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フランスの大スター、ジャン・ポール・ベルモンド88歳で亡くなる。

2021年の9月6日に、フランスを代表する俳優のジャン=ポール・ベルモンドが88歳で亡くなりました。

すごく大きくメディアで取り上げられているから、ご存知の方も多いでしょう。

彼の死を伝える2分半の動画を紹介します。

タイトルは、Jean-Paul Belmondo s’est éteint(ジャン=ポール・ベルモンドが亡くなった)



Jean-Paul Belmondo s’est éteint

2分42秒。フランス語の字幕がありますが、実際の発話とタイミングが合っていないので、表示させると、かえってわかりにくいと思います。

Radio-Canadaのニュースなので、少し、ケベックのアクセントがあるフランス語です。

Jean-Paul Belmondo・トランスクリプション

Jean-Paul Belmondo.

– Demetrius Elder, détective privé.

– Non.

C’est un monstre sacré du cinéma français qui nous a quittés. Jean-Paul Belmondo, c’est une carrière riche qui s’étale sur 5 décennies et compte plus de 80 films.

– Si vous n’aimez pas la ville…

Après avoir interprété quelques petits rôles au théâtre et au cinéma, sa rencontre avec Jean-Luc Godard change sa vie et son destin d’acteur. Avec le film «À bout de souffle», il devient une figure de proue de la nouvelle vague.

– Oui, j’en ai marre.

Sa collaboration avec Godard se poursuivra avec les films ,«Une femme est une femme» et «Pierrot le fou».

– Qu’est-ce que j’en pense? Quelle importance!

Au cours de sa carrière, il a travaillé avec les plus grands; de François Truffaut…

– Je fais un sale métier.

… en passant par Louis Malle.

Jean-Paul Belmondo était également un passionné de sport, un casse-cou qui faisait lui-même ses cascades.

– Reposant.

Son personnage d’Adrien Dufourquet dans «L’homme de Rio», dans ce scénario librement adapté des «Aventures de Tintin», inspirera même Steven Spielberg pour la création d’Indianna Jones et des «Aventuriers de l’arche perdue».

– Il a réussi à concilier ces deux types de cinéma qu’on pense souvent irréconciliables, cinéma d’auteur, cinéma populaire, il excellait dans les deux et donc, il avait son public des deux côtés.

«L’As des as», «Le professionnel», «Le magnifique», Jean-Paul Belmondo, c’est près de 130 millions de spectateurs en carrière.

– Quatre, trois… un.

Au Québec, il tourne en 1985 dans le film «Hold-up» d’Alexandre Arcady dont l’action se déroule à Montréal.

Le jeune Guillaume Lemay-Thivierge faisait également partie de la distribution.

– Il avait été extrêmement gentil, doux, joyeux et très rigolo avec tous les enfants, on était plusieurs enfants sur le tournage. Pour moi, c’est l’incarnation d’un acteur complet.

– Ne bouge pas, laisse-moi faire.

– Police, ouvrez !

Également comédien de théâtre, il s’était produit sur les planches au Québec, notamment dans «Frédérick ou le boulevard du crime» d’Éric-Emmanuel Schmitt.

– Moi, ce que j’ai toujours regretté, c’est qu’il n’y ait pas eu assez de rapprochements cinématographiques et théâtraux entre le Québec et nous.

En 2001, il est victime d’un accident vasculaire cérébral qui le laisse grandement diminué.

Ces apparitions étaient rares, mais en 2017, Jean-Paul Belmondo avait reçu un César Hommage pour souligner sa carrière d’exception.

Sur les réseaux sociaux, les réactions ont été nombreuses et unanimes. D’un bout à l’autre du spectre politique français, tous ont tenu à souligner le décès d’un trésor national, un acteur à la gueule et à la gouaille inimitable.

Une carrière et un itinéraire d’exception pour cet enfant gâté du cinéma français. Ici Nabi-Alexandre Chartier, Radio-Canada, Montréal.

ジャン=ポール・ベルモンドの死・和訳

– ジャン=ポール・ベルモンド

– デゥミトリウス・エルダー、私立探偵です。

– 違う。

フランス映画界の大スターが亡くなりました。ジャン=ポール・ベルモンドです。彼は50年のキャリアの中で、80本以上の映画に出演しました。

– もし都会が嫌いなら

舞台と映画で、小さな役をいくつか演じたあと、ジャン=リュック・ゴダールと出会ったことが、彼の人生と俳優としての運命を変えました。

映画『勝手にしやがれ(À bout de souffle)』で、彼は、ヌーヴェル・ヴァーグの中心人物になりました。

– ああ、もううんざりだ。

ゴダールとのコラボレーションは、『女は女である(Une femme est une femme)』そして、『気違いピエロ(Pierrot le fou)』と続きました。

– 俺が何を考えているかって? そんなことはどうでもいい。

キャリアの中で、彼は、偉大な監督と仕事をしてきました。フランソワ・トリュフォーから…

– 私は汚れ仕事をしている

…ルイ・マルまで。

ジャン=ポール・ベルモンドはスポーツも大好きで、自分でスタントを演じる命知らずでもありました。

– 疲れがいえる

『リオの男(L’homme de Rio)』のアドリアン・デュフォルケのキャラクターは、『タンタンの冒険(Aventures de Tintin)』を大胆にアレンジしたシナリオで、この役柄は、スティーブン・スピルバーグ監督が、『インディアナ・ジョーンズ(Indianna Jones)』や、『失われたアーク《聖櫃》(Aventuriers de l’arche perdue)』を作るさい、影響を与えました。

– 彼は、ふつうなら両立しないと考えられている2つのタイプの映画を両立させることに成功しました。アート映画と大衆映画です。どちらの映画でも、秀でていたので、2種類の大衆に人気がありました。

『J=P・ベルモンドの エースの中のエース(L’As des as)』『プロフェッショナル(Le professionnel)』『おかしなおかしな大冒険(Le magnifique)』、ジャン=ポール・ベルモンドは、そのキャリアで、1億3千万人近くの観客を動員しました。

– 4, 3, 1

ケベックでは、アレクサンドル・アルカディ監督の1985年の映画、『ホールド・アップ(Hold-up)』に出演しました。モントリオールを舞台にしたアクションです。

若き日のギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュも出演していました。

– 彼はとてもやさしく、穏やかで、楽しい人でした。子供たちにはすごく面白い人で。撮影には、子供たちが数人いたんです。僕にとって、彼は完成された俳優そのものです。

– 動くな。私にやらせてくれ。

– 警察だ、開けろ!

演劇俳優としても、ベルモンドは、ケベックの舞台で活躍しました。エリック=エマニュエル・シュミットの『フレデリック、または犯罪の大通り(Frédérick ou le boulevard du crime)』などの作品があります。

– 私が、ずっと残念に思っていたのは、ケベックとフランスの間で、映画的、演劇的な歩み寄りが十分なかったことです。

2001年、彼は脳梗塞になり、かなり衰弱しました。

人前に出ることはまれになりましたが、2017年に、卓越したキャリアをたたえる、セザール賞の栄誉賞を受賞しました。

ソーシャルメディアでは、(彼の死に対して)多くの反響があり、誰もが同じ意見でした。

フランスの政界のはしからはしまで、皆が、国の宝である、比類のない独特の顔立ちとウィットのある俳優の死を語りました。

フランス映画界の寵児のたぐいまれなキャリアと旅路を。

モントリオール、ラジオ・カナダのナビ・アレクサンドル・シャルティエがお送りしました。

単語メモ

un monstre sacré  大俳優、大スター、傑出した人物

une figure de proue  中心人物、リーダー

un casse-cou  向こう見ず、怖いもの知らず(話)

une cascade  映画のスタント

une distribution  (劇などの)配役

vasculaire cérébral  脳梗塞の

une gueule  人の顔、表情(話)

une gouaille  揶揄(やゆ)する態度

inimitable  まねできない、比類のない

l’enfant gâté  寵児、人気者、



ジャン=ポール・ベルモンド・関連動画

Mort de Jean-Paul Belmondo : ses répliques cultes(ジャン=ポール・ベルモンドの死:おなじみのセリフ)

映画のシーンを集めた3分の動画です。

une réplique はセリフで、culteは崇敬、崇拝という意味です。みなが大好きなセリフという感じでしょうか。

■関連記事もどうぞ

勝手にしやがれ:予告編のフランス語(初心者向け)

フランソワ・トリュフォー 没後30年記念イベント2つ

****

ジャン=ポール・ベルモンドはすごくフランスで人気のある人で、彼の死は、今年これまでに亡くなった人の中では、もっとも話題になっていると思います。

去年の11月に、アルゼンチンの元サッカー選手のマラドーナが亡くなったときも、かなりニュースで取り上げられていましたが、それ以上ですね。

国民的俳優ということなのでしょう。

ヌーヴェル・ヴァーグの映画に顔を見せていた役者さんが、順番に死んでいって寂しい限りですね。

仕方ないことですが。

すばらしい作品を見せてくれたことに感謝したいと思います。

映画は残っているから、これからも何回でも見ることができますね。






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