今週の「虎と小鳥のフランス日記」の受講メモです。第96話はは4月7日に行われたパリ・マラソンの話題でした。ほんの一週間前のできごとですね。
虎と小鳥のフランス日記という教材ができてから、この夏でおよそ2年になります。
進化するフランス語脳プロジェクトの主軸教材ですから、「虎と小鳥」も当然進化中です。今回はなんと主催者の織田先生がこのマラソンに出場です。先生はここ数年毎年パリ・マラソンで走っておられるのです。
先生は走りながらアントワーヌとフランス語でしゃべるの? カミーユと歌うの?
ドキドキしながら動画を見ました。
では、まずいつものように3つのキーフレーズをご紹介します。
第96話はアントワーヌのしぶいナレーションが全編に流れていました。
3つのキーフレーズ
シーン1
パリ・マラソンはパリの美しい景色を楽しむ機会でもあります・・・
しかし、同時に
Mais également …
シーン2
ゴールからおよそ10キロの地点には、補給所と休憩所があり、ここで、参加者は体力を回復することができます。(主語は補給所と休憩所)
A une dizaine de kilomètre de l’arrivée, un point de ravitaillement et de repos permet aux participants de reprendre des forces.
シーン3
電光掲示板に応援の言葉が表示されます。
それ行け!
Vas-y
★こちらはサンプルビデオです。
36秒 フランス語字幕
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
キーワードからさらに厳選、覚えておくと使えそうな単語と表現
ナレーションの部分は書き言葉なので作文に使えそうです。
●Vas-y は親しい人にむかって、行って、とか行きなさいとか、行け~という感じ。
ちょっと距離のある人には Allez-y でこれは「お先にどうぞ」というニュアンスです。
●2番目の文はフランス語によくある物が主語になる文です。
A permettre à B de + 不定法
Aのおかげで、Bが~できる
という構文です。
例文
仕事のおかげで彼は外国旅行ができる。
Son travail lui permet de voyager à l’étranger.
●ravitaillement 補給
この単語は知りませんでした。
補給所(point de ravitaillement)
休憩所(point de repos)
アルマ橋の悲劇
残念ながらこのビデオに織田先生は登場されませんでした。
アントワーヌとアルマ橋(pont de l’Alma)の前でだいたい11時半に待ち合わせしていたそうです。ですから今回の映像はその周辺が映しだされています。
アルマ橋はセーヌ川の橋の一つで7区(左岸)から8区と16区(右岸)に渡っています。
約束の時間に少し遅れてアントワーヌがこの橋についた時、先生はとっくにここを走り去っていたのです。
クリミア戦争のアルマの戦いにちなんでアルマ橋という名前になりました。
橋についてるこの像はズワーヴ(Zouave)と呼ばれるもので、19世紀のフランスの植民地時代のアルジェリア歩兵の全身像。この像はセーヌ川の水位をはかる目安になっています。
織田先生の代わりと言ってはなんですが、16区のアルマ広場にあるLa Flamme de la liberté(自由の炎)というモニュメントの映像がありました。
このモニュメントはアメリカの「自由の女神」の100周年記念(1986年)に、修復をした職人ふたりがフランス人だったので、1989年にアメリカからフランスに贈られたものです。
金色の丸いのが「自由の女神」の持っているトーチの上の炎のレプリカです。
燃え続ける炎のようにアメリカとフランスもずっと仲良しでいましょう、という友好の証です。
しかし、たまたま1997年8月31日にダイアナ妃の乗った車がこの橋のそばのトンネルで壁にぶつかり、同乗していた婚約者も彼女も亡くなるという悲劇がありました。
以来、このモニュメントがダイアナ妃の架空の墓(tombeaux fictifs)となり一時期献花が絶えませんでした。
ここを訪れる多くの人が、この像はダイアナ妃のために建てられたと思っているそうです。
お墓にしては派手なのですが、異国の地で突然亡くなってしまった彼女の霊をなぐさめてくれているのでしょうか。
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