Auguste Renoir – Le Déjeuner des canotiers
『舟遊びをする人々の昼食』ルノワール(1881)
こんにちは。
penです。
きょうは「虎と小鳥のフランス日記」のバックナンバーから第56話を学習しました。
2012年の6月のエピソード。
ようやく季節が合いました^^
第56話はパリの南、1.5キロメートルぐらいのところにあるパレゾーという場所のお祭りが舞台です。
よく「虎と小鳥のフランス日記」が難しすぎる
というお声を聞くのですが、
きょうのは初心者向けです。
ひじょうに基本的な日常会話がちょっとだけ入っていて、あとは楽しいお祭の雰囲気を楽しむ回。
まずは、サンプルビデオをごらんください。
一つ目のキーフレーズも入っています。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
きょうのメニュー
それでは、復習行ってみよう!
サンプル部分のスクリプト
Coucou !
Cammille !
Ça va ?
Oui ! C’est là que je vais danser.
Et euh… on peut aller se prendre un verre à l’intérieur.
ククー
カミーユ
元気?
うん!ここが私の踊る場所よ。
ええと、中で飲み物が飲めるわよ。
3つのキーフレーズ
強調構文 C’est … que ….
カミーユの親友、ヴァロンティーナの言葉。
ここが私の踊る場所よ。
C’est là que je vais danser.
これは強調構文と言われる文の形。
とくに、強調したい部分をc’est と que ではさみます。
この文はlà (ここ)を強めています。
これは、このまままる覚えておくとよさそうですね。
ほかの例
C’est là que je vais aller.
ここが私の行く場所よ(指をさして)。
C’est ce portefeuille qu’on vous a volé ?
あなたが盗まれたのはこの財布ですか?
(voler 盗む。主語を特定しない on を使って受け身の意味を表しています。)
⇒「まいにちフランス語」41:L63 強調構文
ヴァロンティーナ、ビデオの後半で、友達と不思議な創作ダンスを披露しています。
私のです c’est pour moi
中に入って、飲み物を買います。
「りんごジュースは(誰の注文)?」
私のです。
Le jus de pomme ?
C’est pour moi.
日本語だと、レストランで、注文の品が来た時、
「あ、それ私です」と言えばいいのですが、
フランス語で、「私です。C’est moi」と言うと
ちょっと変です。
「私はりんごジュースです」になってしまう感じ?
意味はわかってもらえるとは思いますが。
~みたい On dirait
絵を見ながら、カミーユの言う言葉です。
ブラッサンスみたいね。(ブラッサンスに似ているわね。)
On dirait Brassens.
on dirait まるで~のよう
これはこのまま覚えるといいです。
dirait は dire の条件法。
Regarde cette petite fille. On dirait une poupée.
見て、あの女の子。まるでお人形みたい。
カミーユが指さしていた肖像画。
★ジョルジュ・ブラッサンス Georges Brassens (1921-1981)はフランスの歌手です。フランスではひじょうに有名な人。
彼についてはアメブロに詳しく書いています。
⇒ジョルジュ・ブラッサンスを知らないフランス人はいないというお話|penのフランス語日記
56話では、最後のほうに、手回しオルガンを回しながら、ブラッサンスの Les copains d’abord 仲間を先に を歌うシーンがあります。
きょうの豆知識~ギャンゲット
パレゾーのお祭りはギャンゲット(guinguette)を中心に行われています。
ギャンゲットは郊外の森などにある、お酒を飲んで踊ったりする場所。野外の大衆酒場(と書くと古いけど)みたいな感じ。
18世紀になって、輸送技術が発達すると、田舎にもお酒が行き渡るようになりました。
税制の関係で、こうした郊外の野外酒場で飲むほうが、安く上がったので、ギャンゲットが発展しました。
多くの店は川岸にあり、川魚を食べたり。
スペースがあるので、人々は踊って楽しみました。飲んで踊って、という感じですね。
ギャンゲットはフランスの絵画や映画などにたくさん出てきます。
記事の最初の画像は、ルノワールがセーヌ川沿いのラ・グルヌイエールという場所にあるレストランの様子を描いたものです。
★この絵は実在の人物を描いたものです。
くわしくは樋沼さんの記事をごらん下さい⇒虎と小鳥のフランス日記第56話 パリ郊外パレゾーのお祭り を見て
こちらは19世紀末のパリを舞台にした、Casque d’or (肉体の冠)という映画のワンシーン。ギャンゲットで踊っています。
Casque d'Or – La guinguette
いかがでしたか?
お祭り楽しそうでしたね。
屋外で飲んだり食べたりするの、楽しいですね。やぶ蚊がいるといやですけど。
Pen さん Renoir の絵のことですが、フランスのWikipediaを見ると、書かれている人物全員について解説されています。最後列のシルクハットをかぶった人物は Les beaux-arts の編集長、Proust とかかわりのあった人物ですが、詳細はわすれました。上記のURLをクリックして開かない場合はgoogle に dejeuner du canotier と入力して検索するとWiki の記事がでてきます。一度お試しを。
Pen さん 思い出しました。虎と小鳥第56話のコメントに書いてあります。絵に出てくる人物の説明も。http://toratokotori5.jugem.jp/
樋沼さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
この絵が実在の人たちを描いているのはわかっていたのですが、また、やたら記事が長くなりそうだったので、書かなかったのです。
書いておいたほうがいいのかな、やっぱり。
とりあえず、犬を抱いている女の人は、後に奥さんになる方ですね。
あとで、樋沼さんの記事にリンクさせていただきます。
コメントありがとうございます。