うちに大福(もどき)がありましたので、そのパッケージを読みました。
文字数が少ないので、初心者の方も抵抗なく読んでいただけると思います。
大福といっても日本で手に入るような大きくてもっちりした大福ではありません。中華系のスーパーで売ってるこんなのです。
英語とフランス語に入るまえに、日本語をチェックしましょう。
謎の日本語表記
日本の商品ふうに装っているけど、台湾のメーカーが作っているので、日本語ネイティブから見ると、あきらかに日本の商品ではありません。
まず箱の右上の日本語、写真ではわかりにくいですが、縦書でこう書いてあります。
自然のアズキ
素朴な味わいと豊かな香り
をお楽しみ下さい
日本人ならアズキをカタカナにしないでしょう。
助詞の「を」が文頭に来るのもありえません。
それと大福のどこから豊かな香りがでるというのでしょうか?
お茶ならわかりますけどね。
どのみち、保存料がいっぱい入っているので、自然でも素朴でもありません。
台湾では、人々は中国語を話していますが、本土の中国とは違い、昔ながらの漢字(やたらと画数の多いやつ)を使っています。
箱にのっているそういった漢字が日本語とは違います。写真にのっている部分には難しい漢字はないのですが・・・
[箱をあけたところ]私はこの漢字の意味がわからないです。
箱のイメージ画像とは少し違う大福です。
サイズは小さいです。大きさが比較できる画像をご用意しました。
では英語とフランス語をみていきます。
英語表記
red bean mochi 小豆のもち
NET WEIGHT 純量
red bean は小豆です。mochiは英語になってないと思うのですが、商標として使われてるのでしょうか。ふつう、red bean cakeなどと呼びます。
和英辞典には大福もちの定義として a soft rice cake stuffed with sweetened bean jam とありました。
フランス語表記
GÂTEAU DE RIZ 米からできたお菓子
(HARICOT ROUGE)(あずき)
POIDS NET
gâteau お菓子
riz 米
gâteau de riz の de は材料を示す前置詞。
poids 重さ
この表示だと米製お菓子で、あずき風味ととれなくもありません。ただ、商品に大きな写真があるので、少なくとも大福を知っている人にはそれとわかるようになっています。
大福と言いたいときは gâteau de riz aux haricots rouges と言えばいいでしょう。ただし、相手が小豆を知らないと、haricots rougesの説明を付け加えなければなりません。
大福にまつわる話
私は甘党ですが、チョコレートやケーキ、クッキーといった洋菓子より、和菓子のほうが好きです。
特に好きなのは大福、今川焼き、みたらし団子、たい焼きあたり。
あんこが好きなんですね。
でも悲しいかな、あんこの入ったおやつはあまり手軽に入手できません。たまに小豆を自分でたいて、そのまま食べています。
今回は中華系のスーパーで買った大福を紹介しました。自分ではこういうのは買わないのですが、たまに家族が気を利かせて買ってきてくれます。
原産地は台湾で、それをバンクーバーの会社が輸入しているんです。輸入品の大福っていったい?
いつ輸入したのか知りませんが、賞味期限を見ると
2013年の10月9日!!
どれだけ保存料が加味されているのか心配です。それにおもちが不自然に白いです。
とはいえ、さっき一つ食べてしまいました。
自分で大福もどきを作ったほうがおいしいはず。すぐ固くなりますが。
あんこは子どものころから食べ慣れていないと、好きになれない食品だと思います。英語でこういうのをacquired taste(後天的に習得した味・・・とでも訳せますでしょうか?)というのですが、フランス語でもそういう表現があるでしょうか?
外国の方でいきなりあんこを好きになるのは珍しいです。アンパンをあげるとたいていみんないやそうな顔をします。見た目が黒くて食品に見えないようです。
ところが「虎と小鳥のフランス日記」のカミーユはあんこが大好きです。
パリのオペラ地区の日本人街「虎と小鳥のフランス日記」第34話でもオペラ地区の日本人向けスーパーで大福を買っていました。
彼女はチョコレートも大好物です。甘いものならなんでもいけるのかもしれません。
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