フランスの中高生は、9月の新学期から、学校でマスクの着用をしなければならなくなった、と伝えるニュースを紹介します。
タイトルは、Le masque, nouvelle fourniture scolaire(マスク、学校の新しい必需品)
Le masque, nouvelle fourniture scolaire
1分25秒
トランスクリプション
C’est une nouvelle fourniture qu’il va falloir rajouter dans le panier de la rentrée scolaire. Le ministre de l’éducation nationale l’a martelé : « À l’école, c’est ‘masque obligatoire’ ».
Il s’agit des élèves de euh, 11 ans et plus. Autrement dit, les collégiens et les lycéens ; et ce que nous avons euh, ajouté par rapport à ce que nous envisagions euh, début juillet, c’est que ce port du masque sera systématique de la part de tous de tous les élèves euh, à, à partir de l’âge du collège ; et non pas seulement lorsqu’il n’y a pas de distance physique.
Jean-Michel Blanquer a précisé que l’éducation nationale fournirait les masques aux enseignants ; soit, près de 900 000 personnes dans le public et le privé. Mais, pour les élèves, les masques seront à la charge des parents.
Alors, combien va coûter cette nouvelle fourniture ?
Pour une famille avec deux enfants au collège, il faut compter un budget de 40 € par mois ; à raison de deux masques chirurgicaux par jour et par enfant. Une dépense incompréhensible pour cette représentant d’association de parents d’élèves.
Les masques, on a bien compris hier soir euh, au travers ces propos, de tous ces propos, que c’était à la charge des familles. C’est quand même catastrophique.
Parce que faut rappel… Pour rappel, en Seine-Saint-Denis où nous, où nous, on a 60 % des, des écoles qui sont en écol…, en, en zone d’éducation prioritaire. Donc, ce… c’est quand même significatif.
Le ministre de l’éducation a toutefois assuré que dans certains cas, pour les familles les plus précaires, l’État pourrait fournir les masques.
トランスクリプションの引用元⇒https://frenchhour.com/blog/wearing-a-mask-at-school ☆2023/08/06:ページがなくなったみたいなのでリンクを削除しました。
和訳
それは(マスクは)新学年の準備の買い物かごに入れなければならない新しい備品です。
国民教育相が、はっきりそう言いました。
「学校では、マスクの着用は義務です」。
11歳以上の子どもたちはそうしなければなりません。言い換えれば、中学生と高校生です。7月のはじめに検討していたことに追加という形です。
中学生以上の生徒全員が学校でマスクを着用としなければなりません。ソーシャルディスタンスをとれない場所だけではなく。
ジャン=ミシェル・ブランケールは、教員のマスクは、国民教育省が支給すると明らかにしました。公立、私立合わせて90万人分です。
しかし、生徒のマスクは親が負担することになります。
この新しい備品はどのぐらいかかるでしょうか?
中学生が2人いる家庭では、月、40ユーロの予算が必要です。
1人、1日、サージカルマスク(医療用マスク)が2枚いるからです。
保護者の会の代表であるこの女性には、理解できない出費です。
昨夜、わかったのですが、マスクは、家庭が負担しなければならないということでした。とんでもないことです。
なぜなら、セーヌ=サン=ドニ県は、60%の学校が、教育優先地区にありますから。とても問題ですよね。
ただし、教育相は、ひどく困窮している家庭には、国がマスクを提供するとしています。
単語メモ
une fourniture 必需品、事務用品。学校でいる物
la rentrée scolaire 新学年
marteler はっきり発音する
par rapport à ~と関連して
envisager 検討する、考察する
pour rappel 忘れるべきではないのは、覚えておいてほしいのですが、みたいな意味。
significatif 重要な
Seine-Saint-Denis セーヌ=サン=ドニ県
zone d’éducation prioritaire 教育優先地区 ZEP:社会的、経済的に恵まれない地域は、ZEPに指定され、財政面や教育面で、政府から特別支援を受けています。
ZEPは、ありていに言えば、移民の多い地域です。
たとえば、映画『パリ20区、僕たちのクラス』に出てくる学校は、ZEPにあります。
⇒『パリ20区、僕たちのクラス』で接続法半過去を学ぶ:予告編のフランス語(1)
toutefois しかしながら、ただし
précaires 不安定な
☆フランスは日本と学校制度が違うので、中学、高校といっても、日本のそれと同じではありません。
詳しくはこちらをどうぞ⇒フランスの小学校:授業は長い、でも結果が伴わず・・
■新学年(ラントレ)に関係のある過去記事もどうぞ。
ラントレ:フランスで新学年開始。2017年の学校改革はこんな感じ。
フランスに住んでいないから、フランスの感染防止措置について、詳しくないのですが(自分の住んでいる場所の規則をチェックするだけでも大変)、布マスクで通学してはだめなんでしょうか?
毎日、マスクを取り替えていたら、そりゃあ、出費がかさみますよ。
マスクは、人にうつさないための物だから、布マスクで充分ですよね?
そもそも子供は、あまり感染しないし、感染しても、重症にならないし、ウィルスを媒介しない、と言われています(まあ、専門家によって意見がわかれています)。
私が住んでいる州は、4年生から12年生(高校3年)の生徒は、教室ではマスクを着用しなければなりません。
教師やスタッフは、公共の場所(教室とか)でマスクを着用するように言われています。必要なPPE(個人用防護具)は、州政府が学校に配布しています
8月の半ばに、先生やスタッフなど、学校に勤務する人は、症状あるなしにかかわらず、学校が始まる前に、PCR検査を受けるように言われ(私の州では希望者は誰でも受けられます)、強制ではありませんが、大勢の人が検査を受けていました。
きのう、ニュースで親が、子供がふつうの風邪をひいても、14日休ませなければならないのか、その間、私も仕事を休まねばならないのか、と専門家(医者)に聞いており、医者は、「はっきりコロナに陰性とわかるまでは、休ませろ(休め)」と言っていました。
大変ですねえ。
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