シルヴィ・バルタンの1981年のヒット曲、L’amour c’est comme une cigarette を紹介します。
邦題は、たぶん『恋はジタンの香り』です。『愛はジタンの香り』というのも見ますが、たぶん、恋のほうでしょう。やっては、とおりすぎていく、と歌詞にありますからね。
この曲は、シーナ・イーストンの1980年のヒット曲、『9 To 5 (モーニング・トレイン)』のフランス語のカバーです。
恋はジタンの香り
いいメロディですね。それでは和訳に挑戦!
L’amour c’est comme une cigarette 訳詞
あなたがぼんやりして
考えがまとまらないとき
私は褐色になりたい
ジタンのように
あなたの指の間にすべりこみ
燃えるの
あなたのために燃えて
ただの煙になる
あなたの思考がもどり
夢のなごりにひたるとき
私はブロンドになりたい
アメリカ女のように
やさしく、賢く、甘い
私はあなたを煙の雲に運ぶの
★恋はタバコのようなもの
それは燃えて、興奮させるの
もう、それなしではいられないとき
すべては煙となって消えてしまう★
☆恋はタバコのようなもの
マッチのように燃え上がり
目にしみて涙が出るわ
そして煙となって消えてしまう☆
私はフランス女にもなれる
青いドレスを着た
イギリス女にも
あなたがそう望むなら
ミントの香りのする
金色の指輪をした女
うそっぱちだと思わないで
どうせみんな煙になってしまう
☆~☆ 繰り返し
みんなタバコを吸うわ
恋がやってきたときも、恋がいってしまうときも
私たちはタバコなのよ
そうしたい時に巻くタバコ
そして私は煙になり
あなたは、私なしではいられなくなる
ブロンドでもブルネットでも
ブルネットでもブロンドでも
あなたのために、そうなるわ
★~★ 繰り返し
☆~☆ 繰り返しX2、
作詞は、Michel Mallory
作曲は、Florrie Palmer (イギリスの女性シンガーソングライター)
単語メモ
être dans la lune ぼうっとしている、うわの空である
monter à la tête ~を興奮させる;かっとさせる
flamber 燃え上がる
pouvoir s’en passer ~なしで過ごすことができる
Gitanes(ジターヌ)は、『ジプシーの女性』という意味で、フランスで有名な紙巻たばこの名前です。
タバコに対して、まだ肯定的なイメージのあるときの曲ですね。
シルヴィ・バルタンのほかの曲
シルヴィ・バルタン、あなたのとりこ・歌と訳詞 シルヴィ・バルタンのプロフィールも書いています。
シーナ・イーストンの9 to 5
オリジナルの9 to 5はこんな曲です。
ジャンプスーツにサンダル姿で、ママチャリに乗って列車の駅へ行く。う~ん、誰のアイデアなんでしょうか?
こちらの歌の歌詞も訳します。
9 to 5 モーニングトレインの訳詞
毎朝起きる
ベッドからよろよろと
伸びとあくびをしながら
また新しい日よ
永遠に続くみたいね
時間はとってもゆっくりすぎる
彼と私が一緒になれるまで
そのときから、時間は早くなる
だって、彼と一緒にいるときは
時間は飛び去ってしまうから
彼と一緒のときは
すべてがOK
夜はいい時間よ
愛し合うのに
それは彼と私の時間
2人で飛び立つの
☆彼は朝の電車に乗る
9時から5時まで働いて
また電車に乗って帰ってくる
彼を待つ私に会うために☆
彼は私を映画かレストランにつれていく
それからスローダンスへ行くの
私がしたいことならなんでも
彼と一緒にいるときだけ、
私は光り輝く
彼がそうしてくれるときだけ
私は大丈夫な気分なの
☆~☆ 繰り返し
1日中、彼のことを考えている
ずっと彼のことを夢見ている
私は彼に夢中だし、
彼も私に首ったけ
彼が電車から降りると、
すごくがんばって
給料をもらうために1日中働くの
だから、私たち夜通し遊べるの
☆~☆ 繰り返し
~~~~
PVでは、石炭で動く列車に乗っていますが、訳詞は電車にしておきました。
それにしても、彼は9時から5時まで働いているけど、この人は、働かず、ずっと彼のことを夢見ているんでしょうか?
バルタンのジタンの歌同様、いまの時代にはちょっとそぐわない歌詞ですね。
この曲はもともとは、9 to 5 というタイトルでしたが、アメリカで発売したとき、ドリー・パートンの 9 to 5という曲と区別するために、Morning Train とも呼ぶようになりました。
9 to 5 は、シーナ・イーストンの最大のヒット曲ですが、この曲の前に、Modern girl というデビュー曲がヒットしています。
こちらの曲では、「私は近代的な女性だから、自分のことは自分でできるし、やりたいことをやる。仕事もしているし、男に養ってもらわなくても大丈夫なんだから」と歌っています。
しかし、1日中、彼のことを夢見ている、というくだりもあります。けれども、彼から電話で、ディナーに誘われたときは、 「私、忙しいから(I’m not free)」と言って断ります。
それで、何をするのかというと、家でテレビを見ます。
それにしても、シーナ・イーストンは、なんであんなに化粧が濃いのでしょうか? 化粧が濃すぎて老けてみえますが、9 to 5 を歌っていたころは、まだ21歳です。
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