今日、ご紹介するフランス語のことわざはこちらです。
クリスマスがバルコニーならイースターは暖炉の前
Noël au balcon, Pâques au tison.
クリスマスがバルコニーならイースターは暖炉の前、の意味
これはことわざというより言いならわしでしょうか。
クリスマスとイースターという異なる祝日の気候を比較しています。
クリスマス(12月25日)のころ、バルコニーでお祝いできるほど暖かいのなら、イースターのころ(3月の終わりから4月のはじめ)は寒くて、薪をたく必要がある。
という意味です。
クリスマスはみなさんご存知ですね。イエス・キリストの誕生日です。
イースターはそのキリストの復活を祝う祝日です。今年は3月31日。
その日曜をはさんで連休となります。
イースターについて知りたい方は関連記事をどうぞ。
よくわかる!フランス語の解説
★単語の意味
Noël クリスマス
balcon バルコニー
Pâques イースター
tison (薪などの)燃えさし、 燠(おき:赤くおこった炭火。おきび)
souffler sur les tisons
おきを吹いて火をかきたてる
balcon と tison で韻を踏んでいます。
★ちょっと文法
au = à と le がくっついたもの(縮約)
à は「~の」という前置詞です。
この前置詞のあとにleという男性単数形の名詞の前につく定冠詞が来たら、このようにauとする決まりがあり、これを縮約と言います。
ほかの例)
Il habite au Japon. 彼は日本に住んでいる。
dafé au lait カフェオレ (liatはミルク)
★直訳
「バルコニーでのクリスマス、薪を焚くイースター」
どんな時に使えるか?
このことわざを使うシチュエーションですが、こんな時に使えます。
・フランスやベルギーなど、フランス語圏でイースターを過ごしている時、みょうに寒かったら、会った人に言ってみる。
・日本などフランス語圏にいない場合は、スカイプやメールなどで言ってみる(この場合、事前に、今寒いのか暖かいのか聞いてから)。
するとこのあとの展開として
・去年はどうだった、私が子どものころのイースターに一度すごく寒いときがあった、などと思い出話に持ち込む。人は子どものころの話をすると比較的心が穏やかになり、警戒心がとけるものです。
・クリスマスやイースターなど外国の習慣の話に持っていく。
相手に説明してもらってもいいし、日本の習慣を話てもいいでしょう。
・年々ひどくなっている異常気象の話から、エコロジーの話題につなげる。
・イースターが寒いと花が咲かないですね、などとガーデニングの話に持っていく。
などなど、いろいろな方面に話をひろげることができます。
天気や気候の話は世間話のトピックとしてよく使われ、無意味だと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、それは日本という温暖で比較的天候が安定している場所に住んでいるからそう思いがちなのです。
私の住んでいるカナダはこの時期もまだ寒く、また一日のうちで気温の差がとても大きいです。
北のほうにあるヨーロッパは日照時間が短く、太陽の光を日本人よりずっとありがたく思っています。
世界にはもっときびしい気候の中で生きている人はたくさんいるでしょう。
ですから、天候の話題はかなり実感を伴って、皆が話していることなのです。
外国の方とお話をするとき、話題につまったら、まず天候の話をふってみてくださいね。
お天気関連のことわざ多いですね。
基本、春先は酷い天気の方が、その後いいみたいな?
今年は、どうでしょう?
最近はフランスでも猛暑になるみたいですねー。
エアコンのないお家も多いのに。
アンさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
お天気関連・・・多いですね。まあ、私が暦や花鳥風月が好きなので、
ついそういうものをとりあげてしまうというのもあります。
そういえば、もうすぐ夏になりますね。
猛暑じゃないといいですね。