「虎と小鳥のフランス日記」のバック・ナンバーも週1本ずつ復習しています。きょうは第50話。
先週の続きで、2012年に行われたフランスの大統領選挙の決選投票が行われた2012年5月6日の様子です。
サンプルビデオがありますのでごらんください。
発話は入っていません。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
ここは、アントワーヌ(動画を撮影している人)の近所の区役所です。とても古い建物ですね。
第50話のキーフレーズ
それでは、3つのキーフレーズをご紹介します。
今回は、アントワーヌと選挙会場の会長(président)や秘書(secrétaire)、投票に来た人との会話でした。聞き取りはかなり難しいです。
その1 開票は何時から?
アントワーヌ:開票は何時に始まりますか?
Le dépouillement commence à quelle heure ?
その2 そう思います
8時にしまる投票会場を聞かれて
会長:そうですね。たしか、パリ、リヨン、マルセイユ、それから他にもあったと思います。
Donc, bien sûr, Paris, Lyon, Marseille, mai également…j’crois qu’y a d’autres villes.
その3 どうぞ、どうぞ
投票に来たおばあさんに投票を促して、
会長:どうぞ
Allez-y.
第1回の選挙のエピソードはこちら⇒フランスの大統領選挙 前編「虎と小鳥のフランス日記」第49話
キーフレーズをちょっと解説
今回の動画には、投票会場のばたばたの中(それほど忙しそうにも見えませんでしたが)でやりとりされる口語がおさめられています。
開票
Le dépouillement commence à quelle heure ?
開票は選挙につきものです。この単語を知らなくても、新聞などでは前後の文脈から意味がわかるかもしれませんが、一応覚えておきましょう。
dépouillement 開票
dépouillement de votes 開票
Le dépouillement du scrutin est effectué en public.
開票は公開で行われる
Le dépouillement du scrutin [des votes] se fera dàs demain matin.
投票の開票はあすの朝から行われることになっている。
☆選挙関連用語はこちらにまとめています。
⇒選挙用語
口語独特の表現
j’crois qu’y a d’autres villes.
口語で速く話しているため、母音が落ちています。
きっちり書くと
je crois qu’il y a d’autres villes.
ほかの都市もあると思います。
croire (主観的に)思う。
きょうの豆知識:投票所の閉まる時間
フランスの大都市(パリ、リヨン、マルセイユなど)は選挙会場が午後8時に閉まります。それ以外の場所は基本的に6時となっていますが、中規模の都市では7時に閉まるところもあります。
ばらばらですね。
なので、8時に閉まって、8時から開票が始まるのに、先に閉まった会場の投票結果を見て、オランドの支持者は喜んでいました。
2人の決選投票なので、8時の段階でよほど得票が近くない限り、逆転劇はないのです。
ソルフェリーノ駅のすぐそばには社会党の本部があります。支持者はそこから、バスティーユ広場へ向います。
バスティーユ広場はフランス革命の出発点となった場所で、何かあると社会党を支持する人たちがここに集まっています。
オランド大統領が当選して演説をしたのもここです。
バスティーユ広場についてはこちらにも書いています⇒映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』予告編のフランス語~後編
2017年の大統領選挙の話題はこちら⇒エマニュエル・マクロンが新大統領に:2017年フランス大統領選挙終了。
この日、社会党のオランド大統領の勝利が決まって、支持者はとても盛り上がっていました。いかにもフランスらしいですね。
第49話、第50話の解説では、フランスにとって大きな節目であったこの選挙やフランスの政治に関して、興味深い話を聞くことができます。
バック・ナンバーを手に入れる機会がありましたら、ぜひ一度聞いてみてください。
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