こんにちは。フランス語愛好家のpenです。
きょうは、入門日記をお届けします。
入門日記とは、私が独学でフランス語の学習を始めたときに、自分の記録のために非公開ブログに書いていたもの。
毎週土曜日にその週やったことを記録していました。また、時々、好きなトリュフォー監督の映画のタイトルを調べながら語彙増強をはかっていました。
きょうはそんな映画のタイトルについて書いたある日の日記です。学習開始後4ヶ月ほど経過しています。
フランス語独学日記
2009年9月1日 Truffautの映画のタイトル-7
7作目は Antoine et Colette 副題が l’amour à 20 ans。1962年
また人の名前でアントワーヌとコレット*。副題は二十歳の恋。このamour という男性名詞が「愛、恋愛」という意味。
この映画は「大人は判ってくれない」のアントワーヌが17歳のときのエピソードを同じ役者(ジャン=ピエール・レオ)が演じている。
あのニヒルな少年がなぜかあぶない青年になってしまっている。
コレットに一目ぼれしたアントワーヌは、あれやこれやお近づきになるためにストーキングまがいのことをするが結局ふられるというごく短い話。
あらすじの仏文にあるストーカーまがいのアントワーヌの描写。
Il l’aborde, lui écrit, lui téléphone, l’emmène au cinéma, lui offre un disque et finit même par déménager pour s’installer en face de l’immeuble où elle habite avec ses parents.
aborder: to approach
écrire: to write
téléphoner: to call
emmener: to take
offrir: to give
même: even
déménager: to move (house)
s’installer: to settle
en face:opposite
immeuble (m):block of flats、building
最後にはコレットの近所に引っ越して、両親とは仲良くなれたのだが・・。
YouTubeに英語字幕のものがある。以前見たことあるが、古いものがいっぱい画面に登場するので楽しい。
アントワーヌはクラシック音楽が好きで、レコード会社で働いていて、レコードをプレスしたりする。
・・・古い日記ここまで・・・
*「また人の名前」と書いているのは、その前の映画も「ジュールとジム」という人名がタイトルだったからです。
「ジュールとジム」についてはこちらをどうぞ⇒突然炎のごとく~入門日記第23回
『アントワーヌとコレット』
この映画は『二十歳の恋』というオムニバス映画のパリ編です。長さは30分ほど。
『二十歳の恋』はパリ、ローマ、東京、ミュンヘン、ワルシャワという5つの都市を舞台にした青春を、それぞれの国の監督が描いた作品を集めたもの。
おそらく、トリュフォー監督のパリ編が一番有名です。ワルシャワ編はアンジェイ・ワイダ監督によるもの。東京編は石原慎太郎監督のものです。私はパリ編しか見ていません。
アントワーヌというのは、「大人は判ってくれない」で出てくるアントワーヌで、いわゆるアントワーヌ・ドワネルものの二作目です。
「大人は判ってくれない」についてはこちらに書いています⇒「大人は判ってくれない」の原題知ってる?~入門日記第12回
日記の中のフランス語について
当時は、英仏辞典を使うことが多かったので、単語の意味を英語で書いています。改めて、日本語で記しておきますね。
aborder:近づいて話しかける
écrire 書く
téléphoner 電話する
emmener 連れて行く
offrir あげる
même ~でさえ
déménager 引っ越す
s’installer 住む
en face 正面に
immeuble (m) 大きな建物、ビル、アパート、マンション
文章の和訳は
彼は彼女に近づき、手紙を書き、電話をし、映画に連れ出し、レコードをプレゼントし、とうとう彼女が両親と暮らしているアパートの真ん前に引っ越しまでします。
このようにアントワーヌは猛然とアタックしたのですが、コレットからは兄のような存在と見られて、あっさりふられてしまいます。コレットの両親からはすごく気に入られるのですけどね。
過去の入門日記はこちらからどうぞ⇒フランス語入門日記~目次を作りました
いかがでしたか?
この日記を書いたときは、中に書いた仏文の意味は辞書をひいても、ぼんやりとしかわかりませんでした。さすがに今はわかるようになっていて、よかったです。
少しフランス語を勉強すれば、この程度の文章はわかるようになります。
「フランス語をやってみたいけど、難しくて無理そう」と思っている方は気軽に始めてみてはいかがでしょうか?
何も皆が皆、ペラペラとフランス語をしゃべったり、翻訳や通訳ができるようになる必要はありませんから。
それでは、次回の入門日記をお楽しみに。
この記事へのコメントはありません。