレザ。
ソカが到着したとき、カミーユがソカについて質問したのですが、聞き逃したようで、テレザは「質問はなんだっけ?」と聞き直しました。
えっと、私の質問は「ソカは何から作られているのですか」でした。
Alors, ma question c’était : «c’est fait à base de quoi la socca ?»
やっぱり
ソカの用意ができました。2人で並んでビデオにおさまったあと、歩きながら食べます。
テレザのソカは、やっぱりとても美味しいわ。
La socca de Thérèsa, elle est quand même très très bonne.
カミーユは「おいしい」と言うとき、よくこの親指と人差し指で輪を作るジェスチャーをするのですが、これはフランス人一般のボディ・ランゲージなのでしょうか?
キーフレーズの解説
apparement
「どうやら、おそらく」
apparement(←apparent) の原義は「自分の見たことから判断して⇒見たところ」ですが、実際に見えていなくても、「~みたい」という時に使えます。
Alain ne répond pas au téléphone, il est apparemment absent.
アランは電話に出ない、どうやら留守のようだ。
à base de
このbaseは製品のおもな成分や材料のこと。
à base de + 無冠詞名詞 おもに~からできている
sauce à base de crème クリームソース
この無冠詞名詞のところを quoi にすると、キーフレーズのように、その食品の材料を聞くことができます。
à base de quoi 何から
baseは英語の「ベース」ですが、フランス語の発音は「バズ」なので、初めて聞いたときは、聞き取れなかったです。
quand même
quand mêmeはもう何度も出てきました。ここでは「やっぱり」という強調の意味。
フランス人は会話でこの表現を頻繁に使うそうです。日本語で言えば「ほんとうに」ぐらいの感じかなと想像しています。
きょうの豆知識~ソカ~ニース名物
ソカはクレープの一種と言えます。クレープは日本のホットケーキやお好み焼きを薄っぺらくしたようなもの。ピザの台にも似ています。粉をといて焼く食べ物はどの文化にもありますね
日本語のサイトでは「ソッカ」と書いてあるところが多いのですが、カミーユは「ソカ」と言っています。
キーフレーズ2の、「何からできているのか」という質問の答えは、
C’est la spécialité niçoise. C’est … ça fait avec de la farine de pois chiches et de l’huile d’olive. Et ça cuit au feu de bois.
これはニース名物。ヒヨコ豆の粉とオリーブオイルから作るの。薪のオーブンで焼くのよ。
・・・でした。
ほかに水と塩が入るシンプルな食べ物です。中世の頃からあり、伝統的な作り方をするときは、専用の1メートルぐらいある大きな丸い銅製の型に入れて、薪をくべたオーブンで焼きます。
ソカを紹介している動画があるのでご紹介しますね。
Nice Patrimoine : la socca by France3Nice
patrimoine は「世襲財産、文化的遺産」という意味です。
最初にでてきた人はちょっと胡椒を入れると言ってますね。食べる前に胡椒をふる場合もあります。まあ、このへんはお好みで。
プレーンで食べてもいいですし、何かはさんで食べればランチにもなりそうです。
ソカには小麦粉が入らないので、グルテンフリーの食べ物としても最近、人気があります。
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