もうすぐバレンタインデーですね。本命の彼には、お高いチョコレートや、生チトリュフなんかををあげるけれど、職場の同僚や友だちにも何かあげたい、というときはチョコレートチップクッキーが、お手軽でおいしいのでおすすめです。
チョコレートチップクッキーはチョコレートを砕いたものが入っているクッキーです。クッキー生地にチョコレートチップを混ぜるだけで、味がぐ~んとアップしますね。
きょうは簡単で、まず失敗しそうにないチョコレートチップクッキーの作り方をご紹介します。
チョコレートチップクッキーの歴史
レシピに行くまえに、このクッキーの歴史を簡単にご紹介しますね。
アメリカ人が大好きなチョコレートチップクッキー。今から76年前の1938年に誕生しました。考案したのは、当時マサチューセッツ州ホイットマンというところで、トール・ハウスというレストランをご主人と経営していたルース・ウェイクフィールドさん。
アイスクリームにそえるクッキーとして考案されたそうです。店に出すやいなや、人気が出ました。同じ年にこの店が出したレシピブックで初めて作り方が活字になったのですが、そこでも注目をあびます。
そして、1939年にネスレから、「このレシピと店の名前を使わせてほしい」という申し出があり、ルースさんは、自分のレシピを使う権利を、なんとたった1ドルで売り渡したとか。
しかも、実際にはその1ドルは支払われなかったと言われています。
いったい、これはどうしたことでしょう?
きっとルースさんは、まさか、チョコレートチップクッキーがこんなふうにアメリカを代表するクッキーになるなんて夢にも思っていなかったのでしょうね。
1ドルはもらえなかった代わりに、生涯ずっとただでネスレからチョコレートをもらうことができた(彼女はお菓子の材料として、ネスレのバーになったチョコレートをいつも仕入れていたようです)とか、コンサルタント料をもらったという話もあります。
さて、彼女がどうやってこのクッキーを思いついたのかについては諸説あり、どれが本当なのかわかっていません。
いつもクッキーに入れていたナッツが切れてしまったので、代わりにチョコレートを刻んでいれたという説があります。
また、チョコレート生地のクッキーを作るつもりで、刻んだチョコレートを入れれば、焼いているときに溶けて、全体的に混ざると思ったら、チョコレートチップの粒が残ったクッキーができあがってしまった、という説もあります。
しかし、実際は、何か新しいクッキーを作るために、ルースさんがいろいろ試作した上でできたらしい、というのが本当のようです。
「ただのバタークッキーにチョコレートチップを混ぜただけじゃん」、と思うかもしれませんが、実はチョコレートチップというものも、この時まで、存在しなかったのです。
それなら、なおさら、なぜたった1ドルで権利を売り渡したのでしょうか?どんな交渉があったのか気になりますね。
この動画では以上の歴史がコンパクトにまとめられています(英語です)
とても簡単なチョコレートチップクッキーの作り方
こんな感じのです。一袋に7グラム前後入っています。
作り方
【下準備】
あらかじめバターを冷蔵庫から出してやわらかくしておく。
材料はすべて計って、作業する場所に出しておく(スムースに作業をするためと、入れ忘れをふせぐため、これはひじょうに大事なプロセスです)。
天板にパーチメントペーパーなどオーブンに入れてもいい紙をひいておく(油ーをひいておいても可。もしかしたら、このクッキーは天板に直置きしても大丈夫かもしれません)。
オーブンを160℃にセットして予熱開始。
【生地を作る】
⇒生地のできあがり。
【天板に生地を置く】
生地を適当にちぎって、天板の上に丸くおく。上をつぶして円盤状に。ふくらむから生地と生地の間は適当にあける。
【オーブンに入れて焼く】
Enfournez 10 minutes à 160℃.
Les cookies doivent rester tendres.
*enfourner オーブンに入れる
160℃で10分焼く。
クッキーはやわらかく焼き上げること。
焼けたら取り出して、網などの上に起き粗熱をとる。
★焼き時間はオーブンによって違いますが、焼き過ぎないことがコツ。アメリカンなクッキーは中がふにゃっと柔らかくあるべきだからです。カントリーマアムみたいな感じですね。
★ブラウニーもおすすめです。
⇒【簡単レシピ】あま~いブラウニーを作ってみた
★バレンタインデー関連記事の目次はこちらです⇒バレンタインデーとチョコレート関連記事の目次
すごく簡単ですね。
重曹や塩は手でつまめばいいし、生地も手でこねこねします。
クッキーはラフに作ってもまず失敗しません。
失敗するところがあるとしたら、焼き過ぎぐらいでしょうか。砂糖と塩を入れ間違えたり、バニラの代わりに薬を入れてしまうようなことは、赤毛のアンでもない限り、まずしないでしょうから。
簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。
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