久松先生のラジオ講座の受講メモです。
きょうは7月17日放送の第45課。場所と時間の表現以外の前置詞句の勉強です。
前置詞句とは?
「前置詞句」は「前置詞が入っている句」です(当たり前すぎる説明ですみません)。
前置詞は名詞の前についてる短いことば。à, de, dans, en みたいな単語です。
それ一つだけでは、意味をなさず、必ず何かの前(だから前置+詞)についています。冠詞つき名詞や、冠詞なし名詞についていることが多いですかね。あと代名詞、動詞などいろんなのにつきます。
そして「句」というのは単語がいくつか並んだかたまりです。
前置詞句はそういうかたまりに前置詞が入っていて、いつも同じ単語と同じ並びのかたまりで出てくるので、一つの表現として、覚えておくと便利なものです。
こうやって説明するとかえってわからなくなるかもしれませんね^^;
早速、復習に入りましょう。
L45~前置詞句
理由が続く前置詞句 2つ
grâce à ~のおかげで
Grâce à l’Internet, on peut recueillir des informations avec facilité.
インターネットのおかげで、情報を簡単に集めることができる。
à cause de ~のせいで
L’avion est en retard à cause de la tempête.
飛行機は嵐のせいで遅れている。
両方ともそのあとに理由や原因が来るのですが、
grâce à ⇒ そのせいで良いことが起きるとき。
à cause de ⇒ どちらかというと悪いことが起きている場合の理由として。でも、ニュートラルなできごとにも使われます。
強勢形
前置詞のあとに代名詞が続く時は強勢形(きょうせいけい)というものを使います。
たとえば、
Grâce à toi, mon travail avance bien.
きみのおかげで、私の仕事はうまく行ってます。
一応、全部書いておきます。左側がふつうの主語になる形。右側が強勢形です。
je – moi
tu – toi
il – lui
elle – elle
nous – nous
vous – vous
ils – eux
elles – elles
vous, nousなどは同じ形なので、形の違うものだけをチェックしておけばいいですね。
たとえば、
à cause de lui 彼のせいで
ほかには、よく出てくる
Et vous ? あなたは?
Et toi ? きみは?
も強勢形です。
前置詞のあとに強勢形を使うのは、たとえばilのままだと言いにくいので、だんだんこういう、強い言い方になってきたのだと思います。
il と発音するよりlui と言ったほうが強いし、はっきりしてますよね。
強勢形についてはこちらも参考にしてください⇒君と僕とである日突然(仏語初心者限定記事・・・だけど誰でも見られる)
今回はこの2つの前置詞句と強勢形をおさえればいいですね。
単語メモ
peut < pouvoir(後述)
recueillir ~を集める
avec facilité 簡単に
以下は応用ダイヤローグより
film interdit aux moins de 18 ans 18歳未満禁止の映画
dans ce cas その場合は
最後に、講座の基本のダイヤローグに学んだ要素がすべて入っていたので、引用します。
Ta femme peut vivre comme elle veut grâce à toi.
Oui, mais moi, je ne peux pas vivre comme je veux à cause d’elle.
あなたの奥さん、あなたのおかげで好きなように暮らせるのよね。
うん、僕は彼女のせいで、好きなように暮らせないけど
※単語
peut,peux < pouvoir ~できる 詳しくは⇒●17:L39~動詞 pouvoir,savoir
vivre 生きる、暮らす
comme ~のように
veut,veux < vouloir ~したい 詳しくは⇒●18:L40~動詞 vouloir
※強勢形
grâce à toi あなたのおかげで
mais moi 彼女はそうだけど、僕はね、といったニュアンス。
à cause d’elle 彼女のせいで
この基本ダイヤローグはいきなり聞くと難しいのですが、このようにすべて学んだことが入っているので、その日の内容を聞いたあと、復習に使うといい感じです。
■ほかの記事はこちらから⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事目次
いかがでしたか?
奥さんはご主人のおかげで好きなように暮らせる・・・うらやましいですね。
でも、こういう状況は、誰かに依存して生きているとも言えます。「依存している=支配されている」という可能性もあり。
うまく行ってるときはいいんですけどね。
いろんな関係の夫婦がいると思いますが、お互いにそこそこ頼りあって、助け合うのが理想かもしれないですね。
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