新聞を読む

時事ニュース

シャルリ・エブド最新号の発売、すぐに売り切れ

テロの襲撃にあったシャルリ・エブドの最新号が、14日に発売され、すぐに売り切れてしまったニュースをお伝えします。

今回は1jour1actuの1月14日付けの記事です。

タイトルは
Le Charlie des survivants est en kiosque 生き残った人たちが発行したシャルリがキオスクに

死を免れた編集者が、いつもどおりシャルリ・エブドを水曜に発行したということですね。

Le Charlie des survivants est en kiosque 生き残った人たちが発行したシャルリがキオスクに

Pourquoi en parle-t-on ? なぜこれが話題に?

1月7日、シャルリ・エブドの漫画家と編集者がテロリストの攻撃で殺されてから、みんな、この週刊誌が続くのだろうか、と気がかりでした。

生き残った編集部のメンバーは、ひじょうに特別なシャルリ・エブドを発行することで、その疑問に答えました。

シャルリ・エブド誌をゆるがした襲撃以来、残りの編集部のメンバーは、必ず発行すると決め準備していたのです。

その号は、本日3万部発行されました。

「シャルリ・エブド」は続くべきだ、と、残された編集者や漫画家は、先週、決意を固めました。

1月14日のきょう、雑誌は創刊以来、いつもそうだったように、水曜日に発売されました。

Pourquoi ce nom, Charlie ? なぜ「シャルリ」?

1970年に創刊したシャルリ・エブドは、創設者が発行していた前身のコミック誌の登場人物、「シャルリ・ブロウン」の名前をとったものです。

「シャルリ」は、昔のフランス大統領、シャルル・ド・ゴールの名前にもちなんでいます。フランスの政治に大きな功績を残したド・ゴールは、この雑誌が生まれた1970年に亡くなっています。

Ce journal que le monde attend 皆が待っていた雑誌

先週の襲撃で、世間はシャルリ・エブドの話で持ちきりでした。大勢の人が、この雑誌を買いたいと願っていました。

勇気のある行動を支持し、出版の自由のシンボルを守りたいからです。そうした人の中には、とりたててこの雑誌が好きでない人もいます。

フランス国内外で、シャルリ・エブドをほとんど知らない人や、全然知らない人も、どんな雑誌なのか見たいと願っていました。

今回、ふだんの50倍の3万部という並外れた部数が発行され、英語、アラビア語、イタリア語などに訳されたのはそのせいなのです。

De quoi parle ce journal ? この号には何が書いてある?

漫画家のリュズはこう言います。

「毎号、『シャルルの精神』を大切にしています。もちろん、この号でそれを実現するのは難しかったし、『とても奇妙』な雰囲気でした。

亡くなった友への哀悼の言葉と漫画があります。この号では、彼らの文章や、漫画を大きくフィーチャーしたかったのです。」

水曜の朝、シャルリ・エブドは多くのキオスクですでに売り切れです。木曜と金曜に補充されます。

元記事 → Le Charlie des survivants sort en kiosque -1jour1actu

単語メモ

survivant 後に残された人、生き残り、生存者

se demander 自問する 疑う

survécu < survivre 生き延びる の過去分詞

paraître 本などが出る、発売になる

tirer à + 数詞 本などを ~部印刷する

tenir à ~を大切にしている

épuiser 売り尽くす

réapprovisionner (市場などに)再び品物を供給する

シャルリ・エブド最新号の発行~関連ニュース

暗いうちからみんな並んで、あっという間に売り切れたそうです。

USA Todayによると、いつもとトーンが違って、悲しみをたたえた感じ。テロのあとも発行したのは言論、出版の自由を守る、という観点からひじょうに意義のあることとしています。

New 'Charlie Hebdo' cover released

一方、フランシスコ教皇は「信仰をからかってはいけない。しかし、神の名のもとに殺人を犯すのは逸脱行為である」と言っています。

Pope Francis Speaks Out on Charlie Hebdo: ‘One Cannot Make Fun of Faith’ | TIME

シャルルエブドの事件関連記事:
シャルリ・エブド(フランスの風刺週刊誌)での銃撃

シャルリ・エブド続報~2つの立てこもりと犯人の射殺

なんとなく「言論の自由」、さらに人権の自由の擁護に発展している感じですが、シャルリ・エブドの12人を撃ち殺した若者2人の本当の動機はなんだったのでしょうかね。

いったい何に怒っていたのか?言論の自由に怒っていたわけではないと思います。

2人とも死んでしまったから、今となってはわかりませんね。






numbers 51-60フランス語の数字【第27回】51 – 60前のページ

ヴィエノワ(ネスレ)のCMのフランス語次のページホットチョコレート

ピックアップ記事

  1. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」
  2. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集

関連記事

  1. エモーティコン

    時事ニュース

    エモーティコン(絵文字)は言葉の世界を変えるか?

    TV5MONDEのフランス語を学ぶコンテンツから、7 jours su…

  2. ユニオンジャック

    時事ニュース

    ロイヤルベイビーの誕生を待つエリザベス女王

    イギリスのエリザベス女王の様子を伝える短いニュースを聞いてみました。…

  3. イギリス

    時事ニュース

    イギリスの欧州連合(EU)離脱はどんな影響をもたらすか?

    2016年6月23日に、英国では欧州連合(EU)に残るか離脱するかを決…

  4. iwatch

    時事ニュース

    iWatch (アイウォッチ)って何?

    アメリカのアップル社が、日本でiWatchという腕時計の形をしたコンピ…

  5. 破れたEUの旗

    時事ニュース

    イギリスのテリーザ・メイ首相、ブレグジット発動の手紙に署名。

    英国の首相、テリーザ・メイが、EU離脱を宣言する正式な手紙に署名したニ…

  6. キャンドル

    時事ニュース

    神戸の震災から20年

    1月17日は阪神・淡路大震災からちょうど20年。日本各地で黙祷が行われ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP