「虎と小鳥のフランス日記」のバックナンバーから第59話を復習しました。
第59話では、カミーユが自分の理想の日曜日を語ります。
まずはサンプルビデオをごらんください。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
一言だけフランス語が入っていますね。
Il fait bon.
いい天気。
きょうのメニュー
それでは、復習、行ってみよう。
3つのキーフレーズと解説
ça s’appelle ~と呼ばれる
アントワーヌに理想的な日曜日について聞かれたカミーユの答え
そうね、理想的な日曜日は・・・ええっと、早くても朝11時に起きる時ね。これは朝寝坊って言われるやつね。
Alors déjà un dimanche parfait… c’est euh… quand on se réveille à… au moins… au plus tôt 11 heures. Ça s’appelle une grasse matinée.
s’appeler ~という名前である
Ça s’appelle… …は~という名前である、呼ばれる
よく使われるので、このままひとかたまりとして覚えておくと便利。
grasse matinée 朝寝坊
faire la grasse matinée 朝寝坊する
matinée は午前中。
gras, grasse は 脂肪質の多い、肉の、太った、肉厚の、豊かな、などいろいろな意味があります。
ここでは、なにかぽってりと厚くて、柔らかいもの、つまりベッドのことを言っているか、ほかの朝より、豊かである、という意味ではないかと言われています。
vouloir dire ~を意味する
面白いことに、フランス語には「s’endimancher」という表現があって、それはすごくきれいに着飾るという意味なの。
Ce qui est marrant c’est qu’on a une expression… qui euh… qui… qui est l’expression « s’endimancher » qui veut dire euh… très très très bien s’habiller.
marrant ちょっとおもしろい
vouloir dire ~を意味する
«Maisonnette» veut dire «petite maison».
『メゾネット』は『小さい家』という意味です。
c’est vrai que 本当に
日曜日は本当に家族みんなに会う日でもあるのよ。集まって昼ごはんを食べるの。
Le dimanche c’est vrai que c’est aussi le jour où on… va voir euh… toute la famille. On se réunit pour déjeuner.
c’est vrai que はこれでひとかたまりで、vraiment 本当に、とほぼ同じ意味。
※文法メモ
今回の3つのキーフレーズは、すべて名詞や名詞句(いくつかの単語が集まって名詞の役割をしているもの)をまず言って、それを説明する形です。
…un dimanche parfait, c’est ….
Ce quie est marrant, c’est qu’on…
Le dimanche, c’est …
理想の日曜日、それは…です。
ちょっとおもしろいこと、それは….です。
日曜日、それは…..です。
この形はひじょうによく出てきますね。
くわしくは、こちらに書いています。
⇒第26話 バルザックの家 その2
フランス語の曜日の言い方
フランスの1週間の言い方をご紹介します。以前も書いたような気がしますが、復習、復習。
月曜日 lundi
火曜日 mardi
水曜日 mercredi
木曜日 jeudi
金曜日 vendredi
土曜日 samedi
日曜日 dimanche
※フランス語では曜日は小文字で始めます。
発音確認用ビデオ
なぜかこのビデオでは日曜日は大文字で書き始めてますね。
曜日の単語に出てくる di は英語の day で 「日」という意味です。語源はラテン語のdies。
ほかの日は 〇〇di なのに、日曜だけ di 〇〇 ですね。
di + manche の manche 部分は ラテン語の dominicus で、これは「神」という意味です。
dimanche ← dies dominicus
つまり、日曜日は、神のために捧げる日。キリスト教では、神のために祈る日で、安息(あんそく)日です。
古い言い方で日曜日を «jour du Seigneur» 「神の日」と言うこともあります。
「安息」とは、何の煩いもなく、くつろいで休むことですら、フランスでは基本的にこの日は働く日ではありません。
お店も閉まっています。
ただ、ツーリストスポットの店は、15年ほどまえから特別に営業が許可されました。
でも、日曜日に働く従業員には通常の2倍の給料を払わなければならないという法律があるそうです。
フランス人が経営していない店はふつうに開いています。
いずれにしろ、日本の感覚で行くとびっくりしてしまいますね。
もっと曜日を学びたい方はこちらから⇒1週間の始まりは月曜日:フランス語の暦(11)
今回のスクリプトは日常会話に出てくる接続法が出てきて、なかなか勉強になります。
「理想の日曜日は~」と、カミーユの「こうあってほしい」、という気持ちを表現する言葉が多いから接続法になるのですね。
ちなみに、カミーユの理想の日曜日の3つの条件は
・朝寝坊をする。
・天気がよい。
・恋人とカフェでお茶する。
でした。
カミーユは、週末はライブの仕事などで、遅いようですから、午前11時よりあとに起きるのでしょうね。
私の場合、早寝ですから、こんな時間に起きていたら(やれと言われてもできませんが)、日曜日があっとういまに終わってしまいます。
あなたの理想の日曜日はどんな日でしょうか?
また教えてくださいね。
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