上級者でもつまづくことが多いフランス語の数字を少しずつチェックしています。きょうは第40回までの復習ができる動画と、大きな数字の数え方のコツを書いています。
0~999 999 999 999まで復習できる動画
実際の映画やニュースで数字をしゃべっている場面がときどき挿入されているので、参考になります。説明(英語です)もうまいです。
8分ありますが、まとめて復習するのにいいと思います。
フランス語と英語の数字の違い
フランス語では70は60と10と数えていく話や、小数点がヴィルギュル«,»であることなどを英語で説明しているビデオ
英語の説明部分が多いから、どちえらかというと英語の勉強になる感じです。
このNumberphileというチャンネルは数字に関するいろいろな話題で動画を作っているので、数字好きの人におすすめです。
大きな数字の数え方のコツ
英語もフランス語も1000のあとは、1000ごと(3桁ごと)に新しい読み方がでてきます。つまり1000進法です。
1,000=thousand mille
1,000,000=million un million
1,000,000,000=billion un milliard
1,000,000,000,000=trillion mille milliards (=un billion)
ところが日本語は1000のあとは4桁ごとに区切られる1万進法になっています。だから、3桁ごとにカンマの打たれた大きな数字を見ると、とっさに反応できません。
1000 千
1 0000 万
1 0000 0000 1億
1 0000 0000 0000 1兆
これはもう、3桁区切りに慣れるしかありません。千、万、1億と数えるのではなく、千、100万、10億が1つの単位と思い込むといいかもしれません。
1 000 千
1 000 000 100万
1 000 000 000 10億
123456789 という数字があったら3桁に区切って
123 456 789
cent vingt-trois millions quatre cent cinquante-six mille sept cent quatre-vingt-neuf
3桁ごとに読むので絶対100の位(~cent)で始まり、6桁だったら、millions をつけ、つぎはまた ~cent ではじまり、milleをつけ、次はまたcent で始まり、二桁か一桁の数字で終わります。
こう考えると言いやすくなると思います。
789 122 375 696 の場合は
sept cent quatre-vingt-neuf milliards cent vingt-deux millions trois cent soixante-quinze mille six cent quatre-vingt-seize
~cent で始まり、3桁ごとに milliards, millions, mille をつけていけばいいわけです。
もちろんcentの位の数字がゼロだったらcentは出てきませんが、いつも~centで始まる、と意識していると、少しは数えやすいのではないでしょうか。
日本語でも大きな数字を書く時は、欧米の影響で、3桁ごとにカンマを入れますね。ゼロが3つ増えるごとに、1000倍になり、100万、10億と進むんだ、と考えると少しは楽になるかも。
Milliers, Millions, Milliards ジャン=ルイ・オーベール
最後に歌詞にmillion(100万), milliard(10億)が出てくる歌をご紹介します。数詞として出てくるのではなく、「無数、多数」という意味で使われています。
millierは「約1000」という意味の名詞。概数です。この歌では「多数」という意味で使われています。概数は後日チェックします。
歌詞がシンプルで、ミドルテンポなので、フランス語は聞き取りやすいと思います。
Il n’y a que toi et moi
Deux oiseaux mouillés au passage protégé
Il n’y a que toi et moi
Deux oiseaux mouillés qui n’osons plus bouger
Il y a ce train qui va t’emmener
Vers d’autres contrées, vers d’autres pensées
Il n’y a que nous en somme
Dans ce monde oublié
Il n’y a que nous en somme
Et cette somme de nous, somme de nous, somme de… nous sommes
君と僕だけ
交差点にぬれすぼった鳥が2羽
君と僕だけ
ぬれた2羽の鳥は動こうともしない
君を連れていく電車だ
行き先は別の国、別の思い
要するに、僕たちしかいない
この忘れられた世界に
僕たちだけなんだ
僕たちだけ、僕たちだけ、僕たちだけだ
Des milliers, des millions, des milliards
À contempler le même matin, le même soir
Des milliers, des millions, des milliards
Dans l’aube un peu hagards, sur le même trottoir
何千、何百万、何十億と
同じ朝と同じ夜を2人で見つめた
何千、何百万、何十億と
夜明けに、同じ歩道で、少しおびえて
※単語メモ
passage protégé (一方の道路が優先権を持つ)有線通行交差点
contrée 地方、国
en somme = somme toute 結局、要するに
ジャン=ルイ・オーベールは Téléphone(テレフォヌ)という名前のバンドがあり、そこのギター&ボーカルだった人です。彼は1955年生まれ。
「電話」というバンド名もおもしろいですね。テレフォヌは1976年から1986年まで活動していた、フランスのロックバンド。
日本でも人気があったような気がします。私はテレビで見た記憶があります。
この続きはこちら⇒序数(1)~フランス語の数字【第42回】
☆ほかの復習の記事
【第11回】0(ゼロ)~10(ディス)の復習
【第32回】1-100の復習と無料で数字の練習ができるサイト
☆こちらは数字の記事のまとめです。
数字の記事のまとめ その1 0から18まで
復習の回はいかがでしたか? 数字って完全に定着するまで、何回も練習する必要があります。
わからなくなったら、何度でも見に来てくださいね。
この記事へのコメントはありません。