フランス語の数字を少しずつチェックするシリーズ。第56回は、時間の表現その3です。
その1では時間の単位、その2では時間の聞き方と、〇時です、という言い方をチェックしました。今回は〇時15分、〇時半、〇時〇分前という言い方を学びます。
復習
今何時ですか? は Quelle heure est-il ?
〇時15分、〇時半、〇時〇分前
〇時15分 時間+et quart または quinze
〇時半 時間+et demie または trente
〇時45分 時間+moins le quart (15分前)
ポイント:
〇分前という言い方をする時は、きりのいい数字(5の倍数)を使います。たとえば、端数の数字をきっちり言いたい場合、8時18分前、とは言わず、7時42分と言うほうが自然です。これは日本語も同じですね。
15分前というときは quart の前に冠詞 le がつきます。しかし moins le quart と早く発音されるためほとんど聞こえません。
発音確認用動画
時間の聞き方、ジャストの時間の言い方。5分前、15分前、●時15分の発音をシンプルに確認できます。
これまでの時間の表現の記事
この続きはこちら⇒時間の表現(4)~フランス語の数字【第57回】
〇時15分、〇時半、〇時〇分前:使用例
3時15分です。Il est trois heures et quart.
= Il est trois heures quinze.
4時半です。 Il est trois et demie.
= Il est trois trente.
4時45分です。Il est cinq heures moins le quart.
=Il est cinq heures moins quinze. 5時15分前
=Il est quatre heures quarante-cinq. 4時45分(☆moins le quartを使う方が自然です)。
時間の表現が出てくる歌:サンローラン~クール・ドゥ・ピラート
クール・ドゥ・ピラート(Cœur de pirate) のサンローラン(Saint-Laurent)という曲をご紹介します。
冒頭の1行が時間の表現です。
Il est trois heures moins quart
Sur la Main, il est tard
マンでは2時45分
もう遅いわ
歌詞はこちら⇒Paroles Saint Laurent par Coeur De Pirate – Paroles.net (clip, musique, traduction)
クール・ドゥ・ピラートはケベック出身のシンガーソングライター、ベアトリス・マルタンの芸名です。彼女は1989年生まれでまだ若いです。見た目も声もかわいい人です。cœur de pirate の直訳は「海賊の心」です。
この曲は2011年に出たセカンド・アルバムのBlondeにおさめられています。サンローランのダンスクラブで出会った彼に対する気持ち歌った歌で、「あなたは女性はよりどりみどりだろうけど、私、待ってる」といったようなことを歌っています。哀愁があっていいですね。
クール・ドゥ・ピラートはカナダ、ベルギー、日本では人気があるのですが、日本では今いち知名度がないかもしれません。
Saint-Laurentはモントリオールにある目抜き通りの名前( le Boulevard Saint-Laurent)で、この界隈をさすこともあります。ダウンタウンを北西から南東に貫いています。la Main はこの道の別名です。
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