今週の「虎と小鳥」も夏休みシリーズ。
前回の第118話 ベルヴェデール同様、南仏の高いところにある小さな村、クルセグルが舞台です。
「クルセグル」は日本語読みですかね。
Coursegoulesと書くのですが、ティファニーの発音は「こるせぐぅ」のような感じでした。アクセントは第一音節にありましたので、「クルセグル」と発音するとかなり違います。
この村の名前の発音は、記事の後半でニュースクリップを紹介しますので、そちらで確認してくださいね。
南仏でコンサートをしたカミーユ
さて、今回、なぜカミーユが南仏の小さな村をめぐっているのかわかりました。
どうやら、コンサートをするために、近隣の村をまわっていたようです。今回も、前回と同じバンドを従えて、こんなステージでジャズを歌っていました。
クルセグルのステージ
きょうのメニュー
●今週の重要表現
幸いにも~する
~のおかげで
●教えてティファニー
ティファニーの日本語学習法は?
●クルセグルのパン屋さん
119話はまだサンプルビデオがアップされてません。
アップされたらあとで追加します。
きょうのところは、いきなり今回の重要表現に行きましょう。
第119話の重要表現~運がいい
カミーユの言葉です。
ライブのおかげで南仏にある小さな村を訪れることができるのだから私は運がいいです。
Donc j’ai la chance, grâce à tous ces concerts, de visiter plein de petits villages dans le sud de la France.
今週の表現の解説
avoir la chance de 幸いにも~する
幸いにも~する、~するなんて運がいい
chance は英語と全く同じつづりですが、
フランス語では「ションス」という発音です。
例文
Ils ont la chance d’avoir une maison à Paris.
パリに一軒家を持っているなんて、彼らは運がいい。
J’ai eu la chance de la rencontrer.
幸運にも彼女に出会えた。
似ている表現に
avoir de la chance ~するとは運がいい
というものがあります。
訳はロワイヤル仏和中辞典を参照しました。
「~するとは運がいい」
と
「幸いにも~する」
はほとんど同じ意味に思えるのですが、
たぶんこういう場合は、こっちのほうがよく使う、というのがあるのでしょうね。
上のパリの一軒家の例文は
Ils ont de la chance d’avor une maison à Paris.
とも言えます。
grâce à ~のおかげで
「ライブのおかげで」というところに出てきます。
J’ai réussi à l’examen grâce à tes conseils.
君のアドバイスのおかげで私は試験に合格した。
grâce à を勉強すると必ず影のようについてくるもう一つの表現に
à cause de ~のせいで
というのがあります。こちらも例文を書いておきます。
Le train est en retard à cause d’un accident.
事故のせいで電車が遅れている。
この2つの表現は以前、ラジオ講座でも学びました。
こちら⇒「まいにちフランス語」23:L45~前置詞句
教えてティファニー~日本語学習法
ケンといっしょに解説をしているティファニー(フランス人)は日本語を学び始めて3年。
私は彼女の日本語は
「こんにちは、ティファニーで~す♪」
「よろしくお願いしま~す」
「さようなら~」
しか聞いたことがありませんが、
この3つに関しては発音は完璧です。
どうやら、とても日本語が上手らしいです。
そして、ケンや、ほかの日本人が話す日本語を聞き取るのに何ら問題がないのだとか。
そんな彼女の勉強法は?
Eh bien pour apprendre et améliorer mon japonais, je regarde un film japonais justement sans sous-titre en japonais ni sous-titre en français, et j’essaye de comprendre.
日本語を学び上達させるために、私は日本の映画を日本語の字幕もフランス語の字幕もなしに見ます。そして、理解しようと努力します。
わかってもわからなくても、とにかく最後まで見て、そして日本語の自然な速さに慣れるために、時々セリフをあとについて言ってみるそうです。
なるほど。
字幕があるとそれにたよってしまいますからね。
DVDなどでは字幕なし表示がいいですね。
私の場合、フランス映画は英語の字幕がついているものを見ることが多いのですが、なるべく字幕なしで見なければ。
クルセグルのパン屋さん
最後に、クルセグルについて少しご紹介します。
ベルヴェデールと同じく、この村はプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のアルプ=マリティ=ム県にあります。3000年の歴史があると言われています。
クルセグルにあるおもしろい彫刻その1
この顔は15~16世紀に行政管理者の家の印として掘られたもの
おもしろい彫刻その2~動物神?
カミーユは「村は再復興され、今はたくさん住人がいるみたい」とビデオの中で語っていたのですが、村のサイトCommune de Coursegoules – Indexによると、人口は現在「450人を超える」とありました。
YouTubeに貸し別荘のビデオがたくさんアップされていました。シェイロン山というのがあり、ここでパラグライダーやスキーができるので、そういう人たちに提供しようとしているのでしょう。
今年の1月下旬のニュースクリップをご紹介します。
10年間閉まっていたクルセグルのパン屋さんが、営業を再開したというニュースです。
Coursegoulesの発音や、この村とニースの位置関係など、冒頭でわかります。
板っきれにパンの名前を書いているのがいい味だしてます。
昔ながらのかまどで焼いているパンは、どれも素朴でおいしそう。ここはとても空気の良いところだそうなので、焼きたての味は格別でしょうね。
Pen さんのおかげでCoursegoulesのパン屋さんをビデオをみることができました。 それにしても Pen さんの取材力に台帽しています。
樋沼さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
あのパン屋さん、おいしそうですね。
ビデオを探すのは取材というほどでもありません。
ちょっと検索するだけです。