慣れないと難しいフランス語の数字を少しずつチェックしています。今回は5桁の数字です。100以降は、ずっと同じパターンで続いていきますが、5桁は、日本語とちょっと数え方(考え方)が違います。
日本語は万が1つで1万と数えますが、フランス語では、千が10個と数えます。これは英語と同じです。
10 000 dix mille
10 000 は dix mille (千が10個)
mille はもう出てきていますので大丈夫ですね。
復習はこちらで⇒フランス語の数字【第35回】1000から9999
5桁の数字は、千の位のところに2桁の数字をつけます。
千の位に、1桁の数字をつける4桁と同じです。
ポイント:milleは複数形になりません。
dix mille は千円札が10枚で1万円、quatre-vingt-dix-neuf mille は 千円札が99枚で9万9千円というふうにイメージすれば、覚えやすいでしょうか。そんなことないかな。
5桁の数字の例
ランダムに数字を5つ書いておきます。
10 001 dix mille un
(1001 は mille un ですが、 名詞が後ろにくるときしばしばmille et un(e)となる、というルールがあるので、10 001も同じです。大きな数字をこんなふうに使うのは特殊な状況だと思いますが)。
31 425 trente et un mille quatre cent vingt-cinq
50 200 cinquante mille deux cents
80 080 quatre-vingt mille quatre-vingts
99 011 quatre-vingt-dix-neuf mille onze
つづりの確認はこちらを使うとよいです⇒Le Conjugueur – Les nombres
映画 Vingt mille lieues sous les mers 『海底二万里』
タイトルに5桁の数字が出てくる映画、『海底二万里』を紹介します。
原作は、とても有名な、ジュール・ベルヌ Jules Verne (1828-1905)の同名の小説(1870年)。ネモ船長というちょっとミステリアスな人物が、最新の潜水艦、ノーチラス号で冒険する話。こう書くと身も蓋もないですが、世界中にこの小説のマニアなファンがいます。
lieue リュー はメートル法採用前の距離の単位で、約4キロ。潜水艦が旅をする距離が2万リューです。
この小説は、人気があり、映画や劇、アニメ、まんが、ゲームなどさまざまなものになっています。最も有名なのは1954年のディズニー制作の映画。今回は、1997年にアメリカのテレビ映画として作られた、『海底二万里』をご紹介します。
たいして評判にはならなかった作品のようですが、フランス語吹き替えの予告編のクリップを見つけましたので、これを選びました。
ゆっくりしゃべっているので、初心者でも「私はネモ船長だ」というところは聞き取れるかと思います。
ネモ船長はマイケル・ケイン、アロナックス博士が、パトリック・デンプシーです。
こちらは1954年のディズニーの映画の予告編です。
この映画は、今だに人気があります。
原作はパブリックドメインなので、ネット上で読めます。
たとえばこちら⇒beq.ebooksgratuits.com/vents/Verne-mers.pdf
こちらは語彙を制限した学習者むけの本。音声(CD)もついているので、この小説が好きな方にはいいかも。
こちらは1954年の映画のDVDです(英語)
2,3年前に、デヴィッド・フィンチャー監督が、ブラッド・ピット主演で、ディズニーの『海底二万里』をリメイクするという話がありました。予算をかけた大作でロケーションはオーストラリアでするはずで、オーストラリア政府も、経済効果があがるだろうと期待していたのですが、ディズニーから許可がおりなかったのか、撮影延期になってそのままです。
この監督が作ったら、冒険エンターテイメントというより、暗いひと味違った『海底二万里』になっていたことでしょう。
ジュール・ヴェルヌは世界でもっとも広く読まれたフランス人作家だと、以前ラジオ講座のテキストで読みました。
この作家の作品を読みたくてフランス語を始める方も多いかもしれませんね。
☆この続きはこちら⇒フランス語の数字【第38回】6桁の数字
★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)
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