ベルシーのペニッシュ

虎と小鳥のフランス日記

ああ、愛の南京錠「虎と小鳥のフランス日記」第112話

虎と小鳥のフランス日記最新号112話を見ました。

今回は「ベルシーその3~ベルシー公園から左岸へ」というタイトルがついています。

ペニッシュで楽しむパーティ

ベルシー公園は先週のエピソードで出て来ました。緑が美しい憩いの場所⇒フランスのおしゃれカカシ「虎と小鳥のフランス日記」第111話 ベルシーその2~ベルシー公園

そこから、こんどはシモーヌ・ド・ボーヴォワール橋(le pont Simone de Beauvoir)を渡って、食事をしてから、ニックス・ノックス(Nix Nox)というペニッシュ(平底の船)でレトロなスイングパーティを楽しむ、という趣向。

パリの12区から13区のほうへ来たわけです。

paris 13e

※地図はplans paris – arrondissements parisから借りてきました。

撮影は110話、111話と同じ日です。カミーユがおしゃれをしていたのは、このスイングパーティがあったからですね。

それでは、いつものように3つのキーフレーズをご紹介します。

3つのキーフレーズ

シーン1 橋の上で

今夜はスイングパーティがあります。ご存知のように、私はスイングパーティの大ファンです。

シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋

Et ce soir c’est une soirée swing, car comme vous savez je suis une grande fan des soirées swing.

シーン2 ペニッシュのそばで食事

スイングパーティに行く前に、まずは食べましょう。ウォックと「シェフのおすすめ」サラダです。

シェフのサラダ

Alors avant d’attaquer la soirée swing, on va attaquer le wok, et la salade «spécialité du chef».

レストランの外観

ベルシーのレストラン

レストランの店内
ベルシーのレストラン(店内)

シーン3 スイングパーティのライブ アントワーヌのナレーション

虎と小鳥のエピソードで何度か見たように、スイングパーティやレトロなスタイルが大流行しています。

スイングパーティ

Comme nous l’avons vu dans d’autres épisodes, les soirées swing et le style rétro sont très à la mode.

スイングパーティは歌、踊り、こうしたレトロな雰囲気のストリップティーズなど様々な出し物があります。

112話はそんなに難しくないし、短いのでディクテをしてみましたら、書けないところがいっぱいありました^^;

キーフレーズの1はカミーユ、すごく早く軽くしゃべているので、ソワレスイングのことを話しているらしい、ということがわかっただけ。

キーフレーズから拾った覚えておくと便利な表現

1.je suis une grande fan des soirées swing.
私はスイングパーティの大ファンです。

大ファン une grande fan
カミーユは女性なので、une grande が女性形になっています。

fanは男女同形。この単語はもと英語です。英語の扇風機のfanと同じつづり。fanatic「熱狂的愛好者」の略からできた単語です。

他の例)
C’est un grand fan de Madonna.
彼はマドンナの大ファンだ。

2.on va attaquer le wok ウォックを食べましょう。

attaquer の基本的な意味は「攻撃する」ですが「・・・を始める」という意味があります。

そしえて口語で「~を食べ始める」とう意味もあり。

他の例
On va attaquer la viande. 肉料理に手をつける。

辞書を見ていたら、日本語と同じように9番目の意味に「(女性)に言い寄る」というのがありました。

le wok ウォック:ウォック(wok)という中華鍋で作る料理全般。焼きそばっぽいものや、いためもの。

アジアでない海外でも最近人気です。

ウォックは47話にも登場しました。47話のキーフレーズは再来週あたりにチェックするので、そのとき、またご紹介します。

カミーユが頼んだウォック

ウォック

なんでこんなふうにお箸をさしてるの?サービスショット?
このあと、すぐにフォークに持ち替え食べていました。

3.les soirées swing et le style rétro sont très à la mode.
スイングパーティやレトロスタイルが大流行です。

本当にテレビ、映画、音楽とあちらこちらでレトロが流行っているのです。

アラモードは日本語になっているから、簡単と思いきや、très à la mode はリエゾンして「トレザラモード」なので、慣れてないと、一瞬、「ん?」となりがちです。

à la mode 流行している、はやりの
des mot à la mode 流行語
une chanson à la mode ヒットソング
un écrivain très à la mode 売れっ子作家

流行が終わったら
Ce n’est plus à la mode.
それはもうすたれてしまった。
Vous n’êtes plus à la mode.
時代遅れですね。

きょうの豆知識:愛の南京錠(なんきんじょう)

愛の南京錠

フランス語で les cadenas de l’amour
英語で:love padlocks

恋人たちが南京錠に名前を書いて、橋の欄干にぶらさげてロックし、その鍵をセーヌ川に投げ捨てる・・・という行為が10年ほど前から見られるようになりました。

誰がやりだしたのかは不明です。

シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋には数えるほどしか、鍵がぶらさがっていませんでしたが、場所によっては、南京錠屋さんですか?というぐらいぶら下がっています。

こちらはポンヌフにかかっている南京錠に伝えるニュースクリップです。

envahir ~をおおう、~に広がる
rambarde 手すり、欄干

公共の橋や、フェンス、門の扉、その他にこのように南京錠をつけるのは、ヨーロッパ全域ほか、カナダのバンクーバー、日本でも見られる現象です。

私に言わせれば、恋人たち特有の「自分たちだけが幸せならいいの」的、エゴイズムのなせるわざです。

鍵を川に投げるんですよ。セーヌ川の身にもなってください。

たくさんの南京錠がぶらさがっている橋をデザインした人の身にもなってください。

見た目もよくないし、安全面の問題もあり、当局は税金を使って撤去しています。手すりに南京錠をぶらさげてほしくないので、ぶら下げ専門のモニュメントを設けた施設もあります。

いくら南京錠をぶら下げたところで、永遠の愛なんて手に入らないと思うのですが、いかがでしょうか?






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コメント

  1. penさん、こんばんは。
    umi-ex(ユミ)です。

    wokのお箸、なぜ斜め差し? と私も気になりました・・。
    一瞬でも、二本揃ってなくても、
    お箸が刺さってると、ドキッとします。

    私は、wokを今回初めて見たので、食べてみたいです。

    >南京錠をぶら下げたところで、永遠の愛なんて手に入らない
    全くもって同感です!
    このニュース動画はスゴいですね。
    ブキニストで売るのを止めてもらわないとですね・・。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 8月 09日 11:03am

      ユミさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      wok、ただの炒めもの、という気もしますが、
      一度ぜひ食べてください。

      南京錠は、いったいどこからあんなブームが始まったのか
      謎ですね。

      おみやげ物屋さんは、需要があるから売ってるんでしょうね~。
      パリに新婚旅行に行く、カップル多いですからね。

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